〔高校現代文明論】生きるための思想や教養にふれる 1学年「高校現代文明論」①(5/10)
5月10日、1年生の「高校現代文明論」の授業では証券・金融業界や大学・専門学校、国や自治体、地元企業等から講師を迎え、ビジネスや金融リテラシーの育成、企業活動の社会的意義や人間関係の構築などの講義を受講しました。本校では定期的に学問の世界や社会システム、国家行政の一端に触れ、キャリアについての意識形成を図っています。各クラスの講義概要と感想文は次のとおり(講師敬称略)。
【A組】アフラック生命保険株式会社スマートシティ共創部 主任・高橋慶樹「がんの早期発見の大切さ」


《生徒の感想より》
◆私はがんがどのように生まれるのか、何も知らなかったのですが、今日の講義を聞いて、細胞や体の中にある悪性なものが普段の生活習慣によって引き起こされてしまうので、自分の生活を見直す必要があると感じています。がんは、今の世の中で2人に1人がかかる身近なもので、誰でもなりうるとのことです。自分の中では、がんは一生治らないものだと思っていましたが、早期のがんであれば、90%の人が治ると聞き、早期発見・早期治療が本当に大切だと思います。今回のお話により、がんは他人事ではなく、自分のこととして考え、自分たちの生活にも影響を与える病気だということを知りました。特にがんは、早く見つかるほど治る可能性が大きくなるため、大人になってからは定期検診をしっかり受け、がんを防げるようにしていきたいと思いました。
◆がんの講義を受けて、私たちの身近にないがんについて詳しく知ることができてよかった。講義を聞いて、2人に1人ががんになっており、日本人の死因第1位であるということに考えさせられました。私たちの体は日々新しくなっていて、細胞が約37兆個もある。その中で変異して異常な細胞ができ、悪性のものががんになっていく。がんの原因は主に生活習慣で自分も気をつけようと思った。原因が不明のものもあるということだ。がんにならないようにするのは無理だが、がんを防ぐことはでき、生活習慣を見直すことが大切、たばこを吸わない、酒を飲み過ぎないなど、自分にできることをしっかりやっていきたい。がんになる年齢は50歳以上が多く、年をとっていくと細胞分裂の回数が多くなっていき、細胞を正常に保つ働きが低下し始めることによるようだ。若いからと言ってがんになるわけでもないので、自分も気をつけて生活していきたいと思いました。この講義を聞いて生活習慣に気を付けて健康な生活を送っていきたいと思いました。
◆がんにかかった方が身近にいたのですが、その時の私はまだ小学校低学年で、「がん」がどのようなものかはまったく知らないでいました。今回のとてもわかりやすく教えてもらえて、ありがたかったです。がんが日本人の死因第1位だったなんて驚きました。がんは外から来るものではなく、自分の体内にいる、細胞がおかしくなってしまったものだと理解しました。がんは日々の生活習慣が良ければ防ぐことができること、誰もがかかる可能性があるようです。体の健康や食事などにより、がん以外の病気がたくさんあるので、それらの病気でも健康に過ごせていれば、基本的には大丈夫なのかなと思いました。しかし、健康診断や検診に行って、早く見つけることができるといいなと感じます。一番は健康でいられることだと、今回改めて強く感じることができました。本当にありがとうございました。
◆日本人の2人に1人ががんになること、日本人の死因の第一位ががんであることがわかった。私たちの体は毎日細胞分裂しており、その際に異常な細胞ができ、増えて塊になり、そのうち悪性のものががんになるということだ。がんの原因には生活習慣、遺伝、ウイルス、喫煙、過体重・肥満などが原因であるから、正しい生活をするとがんになりにくくなる。年をとっていくとがんになりやすくなる理由が、免疫力の低下で正常な細胞を保つ働きがなくなったり、細胞分裂の回数が多くなることがわかった。早くがんを見つけることができると治ることが多い。がん検診は受けられる年齢が決まっていることを初めて知った。検診で見つかるがんの大きさは約1センチメートルで、見つかってから1~2年の短い期間で2センチメートルになることに驚いた。保健の授業でがんについては習ったが、知らなかったこともあり、それを今日知ることができてよかった。
【B組】国税庁諏訪税務署 国税専門官 総務係長・清水淳史「税のしくみ」


《生徒の感想より》
◆所得税は給料が増えれば上がっていくと思っていましたが、そうではなく、超えた分にかかるのだと知りました。日本の失禁は1,105兆円もあると聞いて、今まで考えたこともなかったのですが、将来が少し心配になりました。国の借金がこんなに増加してしまったのは、社会保障での支え手の広がりによるものだということです。以前は高齢者が中心でしたが、今では少子化対策や働きやすい環境づくりに使われていて、私も支えてもらっている立場だとわかったので、そのことに感謝し、将来支える立場の人間になりたいなと思いました。税金は、私も払っているし、それがどんなことに使われているのかについて、もっと関心をもって積極的に政治に参加し、「自らが国を支える税金を負担している」ということを忘れず、今日学んだことを生かしていきたいと思います。
◆小学校や中学校で税金について学びましたが、今回はもっと難しい話で、使い方がたくさんあり、公正なところがあれば、そうでないところもあることがわかりました。国がお金を借りていることは知っていましたが、どんどん増えていき、返済を先延ばしにしており、これからのことを思うととても嫌な気持になりました。そのぶん、私たちの生活がよくなっていくためならば、払う価値があると思います。税金によって生活がよくなったり、社会全体の財政が悪くもなるということがわかりました。自分が思っていたよりも、税に囲まれて生きているので、少し税にのあり方について考えてみたり、使い道を調べたいと思います。少し前から国税専門官に興味があり、将来の仕事の一つだったので、仕事の内容などを知ることができました。
◆将来税金として払う対象が増えていくから、今のうちから関心を持っておこうと思いました。最初、税についてはあまり興味がありませんでしたが、話が難しかったので、かえってもっと詳し知りたいと思うようになりました。税金の種類はいろいろあって、直接税と間接税があり、その中に国税と地方税、地方税には道府県税や市町村税があること、所得税は個人の所得に応じて負担する税金、所得が他の人と差があるのに、税率が同じだったら公平ではないので、累進課税にする、累進課税は所得分が多いほど税率が上がっていくなど、勉強になりました。滞納せず、しっかり払おうと思いました。
◆税金のことについては、まだ私たちは子供で、18歳にもなっていないから、国にお金を出すことなどできませんが、そんな私たちにも今からできることはあるのか、困っている人のために何ができるかなどを考えながら生活していくことが大切だということがわかりました。自分はまだ子供で関係ない、などと思わず、自分の未来のために考えていくことが大事だと思った。私は国について何も興味がないままで、この講義を聞いていなかったら、何も知らないままで終わっていたと思います。この講義を聞いてから、私たちが知らない間に国を支えてくれている人や国のために働いている人たちを、少しでも支えられるよう、18歳になったら、若い私たちが積極的に選挙や政治に参加して新しい政治を作っていけたらいいなと思うようになりました。
◆租税のことや国税専門官の仕事など、詳しく教えてくださり、ありがとうございました。中学校の公民で何となく税のことを教えてもらったのですが、改めて税の大切さを知りました。私たちが生活していくうえで、税はとても大事で、税に関心を持って生活していきたいと思いました。困っている人を助け、皆が幸せになるための税ということを大切にしていきたいです! 国税専門官についてもありがとうございました。私はあまりそこら辺の国税庁の仕事など正直言って全然知らなかったのですが、清水さんの話を聞いて、国税調査官や国税徴収官、国税査察官のことを詳しく知りました。「こんなこともしているんだなあ~」と知らないことだらけで、とても勉強になりました! この度はお忙しい中、税に関すること、国税専門官のことを細かく教えてくださり、ありがとうございました! 生活していく中で税のことを考えながら生活していきたいと思いました。
【C組】長野県労働金庫茅野支店 支店長・櫛原秀之、マネーライフアドバイザー 主任・青木秀平「高校生のためのお金の授業」


《生徒の感想より》
◆青木さんのお話を聞いて一番に思ったことは、「闇バイト」についてです。最近、闇バイトについていろいろと問題になっていたので、青木さんのお話を聞いて、より詳しく知ることができました。怪しそうなバイトは絶対に受けてはならないことを再確認することができてよかったと思います。次はお札のめくりかたを体験することができたのが良かったです。最初は簡単そうにお札をめくっていたので、「俺でもできそうじゃん」と思っていました。ですが、やってみると意外にも難しく、全然できませんでした。もっとスラスラと数えられるようにしたいと思いました。小遣いの管理も、もっとしっかりしていかないと、大人になった時に大変になると思ったので、お金の管理ができるようにしたいと思いました。
◆衝動買いをよくしてしまうので、よく考えてから買うようにしたい。これから大学に行ったり、社会に出たら、親が管理してくれていたお金を自分で管理したり、貯めていかなければならないから、変なサイトに引っかからないようにしたい。お年玉や小遣いなど、今からでもできるお金の管理があるので、使い過ぎに気を付けたり、買いたいものがあったら、しっかりお金を貯めてから買うようにしたい。闇バイトには危険ワードに注意して引っかからないようにしたい。最近はいろいろな詐欺が増えているから、自分が被害者にならないようにすることと、加害者には絶対にならないようにしたい。お金の問題で困った時は、誰かに相談できるようにしたい。また、家計簿アプリを使ってお金の管理ができるようにしたい。
◆今日、お金の使い方や闇バイトの話を聞いて、危険性を知ることができました。闇バイトの電話やメールの話を聞いたことはありましたが、募集中の話は初めて聞いたので気をつけたいと思いました。闇バイトには「猫(高級車)」などの隠語でだますということを聞いて、自分も引っかからないようにしたいなと思いました。また、若者の4人に1人が「お金に困ったら闇バイトに手を出すかも」と言っているらしく、怖いなと思いました。小遣いの話では、お金を自分で管理できるとどんなことができるかという話を聞きました。私は、お金を持っていると何かしら物を買いたくなってしまったり、衝動買いをしてしまうと思うので、一度考えてから買うようにしていきたいと思いました。将来お金に困らないように、記録をつけるなどして自分で管理していきたいです。
◆全体を通して、お金の使い方がよく分かった。お札を数えることや、闇バイトなど身近にあることがたくさくさんあり、勉強になった。特に勉強になったことは、お小遣いの使い方についてです。高校生になってから、登下校や部活動など、お金を使う場面がとても多くなりました。お小遣いも増えたので、たくさん使っていました。しかし、今日の話を聞いて、自分の将来や今の部活動や学校生活に必要なお金がたくさんあることに気が付きました。明日からは、スマホにアプリを入れて自分がどれくらいお金を使ったか、記録したり、キャッシュレス決済も使っているので、使い過ぎることや、できるだけ前払い方式を利用して、お金の使い方をしっかり学んでいきたい。闇バイトも、怪しいサイトや不審なメールが来ても、個人情報を入力せずに、家族や友人に相談していきたいです。
◆私は今回お金のことを学び、自分のお金の使い方を見直しました。家にいる時は、遊びに行くたびに母からお金をもらい、使い切ってきましたが、自宅を離れ、寮生活となってからは一度にたくさんのお金をもらうので、使いすぎてしまっているなと思いました。財布に入っていたら「あ、まだお金あるから使っちゃおう」と思い、使いすぎてしまうので、使い過ぎを防ぐために、財布の中に入れる金額を決め、後は貯金しようと思いました。まだ自分でお金を稼いだことがないので、お金を稼ぐ大変さはわかりませんが、大人になるまえに金融リテラシーを高めていきたいと思います。またPayPayの使い方を見直すことができました。PayPayは便利で、よく使いますが、たまに「あれ、もうない」となることがあるので、形に見えないお金は使い方を気を付けて、使う感覚が薄れないように気を付けたいなと思った。
【D組】松本少年刑務所 庶務課長・神門良敬、被害者担当官・寺澤渉「法制度における拘置所・少年刑務所の役割」


《生徒の感想より》
◆私は刑務官という仕事はあまり知りませんでした。刑務官は警察とはまったく別のものだということを初めて知りました。罪を犯した人と対面し、接するのはとても難しいと思いました。殴られたこともあると言っていましたが、それでも続けているのは本当にすごいなと思いました。私は、罪を犯してしまった人と接しながら、これからまっすぐ進んでいけるようにするのは怖い、難しいことだと思いました。でも、今日来てくださった方々のように、悪いことをしてしまった人と話をしする人がいてくれているから、安心して過ごせると思ったので感謝したいと思いました。
◆総務系の業務では高い値段のするものを管理していることから、厳格で責任感のある仕事だと改めて感じた。受刑者への支援や、繰り返さないようにするために教育し、社会に戻す取り組みは大変なことだと思いますが、時間をかけて正しく直していくことが大事だと思った。刑務官の仕事は危険がともなうので受刑者と向き合うのが大変なことがあると思いますが、「受刑者が心を入れ替えて正しい道を歩んでいくことにやりがいを感じる」と聞き、納得した。最も再犯が起こりやすいものとして薬物や万引きが挙がっていて、何度も再犯を繰り返すと社会での行き場がなくなっていくと聞き、そうした受刑者たちが正しい道に切り替えるのはとても大変だと思った。未成年は何回も犯罪を犯した場合に家庭裁判所にいくことがわかった。
◆刑務官の仕事はリスクが大きいと思った。殴られたり、暴言を吐かれたり、傷つくことがたくさんあるが、刑務官になってよかったと言えるくらい、やりがいを持って仕事をしているのがすごいなと思った。刑務官の仕事はつらいことだらけだから、護身術だけではなく、メンタルも鍛えなきゃいけないのかなと思った。刑務所に入っている人はただ入っているだけではなく、身の回りのこと、手芸など、いろいろなことを通して更生していくのだということを学んだ。刑務所に入らないようにしたいです。
◆法務大臣により指定された刑務所で受刑者の更生のために努めることなどは、ドラマなどで知っていた。最近でのテレビ番組でも芸能人が刑務所の中を見学しているのをみて、知識が少しあるかと思っていたのですが、刑務所では総務系業務、企画系業務、企画調査部門など、まだまだ知らない知識がたくさんあって驚きました。刑務官になるには、試験に合格しても2か月は仕事内容や体を鍛えなくてはいけないことを知り、大変だとわかりました。ドラマなどでは、ただ監視しているだけなのかと深く考えたことがなく、受刑者の教育をして改心までさせる根気がなくてはできない仕事だと知り、今まで考えが浅かった自分が少し恥ずかしくなりました。受刑者の未来のためにも頑張って仕事をしている姿は、私たちには見えませんが、現場を想像して、誇らしい仕事だと思いました。
【E組】松本大学総合経営学部 教授・矢﨑久「臨床心理学入門」


《生徒の感想より》
◆今日、心理学について学んでみて、心身症や不安障害など、たくさんの精神病があることを知りました。日常生活で普通だと思っていたことも、実は病気の特徴だったんだという気づきがありました。一度かかってしまうと治りにくいということは聞いたことがありますが、早めに気づくことによって治るものもあったり、薬を飲むことで抑えられたりすることもあることがわかったので、そういう症状に気づいたら病院に行くことで救われる人がいることもわかったので、身の回りの人の行動をよく確認し、少しでも救えたらいいなと思いました。また、心理テストわしてみて、自分の思っていることをびっくりするくらい当てられて、以前よりも心理学について知りたいなという気持ちになりました。これからは、自分も周りをよく見て過ごし、一人で溜め込むことがないようにしたいと思いました。
◆心理学には主に基礎心理学と応用心理学があり、そこから様々な心理学に分かれていることを知った。不安障害やパニック障害、全般性不安障害など様々な障害があり、知っている障害、症状もあったので、わかりやすかったし、知らなかったことも多くて良い機会になった。もし、身近に困っていたり、悩んでいる人がいたら、話を聞いてあげたり、助けてあげたい。心理学のテストでは白い紙に「実のなる木」を書いてみると、自分が書いた場所や絵によってその人のことがわかることにびっくりした。各場所は、理想、過去、未来、現在に分かれていて、中心に書くと健康状態が保たれているそうだ。性格も書いた絵によってわかり、紙の向きなどでも自分のことがわかることにとても驚いた。今日学んだことをこれからも生かしていきたい。
◆今日の話を聞いて心理学は面白いと思いました。特に自分はためこんでしまったり、感情が激しくなってしまうことがそれなりにあり、何かの病気なのかと不安でした。しかし、今回の資料や先生の話を聞いて、どういう病気があるのかがわかって良かったです。「不安遺伝子」「新奇遺伝子」の話が印象に残りました。不安遺伝子は、特定の人としか関わらないという特徴があることを知って、自分にも当てはまるかもしれないと思いました。保育園の頃は人なつこなったけれど、小中高と進むにつれ、パニック障害が起こるのが特徴です。そして一番印象に残っているのがは、白紙に「実のついた木」を描いたことです。私は左上に描きました。最初は「ここから何がわかるのか」と思っていましたが、左上から「理想」、左下は「過去」、右上が「未来」、右下が「現在」でした。今の自分の心の中身を当てられてびっくりしました。今度、家族にやってみたいです。
◆心理学と聞くと何となく難しそうだなと感じることが多くなってしまいます。他人の心の中は結局わからないし、自分の心の中も、別にわかりきってもらいたいわけじゃない。そんなふうに思っていました。けれど、今回の講義で自分の思っていることを内に秘めてばかりいると、不登校や社会から消えていってしまうような感じがして、そんな悩みなどは自分の一番信頼している人に相談することが大切なのかなと思いました。ストレスや悩みを抱えることは、自分的にはそこまで多くはないかなと思っており、それは、周りの人に相談できていたり、アドバイスがたくさんあるからこそなのかなと思っていて、今の私は周りの人たちの支えがあったからこそ新しい生活や環境に、さほど苦労せず慣れ、馴染めているのかなと思いました。これから大変なことも多いと思いますが、自分の中にしまい込まず、頑張ってやりきっていきたいと思いました。
◆今日の話を聞いて、詩文は高校に進学してから仮面をかぶったままだと感じました。今日の話は心理学で、この高校の時期が一番不安定な時期で、自分自身、野球部に入って1か月以上が経ちますが、周りの人たちは技術的、体力的にも自分より上回っており、本当にレギュラーになれるのか、とても心配した時がありました。また、先輩方との付き合い方もまた難しいところでもあります。ですが、やっぱり困ったことがあれば家族に相談して答えを見つけ出し、それを踏まえて今後の生活に活かしていきたいと思いました。これから精神的にきつくなることがあると思います。今日教えてもらった心身症やパニック障害、不安障害にならないように、信頼できる大人に相談していきたいです。また、今後の学校生活が楽しく過ごせるように仮面をかぶらず、素顔のままでいきたいと思いました。
【F組】明治安田生命保険相互会社松本支社諏訪湖営業所 教育育成課長・村上宏治、宮坂由美、櫻井美香「『人生100年時代』を生きる子供たちに伝えたいお金のこと、保険のこと」


《生徒の感想より》
◆今日のお話を聞いて、将来は安定した収入が得られる職業に就きたいと思いました。話してくださった講師の方が、「お金は味方につけると、とても強いけれど、敵に回すと大変」と言っており、その言葉が心に残っているからです。また、お金に余裕ができたら投資もしてみたいと思いました。私は昔から投資に興味があり、中学3年の時にオリエンタルランドに少し投資してみましたが、マイナスになってしまいました。お金に余裕ができたら長期投資などに挑戦してみたいです。生命保険にもいろいろな種類があることを知ることができました。保険の種類もそれを扱う保険会社も様々ですが、支払い方法もいろいろあることにとても驚きました。ペイペイを使う時にメリットばかりに気をとられずに、デメリットにも目を向けて気を付けて使っていきたいと思いました。
◆お金や保険、これからの人生設計について大切なことを多く学ぶことができた。社会の授業で知っていることも多かったが、より詳しく知ることができてよかったと思う。契約は身近にあるものだから、本当に安全か、必要なものか、責任がとれるものなのかを常日頃から考えていきたい。お金の動きや貯蓄しているお金について興味が出てきたので、もっと調べて学んでいきたい。消費者トラブルにも巻き込まれやすいので、知識と判断力を身につけたいと思う。これからの長い人生で多くのお金が必要になってくるので、様々な方法で蓄えていきたい。けがや病気になった時のために保険に入っておくことが大切だとわかった。キャッシュレス決済など、便利な方法の欠点をよく理解し、うまく使えるように麻南部行きたい。自分で使えるお金を大切にして、これからを楽しく生きられるようにしたい。
◆本日は明治安田生命保険相互会社の村上さんにお金について話してもらったが、契約について一つの行動が命取りということや、どの時点で契約が始まっているのかも理解した。クーリング・オフ制度がどの条件で発生するのかも理解した。お金も、いつから作られたのか、お金が作られた理由もわかった。消費者トラブルについては、トラブルが起きた場合はどこに相談すればいいのか、どう対処したらいいのかがわかった。保険については、社会保障制度もどの条件で発生するのか、人生における4つのリスクの大切さもわかった。大谷翔平の話も出てきて、今回の授業は自分のこと、将来のことを考えるきっかけとなり、とても良い授業だと思った。またこのような話をしてもらえたらうれしい。明治安田生命保険相互会社の村上さんには、本当に感謝しかありません。今日は本当にありがとうございました。
◆私はお金そのものについての話を聞いて、契約やライフデザインのことが印象に残りました。契約は、生活していく中で重要になっていきます。買い手と売り手の合意によって成立するので、自分の都合だけで契約を解消することはできないということを知りました。また、3種類のキャッシュレス決済の方法があるので、それぞれの支払い方法の特徴を把握したうえで使い分けられるようにしたいと思いました。ライフデザインは、人生についての大枠の構想であるので、将来をよりよいものにするために、自分はいつ、何をしたいのか、どのような働き方をしたいのかをよく考えておきたいです。18歳以上は契約をしたり、選挙権をもつことになるので、自分の責任と自覚をもって、将来を過ごせるようにしたいと思います。現在の経済状況を理解し、未来を予測することも大事にしていきたいです。
【G組】防衛省自衛隊長野地方協力本部 広報官・山本慎太郎、3等陸曹・徳里実奈美「防衛省の業務、国際情勢と防衛政策」


《生徒の感想より》
◆自衛隊の方の話を聞いて、「意外と刑務所みたいじゃなくて、もう少しゆるめなんだな」と感じました。自分の友達が神奈川県の自衛隊の学校に行くというので、いろいろと話を聞かせてもらったら、「お金が貯まる」と言っていたので、少し、いいなと思いました。自分自身、トレーニングが好きなほうなのでやってみたいと思いました。航空自衛隊の人が操縦しているのを動画で見ると、自分もしてみたいと感じたし、入ってみたいと感じたこともありました。野球をしていなかったら、格闘技などをしていたと思うのですが、今回の話を聞いたうえで考えてみると、自衛隊も少しやってみたいと思えました。休みの日がちゃんとあって、スタバなどにいけると聞いたので、野球部よりもマシなんだな思いました。上下関係が厳しいイメージだったので、そこは野球部と一緒なんだなと共感できる部分もありました。今日の話を聞いて、少し興味が持てました。
◆私は、この講義を受けるまでは、勝手な印象で「つらそう」「毎日訓練で大変そう」「休みがなさそう」など、すごく厳しい環境の中にいる、遠い存在と思っていましたが、すべてがそうではなく、毎日充実した日々が送れていたり、やりがいを感じるような職場だなと思いました。国家を守るという重大な責任の中で仕事をしているのはすごいことだと思います。自衛隊の中でもたくさんの仕事の種類があり、それぞれがお互いを支え合っていて、すごく素敵だなと感じました。私たちが安心・安全に過ごせるように日々国を守っている方から、直接話を聞くことができて、いい経験になりました。生活していてすごく心強い仕事だなと思いました。男性ばかりのイメージでしたが、女性もたくさんいて、すごくカッコ良かったです。自衛隊が現場に出動するのは最後の最後なので、そのようなことがないような生活を願っています。
◆私は自衛隊はキツイことばっかりだと思っていました。が、町が作れるくらい職種が多いと聞いて、自分に合った職にも就けるのがいいなと感じました。また、男性が多いイメージがありますが、女性も活躍できることを知ることができ、とても多種多様だなと思いました。私は音楽隊の演奏会で自衛隊の存在を知りました。音楽でも、国の防衛任務でも、多くの人を支えて、多くの人と関わり合えるところがとてもいいとなと思いました。そして、意外と自衛隊は身近であり、いろいろな人がいろいろなやり方で、国や私たち国民を守ってくれていることが、とてもありがたいなと感じました。私はあまり自衛隊に入りたいとは思っていません。ですが、自衛隊のイベントや、テレビで自衛隊についての番組を見たりして、どんなことをしているのかなどを知っていきたいなと思いました。最後に貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
◆最初に「自衛官は国を守る特別職国家公務員」と聞いた時は、あまり身近に感じることができませんでした。しかし、お話をお聞きしていく中で、ニュースで見たことのある災害派遣の他にも国際平和協力活動といった聞いたことのない仕事もあり、今までより興味がわきました。また、自衛官の仕事は匍匐前進のようなものだけだと思っていましたが、プログラマーやカウンセリング、看護師など、私たちの身近にある職種があり、とても身近に感じることができました。「国の防衛」という仕事は、様々な職種が組織となって出来上がっているものなのだと思いました。他にも、お話の中で、仲間ができる喜びは高校生の私たちと似た部分があるなと感じました。一緒に訓練することで「友達ではなく、仲間ができることの喜び」はとても素敵なことだと思いました。今日、自衛官について正しい情報を得ることができ、とてもいい経験になりました。
◆自衛隊と聞くと、厳しく怒られて、つらい毎日だと思っていましたが、説明の際、休みがあると聞いて驚きました。休みの日はゴルフや釣りなど様々なことをやっていると聞き、自衛隊に対するイメージが一気に変わりました。「全国に仲間ができる」と聞いて、すごく心強いなと思いました。時には厳しいけれど、仲間と協力して、仲を深め合う環境もいいなと思いました。そして、とてもかっこよかったです。説明をしてくださった際に、明るく、笑顔で説明してくださり、とても印象が変わりました。少し前までは怖いイメージでしたが、今日こうして説明してくださり、とても有意義な時間になりました。もっと詳しく知ってみたいことがあるので、自ら調べてみようと思います。仕事をしていくうちに情報、知識、技術をものにできる点は、とてもいいなと思いました。そして給料がよいと聞き、少し興味がわいてきました。本日はありがとうございました。
【J組】スカイシープロジェクト合同会社 代表・西澤重則、一等二等国家試験技能認定インストラクター・伊藤洋一「ドローン事業の進展と操縦者育成」


《生徒の感想より》
◆今後のドローンの活躍や用途について学ぶことができました。町中や山でドローンが飛んでいるところを見たことがなかったので、資料を見て驚きました。空の産業革命として産業に役立っていることわ知り、少しドローンに興味を持ちました。また、年々ドローンの利用価値が上がっていて、飛んでいるところを見る機会が増えると思いました。ドローンの主な使い道として、人間にとって危険な作業をドローンが行うことで安全性を確保できることがあります。また、ドローンのプロペラの数によって個人が使うのか、災害や測量時に使うのが異なることがわかり、とてもおもしろいと思いました。ドローンを利用して間接的に人の役に立てることに興味がわき、いつかドローンを操縦できたらカッコいいなと感じました。楽しいお話をありがとうございました。
◆初めてドローンが作られた時は、訓練時のターゲット用や偵察用として利用されていたのに、現在ではドローンを利用したサービスやビジネス、災害時の状況調査など人々の役に立つ、生活に欠かせないものの一つになりつつあるということに驚きました。中学校の技術の授業でドローン操作をした時には、あまりドローンの過去や、登場した当時の背景を学ぶことがなかったのですが、今回の高校現代文明論の講義で、初めてドローンの飛行原理や現在の社会での活用のされ方を学ぶことができたので、とても勉強になり、良かったと思っています。学生でも、無人航空機の免許を取ることができると知ったので、家に帰ってから「無人航空機」「ドローン」について詳しく調べてみたいと思いました。免許の取得が学生でも可能であるということなので、親に相談して取得を考えたいです。今日初めて知れたことが多かったので嬉しいです。
◆今日日本でも世界でも市場が拡大しているドローンは、ただ趣味で飛ばしているだけでなく、産業でも大きく貢献していることがわかった。特に農家数の減少、高齢化によって農業を継続することが大変なところ、ドローンが支えているということを知った。農業以外でも過疎地域での物流、点検、調査などにも役立っていたり、人間ができないこと、危険なことまでドローンが利用されるようになってすごいなと思った。そのため、日本の課題となっている高齢化や一次産業就業者の減少を防ぐ役割を果たしているなと思った。これからはとても重要な仕事になるだろうと感じ、どの業種でもドローンが身近なものになっていくだろう。だが、安全に操縦するために多くの法律が作られたり、実験を行って実用化できるかが考えられている。今まで自分とは関係ないと思っていたドローンだが、話を聞いてドローンが毎日見かけるものになると感じ、自分に関係ない話でなかったなと思った。
◆ドローンについての話を聞いてたくさんのことを学ぶことができました。ドローンは現在世界で様々な分野で注目されていて、かつては世界市場で軍事用が大半を占めていたのが、ドローンサービスやコマーシャルドローンを外で見たり、利用されるのが当たり前になる時代が来ると思うと、生活がとても便利で豊かになるなと思いました。国内市場ではサービスの市場規模が年々拡大されており、日本でも使われていることにびっくりしました。まだ、身近にドローンが使われていると感じませんが、農薬散布や災害調査など様々なところで活用されていて身近に感じられる時がくるといいなと思いました。ドローンに法律があったり、免許があることなど、初めて知ることがたくさんあり、とても良い時間になりました。
◆今日の現代文明論の講義を通して学んだことは、現在、日本でも世界でもドローンの使用が増えていてドローンに助けられていることがたくさんあるということです。ドローンでできることの中で、私が興味を持ったのは、空撮、物流・運送についてです。まず、空撮では、人が撮影する写真もとても良いものですが、ドローンにしか撮影できない写真があるのではと思いました。上空から撮ることもできるので、例えば山の頂上などの写真を綺麗にとることができるのはドローンだけかなと思いました。物流・運送では、人の負担を少しでも減らすことができるのではないかと思いました。今、運送会社で働いている方々がいらっしゃいますが、その負担を減らすことができると思いました。ドローンは、これからの日本や世界に大きな影響をもたらしてくれると思います。