ニュース詳細

授業の満足度は88パーセント  2021年度上半期のアンケート

本校では年2回「授業評価アンケート」を実施しています。今年度もコロナ禍の影響で、オンライン授業、対面授業、短縮授業、時差登校など、感染状況の変化に対応しながら、授業時数の確保に努めています。 

各学年とも「総合的な探求の時間」を除く、履修しているすべての科目について、「授業の進度や難易度はあなたにとって適切ですか」「授業はプリントの他にスライド、動画、情報機器などを使って工夫されていますか」「先生の解説や指示は的確でわかりやすく、すべきことが理解しやすいですか」など、8項目の質問に対し、4段階で評価するものです。収集したデータは約60,000に及び、毎年様々な角度からの分析が行われています。 

さて、結論だけ申し上げますと、授業全体の満足度については、 

「満足」群(評価3以上)・88パーセント(回答51,577)  

「不満足」群(評価2以下)・12パーセント(回答7,052) 

となりました。 


2020年度は緊急事態宣言により、2ヶ月ほどのオンライン学習となり、上半期のアンケートは実施しませんでしたが、対面授業が復活した下半期の全体の満足度は「87パーセント」で、2019年度同時期「88パーセント」と比べ、1ポイント下げました。 

2021年度で「満足度」は再び「88パーセント」に回復していますが、「不満足」群・約10~12パーセント(科目別では約3~15パーセントと幅があります)は、直近5年間の実施で毎回出現しています。 

「1,000名近い在籍生徒のうち80パーセント強の生徒が満足傾向にあることに安堵したいところですが、大切なのは、2点以下の評価をしている10から12パーセントの存在をどのように捉えるかですね。予備校などでは100パーセントを基準にしていますから、それを考えると何とかしたいところです。しかし、調子に乗って、やがて数字を追うことが目的になるのは避けたいです。データの信憑性が問われることになりますし」と担当の齋藤均教諭。 

「ICTやオンラインなど教育工学は進んでいますから教授法などには定石はないと思っています。科目の学習についての意義を理解しているかを問う項目に対する肯定的な回答は、ここ数年徐々にアップしていますから、『何を効果的に教えるか』に尽きるのではないでしょうか。世の中には、オンラインか対面か、その長・短所についての議論もありますが、効果についての事後の検証よりも優先されるすべきは、目下のところ変転する状況に対応するスピード感と、どの効果的な指導法を選択・駆使するかという点だと思います」