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【1学年】生きるための思想や教養にふれる 「高校現代文明論」③(9/14)

14日、1年生の「高校現代文明論」の授業では証券・金融業界や大学・専門学校、国や自治体、地元企業等から講師を迎え、ビジネスや金融リテラシーの育成、企業活動の社会的意義や人間関係の構築などの講義を受講しました。本校では定期的に学問の世界や社会システム、国家行政の一端に触れ、キャリアについての意識形成を図っています。
 
各クラスの講義概要と感想文は次のとおり(講師敬称略)。
 
【A組】有限会社フキドウ代表取締役、岡谷市議会議員・今井康善「地域貢献という生き方」

《生徒の感想より》
◆岡谷市は地元なのですが、議会については関心がありませんでした。今回のお話で、今まで知らなかった活動や立候補までの手続きなどを知ることができました。議員になることは、どの議員でも例外なく、認めてもらうための努力をすることが大切で、それはけっして簡単なことではないと思いました。立候補までに、事前準備から選挙事務所の開設など、たくさんの準備が必要だということがわかりました。信頼を得ることも、お金がかかることも、聞いていてとても大変だなと思いました。今井さんが議員を目指した動機に、お子さんのことや地域の街づくりのことがありました。私も身近な人や活動を通して、もっと地域に興味関心を持っていきたいなと思いました。地域の将来のために私たちの世代でもいろいろなことを考えていけたらいいなと感じました。これからもっと地域の活動に目を向けたいと思います。
◆今日のお話を聞いて、いろいろなことがあったうえで、この市に住むと決め、市議会議員になるという選択をなさったことが、まず、かっこいいなと思いました。そして、票を集めたり、支持者があまりいなかったりと様々な苦労をしたことで今があるんだなと思いました。新しい取り組みなども考え、地域のために何をしたらよりよくなるのかを常に追い求めていて、本当にすごい活動をしていると思いました。自分たちには関係ない、わからないなとど言わず、自分のこととして考えて市議会議員になって自分で町を作っていくということも、不可能ではないんだなと思いました。政治で変えられるということを覚えておくということが大切です。また、地域の一員として自分にも関係があると自覚し、地域について考えたり、考えたことを述べることも大切です。町について考えるのは規模が大きいので難しく、まずは自分の将来について、もっと考えたいと思いました。
◆今井さんの「まちづくりが大好き」ということと、岡谷市の人々の温かさや選挙の厳しさ、大変さがすごく伝わってくるお話でした。自分の考えていた政治とは違っていたことが多く、様々な段階を踏んでいかなければならず、強い意志をもっていなければ立候補して選ばれることは難しいことを学びました。「政治によって、町や国までも大きく変えられる」という今井さんの言葉がすごく輝いて聞こえ、私も立候補してみたいという気持ちが湧いてきました。将来のことはまたまだわかりませんが、今井さんのように自分の町を愛し、その町が良くなるように、どんな時にもめげずにしっかり行動に移し、目標をもってつき進んでいけるような大人になりたいと思いました。これからは違う視点で町を見て、必要な改善点などを考えたり、今から政治に興味をもち、将来、この町のために行動していきたいです。
◆今日はありがとうございました。今井やすよしさんが岡谷の議長であること、東海大学付属諏訪高等学校出身であることを初めて知りました。僕は岡谷市に住んでいるのですが、昔は駅前がもっと栄ていたとことを親から聞かされていて、今は寂しいなと感じています。岡谷をもってよい街にしようという今井さんの思いがとても伝わってきました。将来が楽しみです。また、今井さんの高校時代お話、良かったです。僕もバンドが好きなので、ベースを弾いている人を見ると、かっこいいと思ってしまいます。高校時代のいいお話をありがとうございました。こちらまでわくわくしました。少し難しいことも丁寧にわかりやすく説明してくれたので、理解することができました。これからも頑張ってください!
◆今日の講義の中で何度も出てきた「市議会議員は18人必要か」という話題について、中学校の社会でやった通り、政治には特定の年齢層ではなく、10~90代という幅広い年齢の意見を取り入れる必要性があると自分は思っているので、何とかして議員の定員割れを防止することが重要なんだと思いました。また、その地域性をしるためにも、地域行事に参加したり、地域の人と関わったりする必要性があるのではないかと思いました。そして、私たちは、まだ選挙権などはないのですが、毎日ニュースを見たり、政治の仕組みについて勉強したり、高校生の私たちでも選挙について携わることができると思います。
 
 
【B組】東放学園専門学校東京アナウンス学院 進路アドバイザー・後藤浩孝「声優の世界」

《生徒の感想より》
◆エンターテインメントの役割としてお話された「心の栄養剤」という言葉に、すごく共感しました。私もアニメや音楽が大好きで、日々見たり聴いたり、アニメグッズを買ったりしているので、日々のストレスに癒しを与えてくれる、「心の栄養剤」になっています。今日のお話で一番驚いたことは、映画製作に2、3年かかるということです。いつも観ている映画に、様々な人が関わって、2年もかけて一つの作品を完成させるというのは驚きです。エンターテインメントの専門学校があることを知らなかったので、興味を持ちました。アニメやテレビは大好きなので、高校3年間を通してやりたいことが見つからなかったら、ちょっとオープンキャンパスに行ってみたいなと思いました。
◆今日の講義をお聞きして思ったことは、アニメやテレビ、音楽、ダンス、声優など、幅広い職種があることを初めて知りました。エンターテインメントの役割が「心の栄養剤」だということに、とても共感することができました。コロナが流行し、家にいる時間が増え、その時に一番楽しい時間はテレビやアニメ、音楽に接している時間でした。コロナが流行するまでは、エンターテイナーという職業に知識がなかったのですが、見る時間が増え、エンターテイナーの仕事に興味を持つようになりました。今日、この講義を受けて、さらに知りたいと思いました。声優さんなどは、自分の長所を生かして人々に感動を届けているので、とても素敵な職業だと思います。一つの作品にたくさんの会社や人が関わっていて、それを当たり前のように見ることができることに感謝をして生活したいです。私も何か一つでも長所や個性を見つけ、それを生かせるように努力をしたいです。今日はありがとうございました。
◆エンターテインメントについて、ふだんわからないことを知ることができた。エンターテインメントには様々な種類があって、スタッフとキャストによって成り立っている。いつも見ている番組にどれぐらいの会社や出演者、スタッフが必要なのか、面白かった。声優や芸能人などがデビューするまでの流れを見て、人によっていろいろな道でデビューしていることがわかった。エンタメ業界への就職について、今まで何も知らなかったけど、エンタメ業界の中にも多くの種類があって面白そうだなと思った。将来の仕事について考えたことがなかったけれど、どのように仕事を決めていけばいいのかを知ったので、これから自分の好きなことや得意なことを、オープンキャンパスやいろいろな経験を通して、興味あるものを見つけていきたいと思います。
◆見ている側は、キャストなど表舞台に出ている人物しか見えないが、今日の話を聞いてみて、裏方やいろいろな会社が協力して一つの番組ができあがっているのだなと思った。声優さんなどキャストさんも、たくさんオーディションを受けて自ら仕事をとっている。東京アナウンス学院では声優以外にも、アナウンサーやクリエイターを目指せる。クリエイターは仕事やお金の管理を自分でしなければいけないが、とても楽しそうな仕事だと思った。私が知っている声優さんやプロデューサーさんが卒業生だと聞いてびっくりした。自分のやりたいことで自分の道をひらくのは、とてもいいな。マネージャーや裏方の仕事が少し楽しそうだったので、オープンキャンパスに行ってみようと思う。
◆私はアニメやゲームが好きです!後藤さんがおっしゃっていた「心の栄養剤」という言葉を聞いて、日々の勉強に疲れた時に、音楽やアニメを見ると心が満たされていく感じが、まさにその言葉通りでした!私は手軽に見て心が満たされていますが、私に届くまで数か月、長くて数年といった長期にわたる労力を経て届くとなると、日々感謝しながらじっくり見ないといけないものなのだと実感しました。私は少し自慢になってしまうのですが、LINEの既読から返信に至るまでが、とても速いという自信があります。私はプロデューサーになれるでしょうか?私は人の役に立てる仕事がしたいのです。「感動をつくる」は、とても素晴らしいスローガンだと思います。私もそんな感動をつくれるような、役に立てる人になりたいのです。声優の皆さんも、日々感動を作れるような努力をしているのだと思っています。私は知らない人の前に立つと真っ白になるので、努力しようと思います。
 
 
【C組】法務省上諏訪拘置支所 所長・掛川彰一、松本少年刑務所 被害者担当官・寺澤渉「拘置支所・少年刑務所の役割」

《生徒の感想より》
◆今回初めて刑務官についての詳しく知ることができた。まず公安職についての説明を受けて、国民の生活を守る仕事や他にもいろいろな役目がある仕事だということがわかった。江戸時代の日本の裁判の仕組みについて説明があり、江戸時代の裁判と現代の裁判では、人の配置にあまり違いがないことを知った。江戸時代では奉行、その両隣に役人がおり、手前に罪人がいた。現代の日本でも裁判長の両隣に裁判官、その前に被告人がいるという構図に違いがないことを知った。少年の審判と成年の裁判の違いについて説明を受けた。成人は有罪判決を受けると刑務所に行くが、少年は判決を受けると少年院に送られる。今回の説明を受けて刑務官の仕事について詳しく知ることができた。日本の法律について調べてみたい。
◆刑務官や刑務所、拘置所があるのは知っていていましたが、どのような仕事をしているのか、昔と現代の違いを学ぶことができてよかったです。公共の安全、国民の生命・財産を守り、障害の除去、復旧の予防をしていてすごいなと思いました。刑務官は国が採用試験を行い、警察官は都道府県が試験を行っています。江戸時代には「御白州(おしらす)」で裁判をしていて、今のスタイルとあまり変わらないスタイルでした。刑務官には精神的・肉体的な強さ、高いコミュニケーション力、常識的な考え方が必要とされ、私には少し無理かなと思ってしまったが、やってみて後悔はないと思いますし、将来のためにも受けて損はないと思います。父や母を守れるように刑務官も考えてみようと思います。ありがとうございました。
◆僕は刑務所・拘置所・刑務官のことについてはまったく知りませんでした。昔と今では罪を犯した人への対応が違い、昔は罰を与え、今は元の道に矯正するという違いを知りました。他には刑務官は国の採用試験を受けますが、その中でも体力検査で厳しい基準をクリアできずに不合格になってしまう人たちも多くいるという話も聞きました。法律を遵守して当たり前のように体力的にも精神的にも大変な仕事をしていることにすごさを感じました。刑罰の種類も今と昔では大きく異なり、多くの種類があり、今まで全然興味を持っていませんでしたが、少し興味が持てました。長野県内には少ないということで貴重な刑務官の方からのお話が聞けました。
◆私たちの生活の安全の背後にはいろいろな仕事がかかわっているんだなあと改めて思いました。刑務官という仕事は知っていましたが、普段はどんな仕事をし、どんな気持ちで受刑者と関わっているのか実際に刑務官の方の話を聞くことができ、貴重な時間となりました。私は今回のお話を聞いて、人が変わっていく姿を実感できる大きなやりがいのある仕事だなと感じました。人々を守りながら、直接に人と向き合い、正しい道に導く重要な使命感を持ちながら仕事をしていて、とてもかっこ良い仕事だと思いました。刑務官もその他の様々な仕事もやりがいがあり、人を笑顔にしたり、どこかで必ず人と関わるんだなと思いました。人を正しく導くことはとても難しいことであるからこそ、正しい方向に向かっていく姿を見ると大きなやりがいを感じるんだなと、お話を聞いて思いました。今回のお話を聞いて、私が大人になってどんな仕事で人を助けるか、楽しみになりました。
◆今回の話を聞いて、これまで刑務官と警察官はずっと同じ地方公務員だと思っていたのですが、刑務官は国家公務員だと知ることができて良かったです。話の中でいくつか心に残ることがありました。一つ目は、「人が人を変えていく」という言葉です。私は今まで、人は裁くことしかできないと思っていました。ですが、人は変えられるのだと知りました。罪を犯した人ときちんと向き合うことで、その人が心を入れ替え、新しい人生をやり直すことができることを教えてくれるのが刑務官という仕事です。私は警察官を目指していますが、今までに裁判所や検察にも行かせてもらったことがあるのですが、刑務官の仕事内容はまったく知りませんでした。一つの仕事が欠けてしまうと警察官としても仕事も成り立たないのだと、今回の話を聞いて気づくことができました。警察官になると決めていましたが、もっと視野を広げてみようと思いました。
 
 
【D組】防衛省自衛隊長野地方協力本部 広報官・山本慎太郎、3等陸曹・徳里実奈美「防衛省の業務、国際情勢と防衛政策」

《生徒の感想より》
◆自衛隊の仕組みを知ることができました。自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣だということは、社会の授業で教わりましたが、その下にもう一人の指揮官がいたことを初めて知りました。自衛隊は絶対必要な最後の砦という、日本にとって大事な仕事だということがわかりました。自衛隊はとても厳しい訓練や仕事があるものだと思っていたけれど、一からしっかり訓練されていると知って、少し自衛隊のイメージが変わりました。しっかり座学もあり、知識も身につけられていいなと思いました。自衛隊は派遣されて行くだけだと思っていましたが、カウンセラーや経理の方がいたりして、一つの街ができていると思いました。今日の話を聞いて、自衛隊のイメージが変わりました。日本のために頑張っている人に感謝したいです。
◆本日は東海大学付属諏訪高等学校に来ていただき、ありがとうこざいます。とても理解しやすい授業で興味のあるお話で楽しく受けられました。私は最初、自衛隊についてはまったく知りませんでしたが、今日の授業で自衛隊について少し知ることができました。クイズもあって面白かったです。正解してファイルをもらいました。可愛くて嬉しかったです。ありがとうございました。自衛隊が日本を守っているおかげで、私たち国民が平和で安全な暮らしができているんだなと思いました。仕事はホフク前進だけでなく、いろいろな仕事があり、一つ一つの仕事がとても大切になっている、体力がなくても日々の訓練で力がついてくる、基礎→練習→応用、ワークバランスは、基本は国家公務員だから心配なし、自衛隊に入って良かったことは、友達ではなく「仲間」ができるなど、いろいろなことを知ることができました。
◆自衛隊は社会貢献や心身を鍛えることができる仕事です。国家を守る特別職国家公務員という仕事だそうです。国家を守るとは、災害が起きた時に救援したり、ミサイルが飛んで来た時に守ったりすることです。絶対に必要な「最後の砦」で活動している方々です。自衛隊の任務は「国の防衛」「災害派遣」「国際平和協力活動」の大きく分けて3つです。中学の時に自衛隊の吹奏楽を聴いたことがあるのですが、その時に自衛官にないたいと思ったことがありました。今日のお話を聞いて、人を助けることができる仕事ってやりがいがあるけれど、そのぶん大変なことも多いだろうと思いました。自衛隊を見るのは好きなので、これからも見たいです。とても楽しい授業でした。
◆自衛隊が日本を守る最後の砦であることを知ることができて良かったです。自衛隊の方々が日本のために日々活動してくれていることに、もっと感謝するべきだと改めて感じました。自衛隊には、陸・海・空の3つの部署があり、その中でもカウンセラーや気象予報士などの職種があることにビックリしました。また、体力がなくても日々の少しずつの練習で無理なく成長することができる‼自衛隊の方も国家公務員なので休みもしっかりあり、体を休めることができる‼性別問わず自衛官になれる‼自衛隊に入ることで全国どこでも働くことができる。また資格もたくさん取ることができる。自衛隊でも警備犬(?)のように動物と関わることもできるところに心ひかれました。性別関係なく、自分が頑張れば頑張っただけの評価をしてくれるところは、本当にいいところだと思いました。人を救うことができて、動物とも関わることができると知り、興味がわいてきました。もっといろいろ知りたいと思いました。
◆自衛隊はテレビで見たことがあるくらいで、直接聞けて良い機会でした。国民の平和を守るために日々活動していることがわかりました。自衛隊の中でそれぞれの仕事ができ、たくさんの資格がとれる、みんなゼロからのスタートでサポートしてくれ、仲間も守ってくれるので安心して入れること、段階的なプログラムで無理なく成長できる、身体的精神的に成長できること。自衛隊はできるので、視野が広がる、ルールはあるが全国に仲間ができ、給料も休みもしっかりしている、リスクに応じたリターンがあるなど、これまでのイメージと違ってびっくりしました。陸上は派遣があるので人数が最も多いそうです。専門の学校があるので幅広い進路選択ができるところには興味がありました。深い話が聞けてよかったです。
 
 
【E組】第一生命保険株式会社 松本支社 小林由佳、南澤綾子、涯設計デザイナー・宮下久枝「ライフサイクルゲームⅢ~生涯設計のススメ」

《生徒の感想より》
◆今回、お話を聞いたり、実際にゲームをしてみて、私は保険についての知識がほとんどない状態だったので、たくさんのことを知ることができました。これからの人生、何が起こるかわからないけれど、自分人で選択していくことは知識がないとできないことだと思うので、本日お話いただいたことを生かしていきたいと思います。リスクや保険のことを考えて生きていかなければならない未来がやってくるので、もっと保険のことについて知りたいと思います。本日はお忙しい中、ありがとうございました。
◆保険や金融資産、株、投資信託とか難しい話でしたが、ライフサイクルゲームを通して、楽しみながら人生で大事なことや自分で選ぶことがどれだけ大切かを学べました。生命保険とか株とか、まだ自分には関係のない話だと思ってしまっていたけれど、この機会にいろいろ考えたいし、成人まで残り少ないので、しっかり理解していきたいと改めて思いました。「iDeCo」という言葉も初めて聞いたけれど、これを機に調べようと思います。保険は生きていくうえでとても重要なものだと思うので、自分でしっかり理解していきたいです。楽しい体験型授業をしていただき、ありがとうございました。
◆これからの出来事(イベント)についてゲームを通して、少し自分の未来を想像することができました。生命保険に加入するか、住宅ローンを組むかどうかで、必要になるお金が変わってくるということを知ることができてよかったです。お金の大切さがわかって、今日の授業もこれからの生活に活かしていきたいと思いました。生命保険などは、自分の中で難しいというイメージがあるけれど、しっかり学んでから考えていこうと思いました。
◆自分は、人生に関する保険や金融商品の購入のことを、ちゃんと考えたことがなく、興味もなかってけど、「ライフサイクルゲーム」をしてみたことで、楽しく学ぶことができました。ゲームに出てくる実際の金融関係の用語の意味を理解できました。途中で出てくる問題についても考えることができて、人生について深く考えることができました。
◆ゲーム感覚でお金のことを楽しみながら学べたし、老後の資金についても改めて考えることができた。遊び感覚だったから気軽に選ぶことがことができましたが、生命保険をはじめ保険のプランはたくさんあるし、積立貯金のことなど、本当にたくさんのことを決めていかなきゃいけなくて、将来が不安になりもしましたが、今日、この授業をやってもらえて、人生いつ事故が起こるかわからないし、この先のことについてもっと考えてみようと思った。保険はたくさんあって迷うこともあると思うけど、自分に合ったプランを選びたい。詐欺にあわないように気をつけたり、金銭面に関してもっとちゃんとしなきゃと思ったので、すごくいい機会でした。
 
 
【F組】国税庁諏訪税務署 総務係長・清水淳史「税のしくみ」

《生徒の感想より》
◆自分には納得のいかない徴税がある。まず、「相続税」である。なぜ親が亡くなり、子が財産を相続するのに、そこに税金が発生してしまうのか。親の財産は、その親が一所懸命働き、貯めた財産なのに、子が相続する時に「国のお金」になってしまうのか、納得できない。もう一つは「累進課税」だ。例えばAさんという人は子供の頃は裕福ではなかったが、一所懸命努力をして収入の高い仕事に就き、所得税を40%払っているとする。一方でBさんは、子供の頃に不自由のない生活ができ、まったく努力をしなかったため、収入の高い仕事に就けなかったり、あるいは仕事をまともにせず、年収200万以下で生活保護を受けていたとする。その場合、本当に日本社会は「公平である」と言えるのだろうか。事実かどうかはわからないが、生活保護を受給するために働かない人がいるという記事を何かで読んだことがある。もし、それが事実であれば、かなりずるいと思った。
◆私たちが普段納めている税金は、学校や町、医療など様々な公共サービスに使われていることがわかりました。税金で人の命を救っているということも知りました。税には直接税・間接税・国税・地方税・所得税などたくさんの種類があり、複雑だなと思いました。税金は自分の一生の中でずっと共にしていくものなので、これからニュースやインターネットで調べたいと思います。お話で、「民主主義の基本原則として、国民が選挙で代表を選び、その代表が話し合って税の使い道などを決める」とおっしゃっていました。それを聞いて、選挙はとても大事なことだと感じました。私たちの税金をどのように使う人たちなのか、社会をよりよくしていくためにも、私たちも責任をもって税金を納めていかなければならないと思いました。
◆税の話は中学の時に租税教室で聞いたかが、新しい視点で考えることができた。税は「とられている」という感覚があったが、約50種類もの税があって驚いた。税には直接税・間接税があり、国税・都道府県税・市町村税にわかれている。自分たちがよく払っている税金は消費税だと思うが、親から「家に住んでいるだけで税金を取られる」という話を聞いたことがあるから、いろいろな場面で税金を払っているんじゃないかなと思う。税金に関する仕事に、もっと興味をもって調べてみたい。税金について中学の時よりも詳しく学べ、考えを深められてよかった。
◆私は今日まで税金を払う意味は知っていましたが、正直、払いたくないと思っていました。税金には私の知らなかったたくさんの種類があり、軽自動車税や市町村たばこ税などは初めて耳にしました。「なんでこんなに払わなきゃいけないのか」とも思いましたが、これは自分自身の生活に深く関わっていることなんだと気づくことができました。私は税金について考えることは難しいことだと思っていて、調べることをあきらめていましたが、今日、税についての話を聞いて、少し興味を持ちました。私たちの生活のいたるところに税があり、払うのは少し苦ですが、税を払うことによって、自分を含め、たくさんの人を支えることができるんだと思います。これから先、私も成長していろいろな税を納めていくことになりますが、そのことを忘れずにいようと思います。
◆税についてよくわかっていなかった部分が少し見えた気がした。中学校の公民で習ったことから、まったく知らなかったことまであり、とても興味深かった。税というと、あまり良いイメージがないことにも、すごく共感できるが、税は必要で我々の周りで使われ、恩恵を受けているのだと改めて知った。また、累進課税・垂直的公平の制度では、半分近くが税として取られてしまうのだという資料を見て驚いた。だが、これも公平のためと思うと非常に難しい話だなと思った。国の現在の状態は、あまり豊かとはいえないことを知り、また、負担は我々の世代にも無関係な話ではないことがわかり、関心を持って自用法を得ていかなければいけないと思った。これから大人になっていく私たちにとって、とても大切な知識を教えてくださって、とてもありがたかった。ありがとうございました。
 
 
【G組】信州スポーツ医療福祉専門学校介護福祉学科講師・岩崎文明「目からうろこの立ち上がり!」

《生徒の感想より》
◆私には介護に対するマイナスのイメージがありました。例えば、力を使っているから大変そう、お年寄りを介護する時のコミュニケーションが大変そうというものです。しかし、話を聞いてみると、それは間違いで、現在では「キネステティクス」という、力のいらない介護があるということを知りました。力がいらない介護と言われてあまりよくわかりませんでしたが、実際に体を動かして教えていただいたので、とてもわかりやすかったです。人の体のしくみを理解することで、お年寄りの方を力を入れずに立たせることができるようです。これから先、父母、祖父母が急に介護が必要になるかもしれないので、今日、学んだ知識をしっかりと生かせるようにしたいと思います。本日はありがとうございました。
◆介護に対するイメージは「コミュニケーションが大事であり、仕事内容が大変そう」というものでしたが、どの仕事でもコミュニケーションは必要だし、大変というのも介護に限らないということに、なるほどと思いました。介護は力が必要というイメージが強かったのですが、体の構造などを理解し、力を使わずに介護する「キネステティクス」について理解しました。脳に立ち方などを記憶させることもわかりました。座っている人を簡単に立たせることができるのはすごいと思いました。看護師は治療をサポートし、介護士は生活をサポートするという、看護師と介護士の違いについて説明がありました。今日の話を聞いて介護という仕事のイメージが変わり、人の体の仕組みなどに興味を持ちました。
◆私は介護という仕事に対して「大変そう」というイメージを抱いていましたが、介護は力仕事ではないそうです。高齢者は一つ一つの動きが大変なので、それを介護する方がサポートしなければなりません。私たちは「起立」「着席」と言われたら、簡単に立ったり座ったりすることができますが、高齢者の方々は私たちのようにすぐに立ったりすわったりすることができません。そのため、その人が楽に動作できるように、また、生活しやすいようにサポートしているということを知りました。私は、将来スポーツトレーナー系の仕事に就きたいと思っているので、今回の授業はよい経験になりました。
◆母が介護士をしていたので、仕事については少し知っていると思っていたのですが、知らなかったことが多く、とても興味深い話でした。介護は力が必要な仕事だというイメージがありました。その中で紹介してくれた学校には、キネステティクスという力が必要のない介護があることを初めて聞きました。それにより、介護に対するイメージが変わりました。また、私たちと高齢者の体の動作の違いを詳しく知ることができてよかったです。介護は力ではなく、「脳に教えてあげる」ということが驚きでした。「介護福祉士は生活を支える」という言葉を聞き、介護福祉士は本当に必要な仕事なのだなと改めて感じました。その人の体の仕組みを知ることの大切さを理解しました。今日は本当にありがとうございました。
◆自分はスポーツをしていますが、そのスポーツを支える側になったことがないので、実はたくさんの支える仕事があることを知りました。スポーツトレーナーには少し興味があったのですが、はり灸師や柔道整復師などがあることを初めて知りました。介護福祉士は知っていましたが、仕事の内容は知りませんでした。大変さやイメージは給料が少ないというイメージを持っていましたが、力を使わない方法で介護をしていることや、普通の仕事と同じくらいの給料をもらっていることを知りました。メディアが勝手に偏った情報を流すことがなくなればいいと思いました。自分はスポーツを続けていくか、スポーツに関わる仕事をしたいと思っているので、スポーツトレーナーなどについて調べ、2年後の進路につなげていきたいと思いました。
 
 
【J組】長野県労働金庫茅野支店 係長・林怜、飯田莉帆「高校生のためのお金の授業」

《生徒の感想より》
◆お金は身近なものでありますが、扱い方がとても難しいものだと思っています。今日のお話を聞いて、人生にどれぐらいのお金が必要になるかがわかりました。特に印象に残ったのは、住宅ローンについてです。家を購入する際、たいていの場合は借金することになりますが、働くことで幸せな生活が送れるんだなと思いました。私たちはあと2、3年もすれば成人になります。これまでのお金の使い方を振り返って今後につなげればと思います。困ったことがあれば自分一人で抱え込まず、ろうきんさんや身近な信頼できる大人に相談することが大切だと思いました。
◆今回の講演で最も印象に残っているのは、ローンの金利の話です。今までローンのことなど考えたことがなく、大人になったらとても大切になってくると思います。今回の講義で学べてよかったです。ローンの目的によって金利が違ってくることを知りました。何も考えずにいろいろなところでローンを組んでしまうと、想像していたよりもだいぶ高額になってしまうので気をつけなきゃいけないなと思いました。また、お金を数えるのが楽しかったです。お金のマネージメントは自分だけでなく、周りの人にも相談して決定したいなと思います。
◆最初に「札勘」のやり方を教えていただき、自分もやってみましたが想像していた以上に難しくて驚きました。説明しながら札勘ができることが、どれだけすごいことなのかを知ることができました。札勘は滅多にできない貴重な体験でした。「自分でマネジメントする」という話が最も印象に残っています。金利の話を含め、大人になった時に実践していきたいと思います。また困った時は一人で悩まず、周りの人や銀行に相談し、うまくお金と付き合っていきたいです。
◆本物ではないけれど100枚のお札を生まれて初めて持ちました。数えるのがとても大変で、お金を扱う仕事では絶対に間違えてはいけないとのことです。私たちはあと2年で成人になり、何かするにも保護者ではなく、自分の責任になってしまうと考えると、お金が絡むことには慎重に行動しなければならないと、改めてしっかりと考えることができました。夏休みに少しだけアルバイトをしましたが、金銭を得るのは大変ですが、一瞬で使い果たすものだということを学びました。卒業後に一人暮らしをするかもしれませんが、おそらく出費が増えていくと思うので大切に使いたいと思います。無駄遣いをせず、自分に厳しく生活していきたいと思いました。
◆今回の講義を受けて、お金に対する考え方が変わりました。お金を稼ぐにはたくさんの時間が必要で、収入に必要な時間と支出する時間が合っていないことを知り、親が稼いだお金のありがたみを実感することができました。私も将来収入を得て様々な場面で支出すると思いますが、何も考えずに物を買うのではなく、それが私にとって「どう必要なのか」をよく考えて物を買わないといけないと、改めて感じました。また、家を買ったり、車を買ったりで、お金を借りると思うけど、必要以上に借りることはよくないし、カードを使う場合も気を付けようと思いました。