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【1学年】生きるための思想や教養にふれる 「高校現代文明論」9/30土

9月30日、1年生の「高校現代文明論」の授業では証券・金融業界や大学・専門学校、地元企業等から講師を迎え、クラスごとにビジネスや金融リテラシーの育成、人間関係の構築などの講義を受講しました。キャリア教育のスタートとして、定期的に学問の世界や社会システム、国家行政の一端に触れ、キャリアについての意識形成を図っています。

■講義概要(敬称略)

 

【A組】

信州スポーツ医療福祉専門学校 内城ひかり「介護福祉と社会貢献」

人の尊厳を大切に心身のケアをおこなう介護福祉について、今回は「立ち上がりの介助」を中心に、実際に車椅子を用いて体験的に学びます。

《生徒の感想より》

◆介護とは高齢者のお手伝いをすることという印象がありました。利用者すべての方の羞恥心と自尊心への配慮を忘れずに支援していくものだということがわかりました。常に利用者の気持ちに寄り添ったり、理解して支援していくことが大切だということを学びました。普段何気なく立っているけれど、立ち上がりの動作には前かがみになること、浅く座り直すこと、足を引くことの3つが条件としてあるということです。利用者の介助をするためには多くの準備や確認をしなければならないと知って、とても難しいことだと思いました。今はまだ高校生なので、介助する場面が身近にありませんが、いつか自分が介助される側になるかわからないので、今日学ぶことができてよかったです。介護に対するイメージが大きく変わりました。誰かに寄り添い、支援をしていく介助という仕事に興味を持つことができました。

◆私は「介護=高齢者のお世話」という程度の認識しかなかったが、実際にはその方の気持ち(希望)を汲み取ったり、いろいろと工夫されていることもすごいことではあるが、一人一人に寄り添うところが素敵だと思った。介護の中でも「自立の視点・尊厳の保持・安全と安心の視点」を、接していく中でも大事にしていかなければならない。立ち上がり動作の中で、前かがみになったり、浅く座り直したり、足を引いて立ってみることによって、普段は感じない辛さを感じたりと、私たちにはわからないことを経験したことによって、大変だが、私たちのできる範囲で、たとえ少しでもサポートしていきたいと思った。私は将来介護士など人をサポートする仕事に就きたいと考えていたため、現場に入ったら、イスの座り方や立ち上がり方について話や体験をした今日のことを思い出し、人への思いやりを大切にしていきたいと思った。

◆私の曾祖母が老人ホームに入っており、顔を合わせによく通っているので、介助は何となく目にしている程度でした。ですが、今日の内城先生のお話は、納得できることや理解できることがほとんどでした。一つ目の介護の専門的視点については、確かに利用者の希望を聞かないのはよくないことだと思いましたが、それは介護について知らなかった点でした。そして、残っている機能を活用することも当たり前のことだと納得できた一つでした。事故防止や感染防止にも力を入れなければならないと知り、本当に大変な仕事なんだと知る機会にもなりました。正しい姿勢で利用者に立ってもらわないと、利用者も自分も体を痛めてしまうことを知りました。麻痺についても教えてもらい、確かに麻痺している方は聞き取りにくいだろうし、危険だということなど、今日は将来のことを考えるいい機会になりました。

◆介護はすべてやってあげるのではなく、残っている機能を活用すること、介護される人の気持ちや権利を考慮するところがすごい。利用者との信頼関係や羞恥心と自尊心まで気にかけているのも、すごく大変だなと思った。心理的なところにも気を使っているということは重要だ。一人の人が立つということだけにもいくつもの注意点がある。一つの動作をすることが障がいのある人や高齢者にはすごく大変なことなんだなと思った。どっち側から声をかけるか、支える部位、介護する側の人の姿勢など、すごく細かいところまで体験できて、すごく興味を持てた。介護については少し興味はあったが、細かいところまで聞いたり、実際にやってみることで、さらに興味がわいた。介護だけではなく、柔道整復師やスポーツトレーナーなどもすごくやりがいがあるんだろうなと思った。とてもいい体験でした。ありがとうございました。

◆私は母から医療福祉系の大学を勧められていたので、すごく興味がわきました。介護の専門的視点では、信頼関係やコミュニケーションが大切だということ、また、きちんと相手のことを考えて行動することが大切だということがわかりました。「自然の立ち上がり動作」の話を聞き、私たちが立ったり座ったりする時にどのような態勢で立っているか、どのような動きをして立ち上がるのかを体験した時には、みんなが前かがみになって立ち上がったり、意識して立ったり座ったりすると、いろいろなことができたりできなかったりするものだなと思いました。立ち上がりやすい姿勢をとると介護者も腰を痛めることがないわけです。片麻痺の方の場合は、相手が立ち上がりやすい姿勢や足を支えたり、お尻を支えたりすると立ちやすくなることがわかりました。

 

【B組】

茅野バス観光 紅谷美奈穂「岐路に立ったときに大切にしてきたもの」

人生は二者択一の連続です。選択しなければならない時に大切にするものとは何でしょう。

《生徒の感想より》

◆冒頭から聞き手の心を奪うような声や表情で、聞いていてとてもおもしろかったです。私は将来心理について学びたいと思っていますが、本当に心理を学びたいのかどうかわからなくなってしまい、進路をどうすればいいのか不安に思っていました。でも、今日のお話を聞いて、この3年間でゆっくり考え、自分の直感に従いながら決めます。そして奈美穂さんが言ってくださったように、「したい」を「する」、「思う」を「できる」など心がけて、今の自分を変えられるところまで変えたいと思いました。接し方や話し方に思いやりが感じられて、なんて優しい人なんだろうと思いました。本当にあっという間でしたが、楽しい時間を過ごせました。思いやりがある人になりたいと改めて思いました。たくさんの苦労を経験してきた分、今の婚約者さんと幸せになってください。

◆今日は成功するために大切なことを学びました。私はプロバスケット選手になるため、日々努力しています。15年間生きてきた中でバスケットで試合に出られなかったことがなかったのですが、高校に入ってからはどん底にいる感じです。今日のお話を聞いて、自分と思っていることが一緒だなと思いました。一つ一つの言葉に心が動き、とてもいい刺激を受けました。私はまだ高校生です。これからもっといろいろな困難があると思いますが、今感じている壁を越えないと何も始まらないと思っています。でも、その壁を越えることが予想以上に難しいと感じながら日々を生きています。1年、2年、3年かけてもいいから、必ずこの壁を越えてやろうと思います。この壁はきっとプロになるまでに経験する試練だと毎日思っています。自分のやりたいことで生活できるよう頑張ります。

◆紅谷さんのお話を聞いて、生きていくのは難しいことなんだなと改めて思いました。大人になったらほとんどの人が働かなくてはいけない社会の中で、「どの職についたらいいのか」とまず考えると思いますが、それを考えること自体が難関なんじゃないかと思います。やりたいことがあったとしても「自分なんかにこんな難しいことはできない」、そう考えてしまいます。高校生になり、学校で進路の話がよくなされ、「自分の好きなこと、興味のあること、やりたいことを大事にしなさい」と言われます。確かにそれは大切なことだと思いますが、興味があってもそれが自分にできるのか、将来安定するのか、そんなことばかり考えてしまいます。紅谷さんの行動力にすごく憧れます。なかなか自分から挑戦しようと思えません。もし、大学や専門学校に行けたとして、それに興味が持てるかどうかはわかりません。将来は紅谷さんのような行動力のある人になりたいです。

◆紅谷美奈穂さんからバスガイドになるまでのお話を伺いました。紅谷さんのお母様の「空がだめなら陸でいいんじゃない?」の発想の転換がおもしろかったです。紅谷さんがキャビンアテンダントを目指した時も、バスガイドを目指した時も、バイト生活をされていた時も、何事も一生懸命に「直感」を信じてやってきた方なんだなと思いました。行動力がありまくりで羨ましいです。「自分が何なのかわからなくなった時」に、やりたいことを見つけて立ち直る姿やマインドがとてもいいなと思いました。紅谷さんがいろいろな勉強や仕事、バイトを経験したことで、何でもやってみて経験することは大事だなと感じました。私も高校生になってからいろいろなことに興味を持ち始め、挑戦することが増えたので、今後も続けていきたいです。いいお話をうかがいました。ありがとうございました。

◆紅谷さんのお話を聞いて、紅谷さんがいろいろなことを経験しているなと思いました。今の私は親が働いて稼いだお金で生活しているから、普通に生活することができているけれど、自立すると今の普通が普通でなくなるということが少しわかったし、自分のやりたいことを直感に頼ってみるのもありだな、と思いました。思いやりも大切だなと改めて思いました。一番大事なことだと思ったのは「自分の心に耳を傾けてあげる」ということです。誰かが決めるのではなく、自分の人生だから、もっともっと自分の心の声に耳を傾けてみて、将来やってみたいことだったり、これからの人生、時にはしっかりと考え、時には直感に頼ってみてもいいなと思いました。「〇〇したい」という考えを持つのではなく、「〇〇する。だから〇〇したい」という考え方に変えていきたいです。私はまだ将来とかが見えていませんが、これから紅谷さんの話を思い出しながら進路を決めていけたらいいなと思います。今日はありがとうございました。

 

【C組】

清泉女学院大学 講師 中島琢郎「マーケティング入門 『サントリー伊右衛門』の成功事例」

近所のスーパーに行けば、多種多様な商品が安価、且つ容易に手に入ります。わたしたち消費者 にとっては、大変便利な世の中となりましたが、一方で企業にとっては、生き残りをかけた厳しい時代と言えるでしょう。そこで本講座では、「サントリー伊右衛門」の成功事例を紐解きながら、この 熾烈な生存競争を勝ち残る方法を一緒に考えていきます。

《生徒の感想より》

◆マーケティングについて学べてとても良かったです。将来活かせることばかりでした。伊右衛門が売れるために自分たちで考えましたが、実際もこうするのかなと思いました。マーケティングでは考える際の順番が大切で、まずはお客さんのために市場調査をして何が売れているのか、誰に売るのか、何を欲しているのかニーズを探る、この3つをまず行うということを学びました。まずは需要側であり、次に供給側の順になる。製品、価格、販売網、広告の4つに分け、売るために動いていくことを学びました。このようなことを学び、将来活かせると思います。

◆私は今まで「マーケティング」という言葉をあまり身にしたことがなかったし、やってみたことはなかったのですが、実際に売ることを考えながらやってみると、すごく難しいことがわかりました。新しい商品は私たちの声を聞いて作られていることや、マーケティングに重要なことは顧客の声、よく飲んでいるものを調べたりすることだと知ることができました。SNSを見ていると、最近出た商品にケチをつける人もいます。でも、それもメーカー側からしたら貴重な意見なのかなと思いました。何事も意見を言わず黙っておくよりは、悪い意見でもよいから伝えることが大事なのかなと思いました。お茶を置かれた人が意見を出す場面になり、意外とみんなが意見を出していてびっくりしました。私は手持ちの意見が少なかったので、とてもドキドキしていました。楽しいお話をありがとうございました。

◆商品が売れる仕組みについての話を聴いて、マーケティングの方法を身につけることによってモノを売ることが上手になり、自分の市場価値が高くなるということがわかった。商品の売り上げを伸ばしたいと思った時に企業側の課題を見つけるだけではなく、何が売れているのか市場調査をしたり、誰に売るのか、顧客が何を欲しているのか、顧客のニーズを探ったりと、顧客について考えることが大事だということを知った。そうすることで商品の売り上げが伸びるということがわかった。今回の話は将来役に立つような、とてもためになるよい話だった。商品をただ改良するのではなく、顧客に寄り添った形で商品を考えることで売れやすくなり、顧客側も買うメリットが増えるので、とても良いなと思った。これからマーケティングの知識を身につけたいと思った。

◆まず、マーケティングとは売る仕組みづくりだということを知りました。次に、マーケティングを理解すると、それが武器になり、売り上げが上がるというみたいです。具体的に話し合えるよう、お茶を持ってきてくださり、それがどのように変わったかを比較しながら、わかりやすい話を聞くことができました。どうしたら売れるのかについて何人かの意見を聞き、価格の設定、パッケージや内容量を変えるなどの意見がありましたが、実際に会社がやったことは、信頼度を上げるために値段も上げたと聞き、驚きました。マーケティングを進めていくにつれ、売る手順が大切だということも聞きました。需要側の意見を聞き、また、生産者の意見も取り入れるといいようです。

◆マーケティングという言葉を聞いたことがありましたが、今日わかりました。マーケティングとは売れる仕組みをつくるということでした。伊右衛門の売り上げを伸ばすためにどうしたらいいか、クラスのみんなが意見を出しましたが、それは企業側の考えであって、お客さんのことを考えていないことに気づきました。お客が何を欲しているのか、どの年代が一番飲んでいるかなど、お客のことを理解してどう売るのかを考えるのがビジネスにおいて一番大切だということに気づきました。親が特茶を飲んでいて、自分にも「これ、やせるから飲んでみたら?」と勧めてきたので、マーケティングにはまっているのだなと感じました。「わかる」と「できる」の谷を越えるという言葉には驚きました。わかってもできなかったら意味がないので、行動することが大事だと思いました。

 

【D組】

大東文化大学4年 篠原琉佑「冬季オリンピック出場をめざして」

国内外のスノーボード競技大会で着実に好成績を連発する卒業生が目標設定と行動について語ります。

◆私はスノーボードをしたことがなく、見ることもないのですが、今日の話を聴いて興味が出てきました。スノーボードにも種目がたくさんあることに驚きました。私はメジャーなものは見たことがありますが、篠原さんがやっているスノーボードアルペンについては初耳でした。アスリートのみなさんが明確な目標を持ち、目標達成のために何をするのかを考えているとのことですが、私には夢があっても、そこまで本気に考えていなかったので、少し深いところまで考えてみようと思いました。しかし、目標を設定し、達成するために頑張る中でモチベーションに頼り過ぎないことというお話を聞いて、私も気をつけようと思いました。勉強も部活もモチベーションに頼りきりなところがあるので、モチベーションだけに頼らないようにしたいです。アルペンはスピードを競う競技で、ゴールの時に手を伸ばしてタイムの差を縮めることを聞いて、勝負の世界は厳しいなと思いました。

◆目標は目標でも細かく様々な視点から考えたり、その目標のためにどんなことを行うのかなど考えていく方が、今後の自分のために重要だなと思った。はじめから大きく遠い目標を立てるよりも、できそうな些細な目標から大きくしていく方が目標にたどり着く楽しさやモチベーションUPにつながるのではないかと思いました。スノボのことについては知らなかったり、競技についてあまり見ないからわからなかったけれど、1秒を争う競技だし、何を変えれば相手に勝つことができる、何を気にすればスピードが上がるのか気になりました。これから目標を立てることがあったら、最終目標を立てて具体的に検討したいと思います。自分に合った夢とは違う「目標」を、細かく、少しずつ成長して達成できるように立てたいと思いました。

◆篠原さんのお話を聞いて、私は初めてスノーボードアルペンという競技があることを知りました。細かいタイムで順位が変わってしまうというのにも驚きましたが、目標設定についてのお話を聞いて、今の自分に必要なことがたくさんあるなと気づかされました。私は今まで目標を作ったとしても、なかなか達成することができていませんでしたが、篠原さんの夢、行動目標、行動の3つを私も実践してみようと思いました。私は弓道部に所属していて、今までは目標とかまったく設定せずに練習しており、個人でもとてもレベルの低い目標にしてきたので、今日教わった3つのことを意識して日々の練習や試合で頑張りたいなと思いました。また、振り返りなども今まであまりやっていなかったので、しっかりやってみたいと思いました。今日は素敵な講義をありがとうございました。

◆私は今日の話を聞いて、目標を立てることの大切さについて改めて知ることができました。私は目標や計画を立てて行動することがすごく苦手で、何も考えずに行動できないことがたくさんあり、変わりたいのに何も変わることができない自分がすごく嫌いでしたが、中2の頃から委員会などに自分から責任を持って務めることができるようになり、少しずつ自分を変えることができるようになりました。でも、まだ、今の自分は考えて行動に移しているだけなので、夢を叶えるためにはどうしたらよいかとか、することを明確にしてモチベーションに頼り過ぎないで行動していけるようにしたいです。行動や成果の振り返りも、まったくやったことがなかったので、これからは意識して振り返りを忘れないようにしたいです。軽い振り返りと深い振り返りの頻度をうまく組み合わせながら、次はどうしたらもっとよくなるかを考えて、日々自分を高められるようにしていきたいです。

◆今回の目標設定の重要性についてのお話を聞いて、自分も夢などはあるのですが、篠原さんように細かく具体的にその夢をかなえるための目標設定をしていないので、自分も具体的でなくとも目標設定をしていようと思いました。ゴールの明確化という10年の長期、3年の中期、1年の短期という一つ一つのところでゴールを決めることをしていると聞きました。長期は野球関係の仕事をする、中期は大学に合格する、短期は甲子園に出場する、といった自分のゴールを達成したいと思いました。篠原さんは試合の後に、その試合の振り返りをしっかりとしていることを聞き、自分はテストが返ってきた時に全然振り返りはしませんが、野球の試合で打てなかった時には、なぜ打てなかったのかを振り返り、どのような練習をすれば改善できるのかを考えてしっかりと課題を一つ一つクリアできるよう行動するようにしています。

 

【E組】

清泉女学院大学 教授 寺門正顕「勝負に勝つ ~メンタルの持ち方が勝負を分ける~〈スポーツ編〉」

大事な試合になるほど緊張してしまって、なかなか普段の実力を発揮できなかった、そんなことになってはもったいない。試合に勝つ!そのための心理学について、緊張をコントロールするためのメンタル・トレーニング技法やその仕組みを紹介します。

《生徒の感想より》

◆まったく違う長さに見えるものでも、実際にはまったく同じ長さということに気づかされました。頭ではそう思っていても、本当はまったく違うということがわかりました。言われた言葉を人は意識してしまう習性があるので、厳しい言い方をされていつの間にか物事にうまく取り組めていることがあるのだと感じました。私は自分の心というものをあまり信用することができないでいます。自分のことをコントロールできるようになっていきたいと感じました。また、嫌なことがあった時、それを良い点につなげていくことでストレスを解消できるということも知りました。逆に自分の周りでストレスなどが多い人に対して話を聞くサポートができるようになっていきたいなと思いました。手助けばかりではなく、共感や寄り添いといったことができるようにしたいと思いました。

◆最初の矢印の長さの実験は、矢印が向いている方向で見え方が違っていてびっくりしました。足した数字の一の位を書いていく実験では、1回目から3回目にかけて時間が短くなっていたのに、目標を立てることによって、どんどんできるようになっていくので面白かった。目標が高すぎると成功感や達成感を感じることができず、適度な目標を立てることが大切だということを知りました。私も試合ではいつも緊張してしまって練習通りにいかないので、リラックスしてみようと思いました。緊張は良い成績を残すうえで重要だということがわかり、少し安心しました。ストレスがたまった時や緊張した時は、深呼吸をすることで心を落ち着かせることができると知ったので、試してみようと思います。

◆最初の矢の長さを測る実験では、長さが10センチもあるように見えなかったのに、定規で測ると、同じ長さであることが不思議でとてもおもしろかった。壁の高さとタンスの高さが同じだという実験もおもしろかった。足し算では、1回目が一番時間が長かったが、記録が少なかった。2回目からはやり方を工夫したり、1回目でできなかった分のモチベーションが出てきたりしたから、短い時間でもたくさんできたと思った。また、大事な時にハイパフォーマンスを発揮するために、緊張はないほうがよいと思っていたが、適度に緊張することでやる気が出ることがわかった。これからはこうした考え方を生活に取り入れていきたい。また大切な時にしっかり力を発揮できるようにしていきたい。感情が行動に出るということなので、メンタルを日々しっかりと鍛えて保っていくことが生活において非常に重要な役割を果たすことだなと思いました。

◆今日の講義を受けて、心理学という高校では学べない分野だったのでとても役に立ちました。自分自身、スポーツをやっており、試合の場面で緊張して、自分本来のパフォーマンスをなかなか発揮できず、いろいろ考えていたところ、今回の授業を受けてとても勉強になりました。緊張のし過ぎもよくないけれど、少しの緊張はあった方がよいということ、リラクゼーション、呼吸法、力の抜き方など、最高のパフォーマンスが発揮するために必要なことが学べてとても良かったです。現在勉強していることは将来意味のないことだと思っていたのですが、大学卒業後の就職の面接などに必要だと聞いて、今からでもしっかりと授業を受けようと思いました。自分は野球をやっているので、試合でどうしたら最高のパフォーマンスで臨めるか、リラックス方法というものが気になりました。今日教わった方法を試合で試したいなと思いました。今日の授業はとても貴重な時間となりました。

◆今日は寺門正顕先生から心理学についていろいろと教わりました。最初の矢骨の長さを測る実験では、同じ長さでもまったく違うように見え、すごく不思議な感じがしました。そを錯視と言い、外向きの矢が付いている直線が常に長く見えるのだということを知りました。自分が見ているものは周囲の人とまったく違うんだなと実感しました。次の計算の課題をやってみて、1回目は20秒、2回目は15秒、3回目は14秒というタイムで行っていたことを後から知らされ、言われるまではまったく気が付きませんでした。そのおかげで目標を変えずにトライすることができました。はじめから制限時間がわかっている状態だと目標も失っていたかも知れません。失敗が明らかな目標ばかりではやる気も失ってしまうことがわかりました。逆に簡単過ぎてもやる気は出ないのです。今日はいろいろなことを学べてとてもいい時間となりました。

 

【F組】

国税庁諏訪税務署 総務係長 清水淳史「税のしくみ」

税の種類や使われ方、税務署の仕事、職員採用についてなど、税に関して学びましょう。

《生徒の感想より》

◆国税とか地方税とか、中学校の社会の授業で聞いたが、テスト対策としてしかやっていなかったから、初めて耳にする言葉や分からなかったことがたくさんあった。身の回りにはたくさんの税がある。消費税は国民全員が平等に納めるものだが、所得税は人によって納める額が違う。人が生きていく中で負担する税が思っていたよりも何倍も多かった。日本の借金もあんなに多いとは知らなかったし、平成2年度末で166兆円だった借金が令和5年末には1,068兆円まで増えると予想されるほど、どんどん増えていっているのか疑問に思った。税については本当に知らない言葉、難しい言葉が多いけれど、生きていくうえでとても大切で重要なことだから勉強していきたい。脱税を取り締まる仕事はよく刑事ドラマなど登場するので興味深かったけれど、思っていたようなものと違っていて、逮捕できないとは知らなかった。

◆今日は約1時間ありがとうございました。私は最初は「税金ってなんであるんだろうな」とか、「消費税が高くて嫌だな」と思うことがありましたが、中学校の時に何度か税金についての講演を聞いたりして、少しずつ税金に対してのイメージが良い方向に変わり始めました。そして今回、高校で税金の話、国税庁の話を聞いて、さらに税金についての理解が深まるとともに、あらためて税金について考え直すことができました。私は今まで国税庁のことは知りませんでした。様々な役割、仕事内容があって、自分のやりたいことの幅が広がるいい仕事だなと思いました。さらに、脱税者を摘発したり、家庭と仕事を両立できる制度があり、とてもやりがいを感じることができる仕事なのだということがわかりました。これから将来やりたいことを見つける時に、少し頭に入れておこうと思いました。ありがとうございました。

◆税金がどのような場面で使われているか、だいたいは中学の時に勉強したので知っていました。しかし、「垂直的公平」という言葉は聞いたことがあっても、実際に課税所得金額をどのくらい得ると、どのくらいの税金を払わなくてはならないのかについては知りませんでした。今日初めて数字で見ました。選挙でよく税金の話を耳にしますが、わからない点がいくつかありました。しかし、今日のお話で、少しでも選挙で話している内容がわかる気がしました。あと2年で18歳となり、選挙に参加することになります。今日のことを忘れずに選挙に参加したいと思います。国税のお仕事は税金を集めることだと思っていました。「国税専門官~税のスペシャリスト」を読んで、国税の仕事は税金を集めることだけではなく、査察などもしています。知らないことが多かったのですが、いろんなことを知ることができてよかったです。

◆今日の講義を聞いて、税金や、税金を取り扱う国税専門官について、もう少し深く知ろうと思うきっかけになった。税金は身近な消費税からあまり身近ではない相続税や酒税、固定資産税といった様々な税について、誰に税を納める義務が働き、誰が実質的に負担するのかなどを調べてみたいと思った。国税専門官については、国内にとどまらず、海外でもそれぞれの役割があることを知った。中でも悪質な脱税を検察官に告発するような国税査察官の凄さを感じた。将来就職するうえで選択肢を増やす事は重要になってくるであろうし、選択肢を増やすことで自分に合った仕事を見つけることができると思うので、こうした新たな職種に出会える機会を大事にしたい。職場体験などをしてみたうえで、より深く知ることができれば尚良いと思った。今日の講義を今後に生かせるよういろいろと調べてみたい。

◆税金は医療など国民生活のために使用されているが、ここ最近の状況として景気が悪く、国の借金が年々増えていることを知った。税金については内閣や議員が話し合って決めるので、選挙権を持った国民が選ぶ人なので自分の考えに合った人に票を入れることの大切さと、一人一人が持っている票の重さを知り、選挙権を持てるようになったら、必ず投票に行きたいと思った。講義の中で、所得税については人それぞれの考え方があり、難しいものだと思う。所得が少ない人にとってみると、所得が少ないために税を多く取られると苦しくなるが、所得の高い人は少しでも手取りを得たいのに、税を納める能力が高いがために税を取られるので、不平等感が出て、結果的に脱税をしてしまうのだと感じた。国税庁にどのような仕事があるのかをわかりやすく教えてくださり、ありがとうございました。

 

【G組】

防衛省自衛隊 長野地方協力本部茅野地域事務所長 濱嶋智也「防衛省の業務、国際情勢と防衛政策」

世界情勢、日本と周辺諸国との間の問題、防衛省の役割と防衛政策、自衛隊の組織などについて解説します。

《生徒の感想より》

◆自衛隊という仕事については身近ではないし、テレビで少し見たことがあるとか、映画の世界の中みたいなイメージで、私の中ではあんまり現実感を持っていなかったが、日本が世界的には平和に見えているだけで、いつ何が起きるのかわからないグレーゾーンになっているんだと知り、それから日本や領土、領空、領海などを守り、監視する存在なんだとわかり、けして映画の世界などではなく、現実に起きていることなんだなと実感したし、あらためて自衛隊の方々の凄さ、守ってくれている感謝を自覚することができた。国や地域など関係なく、困っている人がいれば海外に助けに行き、救援活動をしたりしていることを知り、「人を助けたい」という思いが根本にあるというのは素敵だと感じた。地上や海、空に留まらず、宇宙にまで視野を広げ、平和のために進化を続けているところが凄いなと思った。仕事もたくさんの種類があり、個々が輝いている仕事だということを理解した。

◆自衛隊という職場に対しては「厳しく、肉体系、不自由」というイメージがありましたが、やりがいがあり、事務的な職種もあり、自由がきくこと、いろいろな人が働けるということを初めて学ぶことができました。現在の日本が置かれている状況に合わせて日本を守る方法を改善している自衛隊の凄さを感じました。いつ、どんなことがあっても行って助けられる、行動できるように365日気を張りながら、即応力・判断力・適応力を維持するために訓練し、鍛え上げていることの大変さ、「助けたい」という思いで行動できる素晴らしさを、あらためて理解しました。陸・海・空のどれもが32歳までならいつでも入れること、「自衛隊=戦う」だけでなく、医師や事務職など様々な仕事があるということを知り、固定観念が覆されました。私が知っていた知識は、自衛隊のほんの一部でしかないこと、自衛隊の魅力について気付かされました。

◆自衛隊の方の話を聞いて、自衛隊は国を守るだけではなく、地域の人々と関りを持っていることを知りました。災害だけでなく、豚コレラや鳥インフルエンザ、獣害などにも自衛隊が対応しています。陸・海・空だけでなく、宇宙やサイバーなどの領域にまで到達していることに驚き、またかっこいいと思いました。世界は今グレーゾーンでいつ戦いが始まってもおかしくない状況であるため、国民が安心して暮らせるように常に態勢をとり続けていることがわかりました。また、日本だけなく、他の国々とも協力して訓練を行い、世界を守っていることがわかりました。協力関係があるからこそ、困っている国を助け、困っていれば他の国が助けてくれるわけです。私たちが安心して暮らせているのは自衛隊のおかげだと思いますので、感謝して生活しようと思いました。

◆防衛省や自衛隊についてたくさんのことを知ることができた。自衛隊は災害時に動くだけではなく、日本の領域を24時間×365日守っていたり、イベントを実施している。自衛隊はあらゆる場面で日本を守ってくれているんだなと思った。自分の中では、自衛隊は常に訓練をしているというイメージだったが、通信士やパイロット、医者、スポーツ選手など、たくさんの仕事があることに驚いた。様々な人が連携して組織が出来上がっているのだということを初めて知った。日本だけではなく他国とも協力して様々な訓練をしており、海外で発生した災害の救援でも自衛隊が活躍している。私はあまり自衛隊に興味などなかったが、自衛隊の方々の仕事風景を見て、すごくカッコイイなと思った。自衛隊の方々はいろいろな方面で日本を守ってくれているから、感謝の気持ちを忘れずに生活していきたい。

◆世界は今、グレーゾーンという状態で、現在は平和であっても、いつ戦いが起きるかわからない状態であるらしいので、日本でも自衛隊をはじめ警察などが日本の防衛にあたっていることがわかった。今まで陸海空の3つだけだと思っていたが、新たに宇宙やサイバー、電磁波対応の部署のあることを知った。自衛隊はゴリゴリの体育会系だと思っていたが、インテリ系や元文化部の人たちもたくさんいるという。かなり職域が広く、医師やスポーツ選手までいるという。テレビの特集や体験イベントなどを自衛隊に触れる機会はたくさんあったが、ここまで詳しく自衛隊のことを知ることができたのは、今回が初めてなので非常に貴重な話が聞けた。自衛隊を進路にするかはわからないが、選択肢は増えたと思った。

 

【J組】

長野県労働金庫茅野支店 主任 西村洋佑「高校生のためのお金の授業」

お金と上手につきあいましょう。これまでかかったお金、これからかかるお金。お金に関する知識を身につけ、今後の人生に役立てましょう。詐欺被害をはじめ、悲惨な事例も紹介します。お札の数え方「サツカン」も体験しましょう。

《生徒の感想より》

◆自分には金融リテラシーがないのですが、寮生活を安定させなければならないので、最近は使い方を考えるようにしています。しかし、自分はまだ学生で、自分が持っているお金は父が働いて貰ったお金であったり、寮生活は一人暮らしとは違ったものであるので、将来自分一人で働いてお金を貰い、使うということが上手くできるかどうか、今から心配です。また、セカンドライフに向けて貯蓄もしていかなければならないので、給料だけでなく税金のことなども考えなければなりません。自分はクレジットカードは利用していないのですが、キャッシュレス決済にはPayPayのアプリをスマートフォンに入れているので、使い方はもちろんですが、フィッシング詐欺などに注意して利用する必要があります。自分は後払いや即時払いをすると使い過ぎてしまうことがわかっているので、それだけはやらないようにします。また、ATMでお金を引き出す時に手数料がかかるところで引き落としてしまうことがあるので、そういう時のために、可能性があるのならお金を少し多めに持っていくなど工夫したいと思います。

◆お札の数え方が覚えられました。練習が楽しかったです。お金を得るには「貰う、働く、投資で増やす」の他に、「借りる」があります。ローンとしてお金を借り、後から少しずつ返していく。私の親もクレジットカードを使っていて、現金を持ち歩かなくて済んだり、後払いができて便利だなと思っていたけれど、注意点として使い過ぎ心配があったり、分割払いでは手数料がかかってしまう点があるということがわかりました。お金を返せないとブラックリストに載り、その後5~10年間はローンが組めなくなるそうです。また、詐欺や悪質商法は身近なものとなっていて、最近では大企業の社員や銀行員、警察官を騙る詐欺も増加しています。詐欺は、理解していてもだまされてしまうため、お金については大切に扱わなければいけないなと思いました。金融業では業務が進歩していくため、それに応じた資格をたくさん取得するというのがすごいなと思いました。

◆僕たちが生きていくには、どうしてもお金が必要なので、今日の講義はとても役立つものでした。お金を扱うには収入・支出の把握も必要とのことです。お金の使い方は色分けなどをするとよさそうだと思いました。クレジットカードの利点と注意点も知ることができたので今後にいかしていきたいと思いました。支払いのタイミングやキャッシュレス決済の仕組みなどについても知ることができてよかったです。これまで自分がお金について甘く考えていたなと感じるような講義でした。これからは一人暮らしをしていくこともあろうと思いますので、もっとお金のことについて考えなければならない時が増えていくと思うので、今回のろうきんさんのお話はとても役に立ったと思いました。家族などに話してお金についての考えを家族で共有していきたいと思います。

◆今までお金を借りることに対してマイナスなイメージがあったんですが、今回の話をで考えが改まりました。車や家など、買うものによってローンの種類が異なることや、銀行によって利息が異なることなど知りませんでした。キャッシュレス決済にも前払いや即時引き落としなどの種類があり、それぞれに向いている人がいることについても驚きました。成人したら自己責任の範囲が広がるので、詐欺や多重決済、使い過ぎなどに注意していきたいと思います。また、クーリングオフを利用したり、ろうきんや警察などに相談し、危機を回避できるようにしたいと思います。本日はお金について考えるきっかけとなる講義をしていただきありがとうございました。親がしょっちゅう「手数料が~」と言っているので、ろうきんのことを話してみます。

◆自分たちが生きていくうえではお金に関する知識がかなり必要だということがわかった。金融リテラシーが上がるように高校生のうちから金融の授業を受けている。これから自分たちの人生で、車の購入や維持していく費用、結婚式や指輪の購入にお金がかかり、住宅となると人生において大きなお金がかかり、子育て・教育と、たくさんのお金がかかっていく。やはり生きていく上ではお金が必要であり、貰ったり、働いたり、投資で増やすことができる。借金ではたくさんのお金を借りることができるが、しっかり返さなければいけないということがわかった。一括払いと分割払いでは、一括払いでは1回ですべて返済するが、分割払いは5回などに分けて返済すること、借金が返済できないと人生が崩れてしまう。だからしっかり借りる金額を考えて借金したほうがいい。キャッシュレス決済はとても便利であるが使い過ぎに気を付けることがとても重要だということがわかった。