【高校現代文明論】生きるための思想や教養にふれる 1学年「高校現代文明論」➅(10/25)
10月25日、1年生の「高校現代文明論」の授業では証券・金融業界や大学・専門学校、国や自治体、地元企業等から講師を迎え、ビジネスや金融リテラシーの育成、企業活動の社会的意義や人間関係の構築などの講義を受講しました。本校では定期的に学問の世界や社会システム、国家行政の一端に触れ、キャリアについての意識形成を図っています。各クラスの講義概要と感想文は次のとおり(講師敬称略)。
【A組】防衛省自衛隊長野地方協力本部 広報官・山本慎太郎、庶務陸曹・三浦桃子「防衛省の業務、国際情勢と防衛政策」


《生徒の感想より》
◆今回の自衛隊のお話を聞いて、自衛隊にはいろいろな仕事があるんだなと思いました。「武器を持って日本を守る」というのがこれまで抱いていたイメージでしたが、気象予報士や歯科衛生士、カウンセラーなど、私たちの身近にある仕事が自衛隊組織にあることを理解しました。クイズを解いてみて、一番大事なのは情報だなと思いました。鮮度や品質を重視するのは当たり前ですが、それにプラスして、誰が、どこからどこに、何を持ってきたのかなどの情報は絶対に伝えないといけないんだなと思いました。また、災害時の無線でのやりとりのクイズで、通信速度の速さより、どのような環境でも、どのような状態でも絶対に途切れない無線が大事だということを知りました。私は安定した人生を送りたいと考えているので、資格や技術などが最強の試算になると理解したので、取れるように頑張りたいです。それに、何かの検定や資格などの勉強が好きなので、積極的にとっていきたいです。今回のお話で自衛隊に対する印象が180度変わって面白かった。
◆自衛隊の方たちのお話を聞いて、まず自衛隊には国の防衛、災害派遣、国際平和協力活動という3つのミッションがあり、国の派遣では、コロナワクチンの接種など、様々な国と協力して行っていることを知った。大災害が発生した時には、物資を「どこから」「誰が」「いつ」届けたかをしっかり管理していることがわかりました。また、どんな過酷な環境(山脈、空など)でも絶対に途切れない通信技術をもっていて、命を救うためには、そうしたところにも力を入れてやっているのだなと思いました。自衛隊には全員がおなじようなことをやっているのではなく、気象から調理まで幅広い仕事があることを知りました。女性自衛官の方の話を聞いて、良いところ、悪いところ、どちらもあるけれど、他の職よりは全然いいところだなと思いました。生活が安定しているし、しっかりと休みもあるのでいいと思います。「自分の未来は自分で決める」と言われたので迷わず行動していきたい。
◆自衛隊の方のお話を聞いて、普段なかなか知ることのできない現場の実情や、自衛官としての使命感の強さを感じることができました。自衛隊というと「国を守る組織」というイメージが強かったのですが、実際は災害派遣や国際平和協力活動など、多方面から人々の生活を支えていることを知り、その活動の幅広さに驚きました。特に災害時には誰よりも早く現場に駆け付け、人命救助や復旧支援に尽力しているという話には胸を打たれました。また、厳しい訓練や規律の中で仲間との信頼関係を築き、常に冷静な判断力と体力を求められるというお話から、自衛官の責任の重さを実感しました。私たちが安心して生活できるのは、こうした見えないところで努力している方々の存在があるからだと改めて感じました。今回のお話を聞いて、自分も社会の一員としてできることを考え、責任をもって行動する大切さを学びました。
【B組】学校法人ミスパリ学園ビューティ&ウェルネス専門職大学 齋藤勝「理美容業界と求められる資質」


《生徒の感想より》
◆今回の講義を聞いて、すごく関心を持ちました。専門職大学ということで、少しでも自分の進路の幅を広げていきたいです。私は少しだけ美容に興味があり、特にSHISEIDOの副社長がこの学校にいるということを聞いてすごいなと思いました。私は美容の道に進むとしたら、エステシャンや香粧品学を学びたいなと思いました。美容というと、アイドルや綺麗な人が美容意識が高いなどと聞きますが、CMなどで大谷さんが健康美で出ていることからアスリートなどにもあてはまるのだなと思いました。運動ができる実習室などもあり、よいなと思います。卒業後のキャリアも幅広く、7つの分野があり、楽しそうです。楽しみながら専門的に資格がとれるというのはすごいと思います。
◆自分もスポーツトレーナーの道を進路として考えていた時に、それが美容の専門職大学の中にあるとは思わなかった。美容・健康の中にもいろいろ種類があることがわかった。モデルをメイクで綺麗にする、細くなるためにダイエットだけでなく、現在、元から肌を綺麗に、トレーニングをして綺麗な体に、という考えがある。モデルだけではなく、スポーツ選手にも美容が広がってきている。肌荒れ、シミなどの見た目だけを改善することをエステティックと言われている。美容・健康への意識の高い人のために尽力できる、変化に柔軟に対応できる人に向いているようだ。自分も美容に興味があるので、今からできることはやっておきたいと思った。どんな仕事でもコミュニケーション、プレゼンテーション能力、また英語や中国語などの外国語が話せることが必要となってくるので、英語の授業を大切にしたいと思った。
◆ビューティ&ウェルネス専門職大学という大学名を初めて知りました。大学の学びで「美と健康の未来を切り拓く3つの強み」というフレーズが気になりました。専門職大学では理論と実践をバランスよく学ぶというのに惹かれました。大学の教育理念である「美しく聡明で品格あるプロフェッショナルの育成」……「美しく」とは心も体も美しくあること、「聡明」とは、気の利くサービスを提供できること、「品格」とは、義理人情を尊び、自分も信頼される人間となること……これらから、本当に美しさと高いの信頼を大切にしていることがとても伝わってきました。美容・健康は安定的に需要の高い産業というのが気になりました。健康寿命とは「自分で日常生活を問題なく送れる期間のこと」であるとことを知りました。必要とされる能力として美容や健康に対する意識が高いということは当たり前ですが、やはりしっかりと意識していくべきだなと思いました。
【C組】諏訪中央病院 副看護部長・久保貴三子、長野県看護協会諏訪支部 保健師・飯山絵梨子「看護についての体験講座」


《生徒の感想より》
◆今日の看護師の方のお話を伺って、看護職には様々な種類があることを知ることができました。事務職の方、現場へ行く方、とても魅力のあるお話を聞かせていただきました。赤ちゃんのぬいぐるみをだっこさせてもらいました。月が経つとすごくずっしりしていてリアル過ぎました。血圧測定もしましたが、平均の範囲なので安心しました。このような機会はめったにないので、すごくワクワクし、ベルトを締め過ぎました。自分の赤ん坊の頃は体重が軽く、1,800グラムほどしかなく大変だったと聞いています。どれほど軽かったのかを実感しました。たくさんの看護師の方に感謝しかありません。今日のお話を聞いて、看護職も夢になりそうです。本当にありがとうございました。
◆看護の仕事には種類があり、看護師、助産師、保健師という区分があることを知った。実際に赤ちゃんの模型を、3か月から9か月まで、成長に合わせたものを抱いてみて、最初はとても小さかったのに、9か月ではとても大きくなり、重さにびっくりした。私たちも母親のお腹の中から生まれてきた時は、模型よりも大きく、重かったんだろうなと思った。この重さの赤ちゃんがお腹の中にいると考えると、お母さんって大変で、感謝しています。聴診器で心臓の音を聴いたり、血圧を測り、自分の健康状態がわかりました。私たちが今生きているのは、看護師さんや家族みんなのおかげだと思い、感謝しなければならないし、看護師の仕事ってかっこいいなと思いました。
◆私は今日、看護の体験、お話を聞いて、人と関わるについて少し興味を持ちました。看護と聞くと、病院だけのイメージがあったのですが、それだけではなく、いろいろなところで活躍しているということを聞いて、少しイメージが変わりました。私たちは岡さんから生まれてきているから、あの大きさの子がお腹の中にいると思うと、すごく大変だなと思いました。看護体験をして、いつも見たり、されたりしていたことを実感できたのはいい経験でした。人に関わることは、すべてが一緒ということはありえないということを心に留めておきたいです。私は看護の仕事に就くことは考えていなかったのですが、少し興味で持てました。少し怖い気持ちもありますが、自分の事でもあるので気にかけていきます。
【D組】長野県労働金庫茅野支店 支店長・櫛原秀之、主任・青木秀平「高校生のためのお金の授業」


《生徒の感想より》
◆今日の講義を聞いて、あらためてお金の使い方を考えた。今は自分で稼いでいないから、両親がいろいろ買ってくれるけれど、将来のために、何を買っていくら使ったか記録する習慣をつけようと思った。私はレシートを受け取るが結局捨ててしまうので、これからはアプリやノートなどに記録し、月にどれくらいのお金を使ったのかなどを目に見えるようにしたい。今日の講義で、生きていくうえで絶対に必要なお金は使い方次第で自分を苦しめてしまうものになることがわかったので、大人になり、自分で管理できるように今から癖をつけていこうと思う。話にあった「闇バイト」も、知らないうちに犯罪者になってしまうのは、とても怖いと思った。簡単に個人情報を書かないように気を付けたい。そして、闇バイトに手を出してしまうほどお金に困らないように、今日からお金の使い方を見直して、これからの人生につなげていけるようにしたい。
◆銀行は日本のお金の流れを支える役割をしているらしいです。ろうきんと普通の銀行との違いは、ろうきんの場合、ATMからお金を引き出す時に手数料が0円だそうです。手数料が取られないのはすごくいいと思いました。札勘体験では、最初はなかなかコツがつかめなくて難しかったけど、やっていくうちにだんだとできるようになり、楽しかったです。金融リテラシーは、お金に関する知識や判断力のことだと言っていたので、とても大切なことだと思いました。きちんと身に付けられるように頑張りたい。闇バイトにも絶対に引っかからないようにしたいと思います。怪しいメールや求人があっても無視して安全に生きていきたいです。いろいろな金融犯罪があるので気を付けたいし、特に多いフィッシング詐欺には引っかからないようにしたいです。お金を使い過ぎないように頑張りたいと思いました。
◆お金の流れや銀行の役割をわかりやすく説明していただいて理解できました。株式会社や共同組織など、よくわからなかったので、説明していただいて理解できました。札勘定はやったことがなく、上手にできませんでしたが、やり方を学びました。小遣いの管理はせず、衝動買いをしてしまっているので、何にどれくらい使ったかや、「欲しい!」だけではなく、本当に必要か、よく考え、見極めてから買うようにしたい。SNSなどで有名なところからメールが来ると信じてしまいそうなので、まずはよく調べたり、親に相談し、冷静に判断ができるようにしたい。アプリなども入れる前に、安全かどうか、サブスクに入らないようになっているかなどを調べてから決めたい。ネットは怖いので、慎重に利用したい。
【E組】第一生命保険株式会社 長野総合支社 小林由佳、松本営業支社 小林もと、茅野営業オフィス 竹内遍「ライフサイクルゲームⅢ~生涯設計のススメ」


《生徒の感想より》
◆最初に用語の説明があり、わからない用語もいろいろ理解し、知らなかったことがわかりました。ゲームをする中で借金などがあり、入っていたほうがよかった保険などもあり、どうすればいいのかを考えることができた。人生を送る中でいろいろなライフイベントがあり、しっかり考えて生きることが大切だ。就職も給料などを考えたほうがいいと思った。お金がもらえる時もあるが、事故に遭った時に自己負担にならないように保険に入ることはとても大切なことだと思った。どのように住宅を買うのか考えるのは難しかった。ローンについてもっと考える必要がある。将来についてよく考え、給料などを多くもらえるよいところに就職出来たらいいと思う。頑張りたい。
◆スゴロクをやってみて、最初はiDeCoがいったい何なのかわかりませんでしたが、進んでいくうちにとても役に立ったので、現実でも参考にしたいと思いました。今日のスゴロクには出てこなかったNISAも、今後の自分に得すると思うので、まずはその制度についてよく知るところからやっていきたいです。保険や株について今はわからなくても、今後絶対に自分に関わってくるし、重要になってくると思うので、家に帰って調べて理解を深めたいなと思いました。お金の話をしたり、聞いたりするのは好きではないけれど、今回のようにスゴロクゲームで楽しむことで興味と理解が同時にできて、自分のためになりました。iDeCoやNISAの他にも生命保険や損害保険、株や債券、投資信託など、聞いたことはあるけれど内容がわからなかった言葉について、今日、理解できたと思うので、将来の自分のためにも、さらにいろいろな用語を調べて理解したいと思います。
◆人生のゲームをしていると、いろいろなことが起こるものだなと思いました。私は、結婚や子供の誕生、生命保険の加入、投資信託の購入、住宅の購入など、すべてやってしまい、考えずにお金を使いまくったために、途中で借金をしてしまったり、老後のお金がまったくなくなってしまいました。後のことを考えず、今だけを考えてしまったので、病気や子供にかかるお金が、払うべき時になくなってしまいました。今日、先のことを考える大切さについて気づかされたので、計画的にお金を使っていきたいと思いました。また、子どもや家族ができた時にも、たくさんのお金が必要になることがわかったので、親に感謝しないといけないなと思いました。あらためてお金の使い方を考えたいです。
【F組】松本少年刑務所 庶務課長・神門良敬「法制度における拘置所・少年刑務所の役割」


《生徒の感想より》
◆今まで刑務所や警察などに関わる機会はなかったが、今回の話を通じて今まで知らなかったことがあり、刑務官の仕事についても少し興味がわいた。これまで警察と刑務所の違いなど、細かい部分は知らず、大体同じものだと思っていたが、警察は逮捕、刑務所は受刑者を矯正する役割があることを理解した。また、刑務官についても同様にまったく知らない状態だったが、大変だがやりがいのある仕事で、受刑者を無理矢理反省させるのではなく、歩み寄ったり教育したり、しっかり社会に復帰させる大切な役割を担っていることがわかった。刑務所を出所した人が真面目に更生したし、学び直しをしてまっとうに生活しようとしている人もいることを知ったので、周りにそういう人がいたら支えられるようにしたいと思った。
◆刑務所は私たちとはあまり関わりのない施設なので、初めて知ることがたくさんありました。刑務所は長野県に2つあり、関東に多くの刑務所があること、受刑者の1日の過ごし方や食事について知ることができました。平日と休日では1日のスケジュールが異なっていたり、意外と余暇の時間が多いなと感じました。食事については栄養士の方がいるので、栄養バランスがよく、健康的な食事が提供されていることに驚きを感じました。もし何か食べたいものがあったとしても、私たちは気軽に口にすることができますが、受刑者の人たちは提供されたものしか食べることができないと聞いて、かわいそうだなと思いました。刑務所での教育については、長野県の少年刑務所が高校卒業資格の取れる、世界でも珍しい施設であることに驚きました。犯罪が多くなっている世の中なので、これからしっかり気を付けていきたいです。
◆私はよく漫画やアニメを観るのですが、とある漫画で、刑務所に収容されている人物の場面では、看守に厳しく怒られていたり、食事が粗末になっていくなどが描かれていますが、今回の話を聞いて、実際にはしっかりと食事をする権利や生活する権利、社会に出た時に働く場所があるということがしっかりと守られているというところに感激しました。また、刑務所に収容されている人々の中には暴れる人がいて、看守が必死に抑えつけ、時には殴られたりするという話を聞いて、やはり看守の人たちは大変な思いをしながら頑張っているのだなと思いました。暴行や詐欺によって刑務所に入るとお聞きしましたが、楽にお金を稼ごうとするのが悪いと思います。
【G組】国税庁諏訪税務署 総務係長・小林礼於「税のしくみ」


《生徒の感想より》
◆税について少し難しい話だったなと感じたけれど、数年後には知っておかなければならないことなので、詳しい話が聞けて良かったです。まだ高校生で、今は払っていない税や両親が払ってくれている税がたくさんあると思うので、一人暮らしになった時、困らないようにもっと税について学びたいなと思いました。また、所得税などをどれだけ公平に負担できるのかは、すごく難しい課題だなと感じました。頑張って働いてたくさん稼ぎがある人の方が負担率が高いのは、果たして公平なのかと思いましたが、それを解決するために私が知らなかった策がたくさんあり、よく考えられているなと感じました。税の仕事は難しそうで大変そうだけれど、国・国民のためにしてくれているので、税のスペシャリストはかっこいいな思いました。もっと税について知りたいです。
◆私は今日、所得税の累進課税に不満を持ちました。パワーポイントに「公平に負担するためには累進課税」と書かれていましたが、そうではないと思います。一つ目は、負担能力に応じて5%・45%ですが、40%の差があるからです。海外と比べるのは良くないですが、ドバイの場合、累進課税の割合が低いので、世界からたくさんのお金持ちが集まっています。日本のお金持ちも住んでいるとインターネットで見たことがあります。お金持ちが海外→日本の経済が回らない→国の歳入を公債金でまかなう→利息で借金が増えていく、という悪いサイクルになっていると思うからです。二つめは、お金をかけて大学へ行って勉強し、努力してきた人が累進課税45%も国に納めなければならないからです。よって、私は日本経済をより回してくれるお金持ちにも少し優しい国になって欲しいと思いました。
◆本日は貴重なお話をありがとうございました。とてもよい学びになりました。まず、お話の冒頭で、直接税と間接税が出てきて、復習することができてよかったです。また、税金の種類が50種類もあることに驚きましたが、そういうところから難しく感じていた税の話にも知らぬうちに吸い込まれていきました。お話の途中で、一つの興味深い疑問が生まれました。それは「今の消費税率を昔の消費税率に戻したら、日本はどうなるのか」ということです。昔と比べ、今の日本は税金の話での対立や不満が多くなっています。小林さんはどうお考えでしょうか。私は税というものを「社会に貢献するために払う」という人は少なく、「払わなければならないから払う」という人が多いように感じます。これから先も、「税」というものと付き合っていかなければいけないからこそ、税についてプラス思考で考えていけるような取り組みを生み出していだきたいなと思いました。本日は貴重なお話を本当にありがとうございました。
【J組】農林水産省関東農政局企画調整室 企画官・秋葉信夫、同局長野県拠点地方参事官室農政推進官・栗林宏通「日本の食糧と農業」


《生徒の感想より》
◆日本の食糧と農業についての講義を受けた。公民科でも学んだ通り、日本の「食料自給率」は(ものにもよりますが)低いことがわかった。食料自給率の種類の多さに驚いた。日本のカロリーベース総合自給率は38%で、残りの62%は輸入しているということに対して、「大丈夫なのかな?」と思った。人口が増加することにより、自分たちが食べるものを育てるための穀物が今まで以上に必要になる。地球温暖化だけでなく、価格高騰や家畜伝染病など、輸入や今後についての不安がたくさんあることがわかり、将来どうなるか不安になった。基幹的農業従事者が減少するのと同時に平均年齢が高くなり、農地面積も減ってしまっているのは大変なことだと思った。日本の農業に対する課題はたくさんあるのだけれど、新しい取り組みを始めている農家さんもいて嬉しく思った。「スマート農業」についてはおもしろい技術だなと思った。今起こっている問題(課題)について詳しく知ることができて良かったと思う。日本の現状について知る機会となり、良かった。また、「農業・農村の有する多面的機能」という項目がおもしろかった。暑さを和らげるということがあることを知らかなかったから驚いた。「みどりの食料システム戦略」という言葉を初めて聞いた。家に帰ったら、もう一度自分で調べてみようかなと思った。SDGsもそうだが、様々な目標が「2050年までに○○」というのは、何故か気になった。今度買い物に行くときには「みえるらべる」というものを探してみたい。まだ見たことはないが、意識して探したい。公民の授業で学んだように「地産地消」が大切だなと思った。新鮮なものも食べられるし、環境にも優しいから、とても良い取り組みだなと感じた。今日の講義では今まで知らなかったことだけでなく、知っていたことの理解を深めることもできた。
◆今回のお話は、農業や食料自給率についてでした。私が思ったことは、まず、各食料が国内で作られている割合は一つずつみてみると、米が99%だったり、いも類が70%だったので、自分が思っていたよりも高いなと思いました。今まではもっと低い数字だと思っていました。これがいいことなのかと思いきや、総合食料自給率は年々低くなっていて、日本の食料自給率は38%で、思った通りだと思いました。外国からの輸入にすごく頼っています。食料自給率を上げるために家畜を増やしたりしても鳥インフルエンザへの懸念があったりするので、現状難しいことですが、食料自給率を高くすれば輸入も減ります。そして、日本は地球温暖化がすごく進んでいます。地球温暖化で農業にはメリット・デメリットがどちらもあると思いますが、地球温暖化への対策はすべきだと思います。農業は様々な問題を抱えていますが、日本全体が協力して農業やそれに携わっている人々を支えていけたらいいなと思います。日本の農業は、技術向上を目指して挑戦をしていることを知り、すごく応援したくなりました。農業が成り立たなかったら、私たちはもっと輸入に頼らなければならなくなるし、最悪、野菜を食べられなくなってしまうかもしれません。私たちを支えてくださっている農家の皆さんに感謝でいっぱいです。
◆今日は「日本の食料と農業について」の講義を関東農政局の方からお聞きしました。私たちが食べている食品について、米は99%とほとんどが国内生産されていますが、パンや麺などに使われている小麦や肉類は国内生産割合が低い。鶏卵は97%と割合が高いですが、その動物(鶏)たちを飼育するために必要な餌はほとんどが外国から輸入されており、まとめて考えると、日本は海外からの輸入に頼っているわけです。このことから日本がこの先食料を確保していけるのかという不安が生まれた。考えてみると、地球温暖化や価格高騰、輸出禁止や鳥インフルエンザなどの家畜伝染病など、たくさんの問題が出ている。また、農業の担い手は年々減少しており、平均年齢も高くなっていたり、農地面積が減少したりと、日本の農業の課題はとても多い。そんな中で「スマート農業」や地域の特性を持つ食品などを保護するという新しい取り組み・挑戦を始めている農業者がいると知って、すごいと思った。特に「みどりの食料システム戦略」という取り組みに興味を持った。再生可能エネルギーの利用や脱輸入・脱炭素、環境負荷の低減によって持続可能な食料システムを作ることはとも良いことだと思った。今日のお話を通して、私たちにもできることはないかと考え、まずは食品ロスの削減と地産地消を実践することから始めたいと思った。私たちや農家の方たちのこの取り組みによって、これからの日本の状況が変わっていくと思うので、些細な事でも気にかけながら生活していきたいと思った。