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【高校現代文明論】生きるための思想や教養にふれる 1学年「高校現代文明論」⑤(10/4)

10月4日、1年生の「高校現代文明論」の授業では証券・金融業界や大学・専門学校、国や自治体、地元企業等から講師を迎え、ビジネスや金融リテラシーの育成、企業活動の社会的意義や人間関係の構築などの講義を受講しました。本校では定期的に学問の世界や社会システム、国家行政の一端に触れ、キャリアについての意識形成を図っています。各クラスの講義概要と感想文は次のとおり(講師敬称略)。
 
【A組】国際文化理容美容専門学校国分寺校 教務部美容科科長・米山美佐子「理美容の世界と求められる資質」

《生徒の感想より》
◆美容についてあまり興味を持っていませんでしたが、話を聞いて、少し興味を持つことができました。自分のやりたいことを早く見つけて大学を決めようと思いました。自分から挨拶、欠席・遅刻をしない、ポジティブに接するなど、今からできることをして、これからの自分の進路につなげていきたいと思います。大学に入っても、その大学が本当に自分に合っている大学なのか、途中で辞めたりしないのかを考えて大学を希望したほうがいいという話を聞き、確かにそうだなと感じました。自分が将来就きたいもの、やりたいことなど、進路についてしっかり考えたいと思いました。国家資格が必要な仕事がたくさんあることを知り、少し難しそうだなと思いましたが、チャレンジしてみるのも大事だということもわかりました。人間は、性格も内面も外見も大事だということを知りました。
◆美容の世界の奥深さや魅力を改めて感じました。ただ技術を学ぶだけでなく、「お客様との信頼関係」や「気配り・寄り添い」の大切さを教えていただきました。「技術はもちろん大事だが、人として成長することが美容師としての成長につながる」という言葉が印象に残りました。ただ髪を切る仕事ではなく、お客様の人生に寄り添う仕事だということが伝わってきました。また、学生がプロを目指すため、学校ではネガティブな発言や顔をしないで、常にポジティブな、明るい感じにしなければならないと、内面を大事にしていると感じました。刃物を扱う仕事なので、髪のこと以外にもいろいろ学んで国家資格を取らないといけないところが、大変だなと思いました。私は今まで、美容や理容についてまったく知らず、特に興味もなかったのですが、今日の米山先生のお話を聞いて、少し美容・理容について興味を持つことができました。
◆理容師と美容師で、できることが違うことを知った。美容師はシェービングができないが、ネイルができ、理容師にはできない。また理容科と美容科では必要なものが異なっていたり、使うものも違う。美容の世界には、美容師だけでなく、ネイリストなど様々な職種がある。美容師・理容師になるには国家試験が必要で専門学校は、できる仕事が明確になる。専門学校だが、何か特定のことだけを勉強するのではなく、英語や接客なども勉強する。また、いろいろなコンテストがある。私は、まだ美容や理容に興味はないけれど、大人になった時(就職する時)に、見た目が大事になるので、このような業界を知ることで裏の事情も理解できた。挨拶や人柄が接客では大事になると言っていたので、日頃から挨拶し、明るく接することを大切に、コミュニケーションをとれる人間になりたい。
 
【B組】松本少年刑務所 庶務課長・神門良敬 「法制度における拘置所・少年刑務所の役割」

《生徒の感想より》
◆刑務所はただ檻の中で刑期を過ごす場所だと思っていましたが、私たちと同じように起床し、朝食をとり、作業し、職業訓練などをし、夕食をとり…と、普通の生活をしていることに驚きました。受刑者の一日の食事もすごく美味しそうで、健康にも配慮されているようです。松本の少年刑務所には、中学校桐分校が設置されていて、中学校3年分を1年間で学ぶという、世界でも珍しい施設があることを知りました。受刑者の過ごしにくさに着目して、更生させるための工夫がされていると感じました。今回のお話を聞いて、刑務所には悪いことした人たちが集まるところですが、出所後に社会で生きていけるようにと考えて、何をされても落ち着いて対応しており、とてもカッコいいなと思います。今回は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
◆今日は刑事施設や、受刑者がどうやって一日を過ごしているのか、どんな食事をしているのか、いろいろな話を聞いて、知らなかったことや学んだことがたくさんありました。刑務所は受刑者が閉じ込められているだけではなく、バランスの良い食事をしたり、勉強を一からやり直し、自分が罪を犯したことをきちんと反省し、自分と向き合う場所であることを知りました。刑務所で学べることに対して、受刑者たちはとても感謝をしていたと言っていました。そんな人たちが世の中に増えていって欲しいなと感じました。一からやり直せるように、通信教育の学校があることも知りました。3年間授業を受ければ高校の卒業資格を得ることができることに感動しました。
◆人に殴りかかるほどの人たちが更生して警察の人たちにお礼を言うことができるくらいまでになるのは、とても凄いことだと思いました。私はドラマで見る警察や拘置所などをイメージしていましたが、話を聞いていると、やはり全然違うところだと思い、これまでのイメージでは、ただ厳しいだけだと思っていたので、更生させたり、教養をつけたり、働き方を教えるなど、受刑者のことを考えている施設だと思いました。私たちと同じような年齢でいろいろな事件を起こし、怖いなとも思いました。でも、そんな人たちもしっかり更生して社会に戻れるようにしてくれる機関があることに感謝したいです。現在、刑務官になる人が減っていて大変そうです。
 
【C組】防衛省自衛隊長野地方協力本部 広報官・山本慎太郎、3等陸曹・徳里実奈美「防衛省の業務、国際情勢と防衛政策」

《生徒の感想より》
◆地震が多い日本では、陸上自衛隊は大切な存在で、また、輸出入の面で海上自衛隊が守っていることは日本にとって重要だと思いました。自衛隊の仕事には自分が知らないものがたくさんあって驚きました。自衛隊の教養には基礎から応用まで段階的に学べ、とても充実していると思います。とにかく自衛隊はつらい職場と思っていましたが、講師の方が「楽しいこともある」と言っており、考え方が変わりました。「訓練自体にはかなり大変な部分もある」と言っていましたが、その仕事には価値があると思うし、とてもやりがいを感じるものなのだなと思いました。今回の講話で自衛隊についての認識を深めることができ、学んだところも多くありました。
◆自衛隊がどんなことをしているのかと質問されて、すぐに答えられなかったけれど、災害時や国が危機に陥っている時に守ってくれる防衛や国際平和協力活動など、国内だけでなく国外でも活躍していて、尊敬する職業であると思った。日本を守る要として国から期待されていたり、人の命を守る・救うという大きなプレッシャーにも負けず、働く姿はとても素敵だと感じた。様々な職種があることに驚いたし、自分の夢に沿った資格が取れるのは魅力的だった。ブラックで怖いイメージがあったけれど、しっかりした1日のルーティンがあり、体調を崩すこともあまりないんだろうなという印象だった。女性が働いているイメージがなかったので、職種によって多くの女性がいることを初めて知った。駅前でも自衛隊のチラシやティッシュ配りがあるので、もらったらQRコードを読み取ってみたいと思います。
◆今日は自衛隊についてのお話を聞きました。自衛隊については災害時にしか見ないから、普段は何をしているんだろうと思っていましたが、話を聞いたところ、自分の目には見えないところで日本を守っていることがわかった。自衛隊には陸・海・空と仕事が分かれているが、その中にたくさんの仕事があってびっくりしました。思っていた以上の仕事が出てきて、すごいなと思いました。自衛隊はテレビで見る時には、メチャクチャ厳しいという印象ですが、意外と日常が充実していて、普通に働く人々と変わらないんだなと思いました。オフがしっかりあって、福利厚生も一般企業よりも充実している感じがします。自衛隊は男性ばかりの職場とだと思っていましたが、意外と女性も多く、きつくても選んで仕事をしている女性がいてすごいです。いろいろなかかわり方があることを知りました。自衛官になるまでにそれぞれ経緯があり、面白かったです。良い話が聞けて良かったです。
 
【D組】第一生命保険株式会社長野総合支社 小林由佳、松本営業支社 小林もと「ライフサイクルゲームⅢ~生涯設計のススメ」

《生徒の感想より》
◆保険会社についての今までのイメージは、生命保険の契約くらいだと思っていたのですが、人生でかかるお金のことも教えてくれるとは思っていませんでした。NISAという言葉は単語として知っているだけでしたが、利益となる分に税金がかからないというのは、今日の今日まで知りませんでした。今回のライフサイクルゲームは、普通の人生ゲームと違い、お金の出入りが激しく、人生で起こる可能性のある問題がたくさんあって、少しですが、生涯設計に関しても理解することができたと思います。今までは、親が保険に関して手続きしてくれていますが、もう2年も経てば成人になるので、こういった類のことも自分から聞いておこうと思いました。人生には何があるかわからないので、今回のお話で具体的に将来のことを考えようと思いました。投資や保険のことは、まだ自分には難しいお話が多かったですが、これを機に自分でももう少し詳しく勉強してみようと思います。
◆ゲームで楽しみながら、人生の大変な場面がいろいろわかった。ゲームでは借金をし、返し、また借金するの繰り返しで、結果としてゲームは借金で終了だったので、現実ではそうならないようにしたい。途中出てきたiDeCo加入など、入ったり入らなかったによって、その後に影響するため、現実ではしっかり理解して入るようにしたい。子供がいることでお金がかかったので、現実ではかなりお金がかかるだろうし、人数も2人であれば倍になるので、子供のいることの大変さがよくわかった。親に感謝しています。シニアには進まなかったが、シニアもシニアで大変で、人生にはたくさんのお金がかかることを実感した。今日のゲームでこれからの人生のイベントや保険、トラブルなどについて楽しく、わかりやすく学ぶことができた。
◆「ライフサイクルゲーム」をやってみて、保険のことやライフイベントでのお金の出入りを疑似体験することで、お金の大切さがよく理解できた。最終金額が2,700万円で、iDeCoに加入したり、結婚したり、子供ができたり、保険、投資信託の購入、住宅購入時のローン利用など、自分のこれまでの人生で両親がいろいろなことをしてくれていたんだなと知りました。感謝しています。NISAは少額投資非課税制度で、運用期間中に発生する利益に対して税金がかからない、いつでも引き出すことができるところが魅力的だと思ったので、利用できる歳になったも始めたいと思いました。生命保険や損害保険にも積極的に加入したいです。
 
【E組】株式会社テンホウ・フーズ 代表取締役社長・大石壮太郎「豊かさの実現、最高の幸せのために」

《生徒の感想より》
◆テンホウの社長さんのお話を聞いて、社長や部長などの偉い立場になるためには、人と人との関りを大切にしたり、周りよりも早く行動できる人が将来良い立場につけることを知りました。僕は、将来は東海大学に進み、建築について学びたいと思っています。大学では、今日話にあった、人との関りの部分で、サークルやバイト、同じ学部の仲間など、様々な人と関わり、多くのことを考えられる人間になりたいと思います。そして周りの人と意見を交換しながら、自分の考えを強く持ちって誰よりも早く行動して、上の立場に行けるようにしたいです。他にも、今日の話にあった、日本の歴史や目標だったり、自分の方向を見失わないように頑張りたいです。テンホウは週1回で通っているので、大学に進んでも食べたいので、県外にも出店してほしいです。
◆長野県民に親しまれているテンホウの社長から、地元と共に歩む経営についての話を聞いた。印象的だったのは、地域ごとの観光と照らし合わせて店舗を作り、全店舗で異なるメニューを出しているという点だ。同じチェーン店でも、それぞれの土地に合わせて工夫していることに驚いた。また、コロナ禍でも売り上げが2割ほどしか落ちなかったという話から、地元に愛されている強さを感じた。店名の「テンホウ」が「天からもらった宝物」「喜ばれる」という意味に由来することを知り、名前にも深い願いが込められていることは凄い。また、社長が大切にしている「自由で、でも責任」という言葉も心に残った。社員一人ひとりが自分の考えを活かしながら働ける環境を作っているといるという話を聞き、信頼の上に成り立つ自由の大切さを学んだ。私もこれから、自分の行動に責任を持ち、周りの人に喜ばれるような存在になりたいです。
◆今日、話を聞いて、夢を持つことが大切だと思いました。僕は県外出身で、あまりテンホウについては知らなかったので、どのような会社なのかが知れて良かったです。中でも経営理念の心の豊かさ、人の豊かさなど、人とのつながりを大切にすることが大事だなと感じました。自分も思いやりなど豊かさを大事にして仕事をするようにしていきたいです。テンホウや有名なプロの選手は、時間を大切にすることはもちろんですが、運や人間性も大切にしていて驚きました。上手いだけではなく、ごみを拾ったり、人のために行動しているから愛されるんだなと思いました。自分はまだ夢もなく、夢を持ち、それに向かって勉強や練習をすることが大切で、とにかく早く行動することが重要であることを知りました。もし自分が企業する時は、テンホウの経営理念のように、心や人の豊かさを持てるようにしたいと思います。
 
【F組】長野県労働金庫茅野支店 マネーライフアドバイザー主任・青木秀平、主任・中野亮太「高校生のためのお金の授業」

《生徒の感想より》
◆お金については、今は親が管理しているけれど、いずれは自己管理しなければいけない時が来るので、知識としてたくさんのことを知ることができて良かったです。現代では、機器の発達に伴い、ほとんどの場面でキャッシュレス決済が利用されていると感じており、その中でお話にもあったように、現金で支払うよりも「お金を使った」という感覚が薄れてしまうため、キャッシュレス決済の使い方には、より注したい。成人してから急にお金の管理を始めるのではなく、今のうちから管理することに慣れたいと思います。管理においては、記録をつけることを一番心がけたいと思いました。また、お二人の就職までの過程やきっかけについて聞くことができて、とても参考になりました。まだ、お金についてのすべてを理解したわけではないので、家族や周りの大人にお金のことを聞いて、理解を深めたいと思いました。
◆本日の話を聞いて、お金の使い方について学ぶことができました。特に衝動買いをしないということを常に念頭に置きたいです。嫌なことがあった日などは、感情に任せて欲しいものをノリで買ってしまい、後になって後悔することもあるので、これからは、一度日を置いて、冷静になってから考え直したいと思います。また、お金の数え方も楽しかったです。お店のレジや銀行などで、あの数え方を見た時、どうやっているのか不思議に思っていましたが、実際にやってみて、スピードは遅いけれど、自分が思っていたよりは簡単でした。いつか使ってみたい技です。闇バイトについては、自分もX(エックス)などを見ていると怪しい求人があったり、調べ物をしていると、いきなり画面が変わって「ウイルスに感染しました」などのメッセージが出ることがありました。実際にそのようなバイトをして犯罪に巻き込まれてしまう人もいるので、これからはすべてのサイトを疑っていきたいです。
◆生きるためにとても大事なお金について詳しく教えていただき、自分でもしっかり考えていかなければならないと思いました。今まで銀行と言えば、お金の貸し借りをする所だと考えていましたが、それ以外にも暮らしを守るために多くのことをされていることがわかりました。銀行とろうきんの違いも今まで深くは知りませんでしたが、銀行が人と企業の中継ぎ時役割をしている一方で、ろうきんは利益をそのまま還元していると知り、ろうきんの凄さに驚きました。私もあと2・3年で成人となりますが、自分で判断できる力を身に付け、闇バイトや犯罪に関わらないように、よりいっそう気を付けていかねばならないと思いました。小遣いに関しても、散財する癖があるので、数日待ってみたり、お金の管理をきちんとしたいと思います。今回教えていただいたことを胸に、良い生活を目指したいです。
 
【G組】スカイシープロジェクト合同会社 一等二等国家試験技能認定インストラクター・伊藤洋一「ドローン事業の進展と操縦者育成」

《生徒の感想より》
◆少子化の影響が社会のあちこちで明らかになってきて、作業の機械化などが進む中で、ドローンでの輸送などは身近にあるものだから、ドローンの仕組みや飛ばす際の法規などを知ることができました。話によると、ドローンは軍用の訓練が始まりだとのことです。私が住んでいる町でも、イベントなどでドローンの操作体験や、ドローンによる配達が計画されているなど、本当に身近になってきたんだなと思います。なかなか触る機会はありませんが、機会があったら操縦してみたいと思います。橋の点検等に使われていることを初めて知りました。今まで、ドローンは空撮が主に使い方だと思っていましたが、他にもたくさんの使い方があり、目的によって機体が違うことなどを知って良かったなと思います。
◆今後はトラックの運転手など運輸業界の人手不足が予想されるなか、ドローンの存在は非常に重要なものになってくると思います。ドローンの形状として4つのプロペラだけだと思っていましたが、6つ、8つのタイプがあるようです。プロペラの数が多いほど、飛行の安定性や上昇性が高くなり、一般的に個人の使用ではなく、農業や災害の調査に使用することができますが、その反面、ドローン自体の重量が増し、大きくなってしまうというデメリットのあることを知った。自分の感想として、ドローンはこれからもっと身近なものになっていくんだろうと思いました。人が入れない危険な場所に多く使われるようになると思うし、害獣の分布や行動についての研究などにも利用されるでしょう。子供のおもちゃとしても普及していくと思います。ドローンは高価ですが、より安価になれば、生活の中での利用が進展すると思います。
◆本日はとても素敵なお話をしてくださり、ありがとうございました。ドローンについては、以前岡谷市で開かれた「工業メッセ」というイベントで、ドローンを扱っている企業があり、そこで説明を聞いたり、見たり触ったりして興味を持ちました。ドローンは本当に興味深い存在だなあと常々思っています。ドローンは今後、世界各地で様々な進化を遂げるのではないかと思っています。景色を楽しんだり、農薬を撒いたり、物を運ぶことが主な用途だと思っていました。それなのに、まさか害虫駆除や災害調査などができるだなんて驚きました。一番驚いたのは、海底調査です。空を飛ぶドローンがまさか海にまで応用されているのは驚きでした。これだけの進化を遂げ、今もなお進歩を続けているドローンの存在への興味が強まった1時間でした。あらためまして、本日は貴重なお話ありがとうございました。
 
【J組】国税庁諏訪税務署 総務係長・小林礼於「税のしくみ」

《生徒の感想より》
◆一番印象に残ったのは、日本の国債発行が年々増えているということです。日本が多額借金を抱えているということを聞いたことがありますが、資料を見て、これだけ増えているのかと驚きました。社会保障費の増加と関係していることを知り、今問題になっている少子高齢化の影響が原因ということもわかったので、現在の借金を将来へ先延ばしにして、未来においてどうなるのか不安になりました。そうしたことも含めて選挙があると思うので、真剣に代表者を選びたいと思いました。
また、税務署の仕事についてものすごく興味が湧きました。特に、申告されたものに不正がないか確認する仕事は、責任があり、カッコいいなと思いました。納税者の不正をどう対処しているのか、以前から気になっていたので、的確に正確に審査していて、このようなところで国民の信頼を得ているところが印象に残りました。今日の講義を通して、税に対する意識が高くなりました。
◆中学校時代に税についての授業もありましたが、新しいことも多く、税の大切さが実感できました。税金にも種類があり、人が一生の間に負担する税金と、税の恩恵についてで、税の負担は確かに多いが、その分税の恩恵も大きいなと感じました。日本が今、税金などで問題になっている中、税金についての知識というものが少なかったり、また、あまり身近に感じていないせいか、なぜそこまでニュースなどで問題にしているのかがよくわかりませんでしたが、日本の税の仕組みについて知ることで、なぜ財政が悪化してしまったのか、日本の借金の状況など、様々な角度から税を知り、問題になっている理由が少し理解できたように思います。税の仕事について、国税査察官がとても興味深かったです。隠しているお金を見つけた時の達成感がとてもすごそうだなと思いました。
◆今日は税の仕組みについてお話しいただきました。中学校で租税教室を体験しましたが、より詳しい話をお聞きすることができました。私が今回の話で驚いたことや勉強になってことが2つあります。1つ目は、「復興特別所得税」です。東日本大震災などの災害復興に向けた税があることを初めて知ったし、とても良い税金だなと思いました。日本国民からしたら、税が高いとか、増税するな、などの声が多いですが、復興などの人々の助けになっていると知ることができたら、国民も税金の良さや大切さなどに気づくことができると思います。2つめは軽減税率制度のあることです。私は消費税はすべて一律10%だと思っていたのですが、食料品の中でも酒類、テイクアウトや外食などを除いたものは8%と知り、とても驚きました。現在、日本は歳入よりも歳出が多いため、国債費という、いわゆる「借金」というものを抱えている中、食料品の一部を10%ではなく、8%にしているのは、とても大変なことなのではないかと思いました。今回のお話を聞いて、今まで税金は大切なものだとは思っていましたが、「増税するのはやめてほしい」とか、「また増税するのかな」などの不安もありますが、税金の大切さをより深く知ることができました。国民は税金がどんなところやどんなことに使われているかについて、まだしっかりと知ることができていないからこそ、税金を良く思っていないのだと思いました。みなさんが、このようなお話を聞いて、税金の仕組みを深く知ることができたら、税金に対する考え方も、少しでも良い方向へ変わることができるのではないでしょうか。