【1学年】生きるための思想や教養にふれる 「高校現代文明論」9/9土
9日、1年生の「高校現代文明論」の授業では証券・金融業界や大学・専門学校、地元企業等から講師を迎え、クラスごとにビジネスや金融リテラシーの育成、人間関係の構築などの講義を受講しました。キャリア教育のスタートとして、定期的に学問の世界や社会システム、国家行政の一端に触れ、キャリアについての意識形成を図っています。
■講義概要(敬称略)
【A組】
茅野バス観光・紅谷美奈穂「岐路に立ったときに大切にしてきたもの」
人生は二者択一の連続です。選択しなければならない時に大切にするものとは何でしょう。


《生徒の感想より》
◆今日もまた自分が気づいていなかったこと、大事にすることについて学びました。メモを取りながら心に響いたことは、自分を売り込む、相談する、自分が自分じゃない、やりたいことはこれじゃないということの確信、「~のために」何かしたいという気持ちなどがあった。また、自分の直感を信じて行動をする、人への思いやり、自分の可能性を狭めてはいけない、などです。心に響いたことの半分以上は僕がまだ出来ていないことだから、より影響を受けました。自分の直感を信じて行動するといったことは、今後においても覚えておいておきたい。今後の人生においてとても大事なことを学んだ、すごく貴重な時間だと思いました。今回学んだことの多くは大切な事柄なので、忘れることのないように、まずは思いやりというところから行動し、未来につなげていきたいと思いました。
◆今日の講義を聴いて思ったこと。紅谷美奈穂先生は、自分のやりたいことを進んで実行してきて、壁にぶつかって自分が何をしたいかわからなくなった時もあったと言っていた。私も自分が本当にやりたいことができているのか?と思った。小学生の頃の将来の夢はディズニーのキャストになることだった。しかし、バスケットボールという道を選んで進んできた。高校から親元を離れ、中学時代よりもメンタルが弱くなっていたが、今日の話を聞いて、また頑張ろうと思った。人への思いやり、日常の大切さ、自分の直感、自分の想いをこれからもっと大切にしていきたい。いろいろな経験を積んでいきたい。何事も失敗を恐れずに自分のやりたいことをやっていく。先生の話を聞いて、本当は泣きたかったけど、泣けなかった。すごく感動して、もっと先生の体験談を聞きたかった。ありがとうございました。
◆バスガイドだけでなく、アルバイト生活を経験し、自分の直感を信じて次の一歩を踏み出した姿がとてもカッコいいと思った。自分のしたいことから離れて自分を見失っても、もう一度行動に移すことの大切さを知った。やりたいことを決めたら、それに伴う行動をとること、自分の意志を強く持つことが大切、でも、反対されることもある。その時には相談できる人にすぐに相談することも大切。生活が厳しくて苦しいこともあるかもしれない、でも、就職してたくさん経験を積むと、楽しかった思い出や苦しかった思い出が自分の種になり、挑戦する楽しさがわかるのではないかと思った。どん底に落ちることは怖いし、嫌なことが多いけれど、そのぶん自分が挑戦する幅が広がり、何にでも興味が湧いて楽しめるかも知れないと思う。自分が就きたい職業は決まっているが、不安ばかりで本当にこのままで良いのかと思っていたが、話を聞いて自信を持って希望する職業に向かって勉強していこうと思った。
◆これまで生きてきて岐路に立たされたことはない。でも、ありえないくらいに落ち込み、自分を信じることができなくなることは経験してきた。そして、これからもっと大変なこともあると思う。自分の道を変えることはしたくないし、ずっと思っていることに親は賛同してくれている。それが当たり前でないことを改めて確認できた。音楽の厳しい世界で生きていくにあたって、自分をもっと変えようとしている。でも、自分のやっていること、自分の直感を否定されることだってあり、自分自身を下に思っていた。ネガティブな気持ちをずっと持って来たけれど、今日の話を聞き、自分に自信を持とうという気持ちを持てた。自分の生活、やりたいことなどについては、絶対に人のサポートが必要だが、私の場合、自分の夢には必要ないものだと思う。私は「おじいちゃんになっても音楽を続ける」という夢を持っている。どんなことがあっても絶対に音楽を手放さないと決めている。ずっと持っていた自信を取り戻し、頑張ろうと思えた。今日はありがとうございました。
◆今日の話を聞いて自分と照らし合わせた時、自分だったら、やりたいことでなければ一歩踏み出す勇気が出ないと思います。やりたいこともなく、何となく生きている感じですが、紅谷さんのお話を聞いて、いろいろなことを経験したいと思いました。将来のことを考えた時、自分には無理だろうと諦めたことが何度もありましたが、挑戦してみて、もし、自分に合っていなかったら、いつか思い出して笑って話せるような明るい人生にしたいと思いました。やりたいことを誰かに反対されるのも、努力をするのも苦手ですが、本当にやりたいことが見つかったら、本気で努力をして挑戦しようと思いました。「自分の可能性を自分で狭めたらいけない」という言葉が、すごく胸に刺さりました。お話を聞いて前向きになれた気がします。ありがとうございました。
【B組】
信州スポーツ医療福祉専門学校介護福祉学科・畠山仁美「その人らしさを支援する介護」
人の尊厳を大切にする介護、心身のケアをおこなう介護福祉についての考え方や知識を習得しましょう。


《生徒の感想より》
◆関わる人にとって心地が良いと思ってもらえる相手に自分自身がなるには、関わる人の多くの側面を見て人間関係を作っていくことが大切だと思います。私の祖母が近年認知症気味になってきましたが、「その人らしさ」を大事にした行動を心掛けていきたいと思います。コミュニケーションの場面において「さりげなく」という言葉が印象的でした。コミュニケーションは自分と相手がいなければ成立しえないことだと思います。相手が話を聞かせたい人を欲しているのであれば、自分もその人を求めていくという具合に、相手の考えていることを自分に置き換えられる温かい気持ちを持った人になっていこうと思いました。出会う人のそれぞれに多くの特性や経験が詰め込まれているはずです。そうしたものが人格や行動に影響していくのではないかと私は思うので、その人の豊かな感性を自分の中でも大切にしていける人間でありたいと、お話を聞いていて思いました。
◆介護とは何か、介護のことをしっかり考えたことがありませんでした。介護というのは障がいを持った方や介護が必要な方がその人それぞれに合った支援を受ける、生活支援だということを知りました。「尊厳を支える介護」という題名で、介護を通して「その人らしさ」を守って、その人のこだわりなどを大事にしていき、介護をする人を観察し、その人を理解することで情報を受け取り、尊厳を保持することが大事だと思いました。そして、尊厳を支える上で大切なことは、「相手のことを自分のことと思える心があるということだ」と聞き、相手が悲しいと思ったら自分も悲しいと思えるその同情心はとても尊いものだと思います。高齢化社会が進み、認知症が増えていることをよく耳にします。時折、行方不明の自治体の放送が流れます。認知症の方を責めない、共感してあげるなど、認知症の方と接する場面があったら、行動に気を付けてその方に寄り添いたいなと思います。
◆「今日はその人らしさを支援する介護」についての講義でした。介護の仕事は生きることを支える仕事だということがわかりました。私の母は介護の仕事をしています。仕事から帰るとよく介護の話をしてくれます。例えば利用者の方が可愛いものが好きで、母が可愛いものを身につけていると、利用者の方が毎回笑顔を見せてくれると言っていました。今日のお話で「その人のこだわりをさりげなく支援する」というのがありましたが、「まさに母から聞いた話だ!」と思いました。母は高齢者の方々を支える中で「認知症の方の間違いを正したり、否定せずに相手に合わせて話している」と言っており、これは「パーソンセンタード・ケア」というものだと知りました。介護をするうえでいろいろな人生を歩んできたことを理解したうえで接することも大切になってくるとわかりました。今日聞いた話もそうですが、母からも介護の話をこれからも聞いていき、もっと社会のことを知っていきたいと思います。
◆「その人らしさを支援する介護」について、まず、「その人らしさ」とは何だろうと思いました。介護をするには、その人らしさ(性格や好きなもの、どんな話がするのが好きか、その人が話しやすい話し方など)を知っておかないとできないのだろうなと思います。こだわり(ルーティーン)を理解して介護をすることが、その人らしさを支援することにつながるという話を聞いて、胸にストンと落ちた感じがしました。服を着る時、袖通す際に左右のどちらから手を通すか、また、その感じが違うだけでも違和感を覚えるため、介護をする人はそれに「気づいて」「さりげなく」サポートすることが大切だということを知りました。「4時ごろに外に出ていこうとする認知症の方」の話がとても興味深かったです。何をしたのかは覚えていないけれど、嬉しかった、楽しかったという感情が残っていることが感慨深い話でした。自分にとって新しいことを知ることができてよかったです。
◆「私らしさって何ですか」と聞かれた時、「私らしさ」って何だろうと思いました。友達のことはたくさん思いつくのに私自身については何も出てきませんでした。だから、私らしさを見つけたいと思いました。介護の話なった時、私は真っ先に、将来私に合う仕事場は介護系だと適性診断に書いてあり、私自身も介護は好きだし、実際にひいおばあちゃんで体験しました。最初は元気だったのですが、ある日、畑の階段から落ちて以来、一気に全部くずれてしまい、家族の名前がわからなくなってしまいました。私はこのようなことを実際に体験しているため、介護のことをもっと知りたいと思いました。やり方も最初にどうすればよいのかもわからなかったので、今日の話を聞いて2つのことを大切にしたいと思いました。1つ目は、その人らしさを支援するということです。2つ目は、こだわりを書き出すことです。「私はいつもまず、コーヒーを飲む」など、自分のこだわりを書き出すと認知症予防にもなると思うし、楽しいコミュニケーションを大切にしていきたいです。
【C組】
大東文化大学・4年篠原琉佑「冬季オリンピック出場をめざして」
国内外のスノーボード競技大会で着実に好成績を連発する卒業生が語ります。


《生徒の感想より》
◆スノーボードについていろいろなことを学びんだ。特にスノーボードアルペンという競技については、旗の間隔が10メートル違うだけでも大変ということだ。目標設定の際には達成したい夢などを叶えるための行動を設定していけば、ゴールが明確化されるといことを理解しました。私も大きな目標を叶えるために、長期的な目標から短期的な目標と細かく設定して一つ一つ達成していかなければと思った。長期的目標や短期的目標を設定するだけでは絶対に叶えられないため、決めた目標の中から具体的に、モチベーションに頼らずに行動して、失敗してもいいから挑戦していきたい。その挑戦が成功しても失敗しても、振り返りをして次につなげていきたい。これを繰り返していくことで最終的にゴールに近づいたり、夢が叶ったりするので、このサイクルを実践していきたい。
◆今回の授業で印象に残ったのは、目標設定の重要性です。最初に夢や目標を決め、次に行動目標を決めて行動に移すことによりゴールを明確化できることを学びました。長期・中期・短期の目標を決めると、行動目標につながっていきます。行動目標を決めると何をしなければいけないのかという具体的な行動がわかり、目標達成につながる。最初は目標のハードルを高くし過ぎずに徐々に高くしていくことで、やる気も出るし、行動に移しやすいことがわかった。すべきことが明確になるとスケジュールが決まり、行動がルーティーン化できることがわかった。自分のモチベーションに頼り過ぎているとやる気が出ない時があるため、ルーティーン化することが大切だということ、成果の振り返りをすることは、だめだったところを直せることなどがわかった。今回の授業で学んだことを元に、今後の自分の目標設定をしていきたいと思いました。ありがとうございました。
◆お忙しい中、私たちに講義してくださり、ありがとうございました。話を聞いて、目標設定をしてみようかなと思いました。目標や夢を達成するためにはゴールの明確化をしっかりすることが大切だということがわかりました。行動目標には、順番があるんだなと思いました。次に何をするを考えながら行動することや、自分が達成できる目標を設定することが大事なんだと思いました。行動目標にはスケジューリングができること、夢や目標を達成したい人は、日常生活やすべきことをルーティーン化することが大切だと思っているので、行動目標を設定することは非常に大切だと考えています。成果を振り返ることで目標を達成するために少しでも近づくのだと思います。確かに抽象的なものを具体的なものにしていくことが大切です。私も部活動に目標があるので、それにつながる話をしていただいたことを活かして、目標を設定してみようかなと思いました。参考にしてみます!
◆私は今までスノーボードについてあまり知らなかったのですが、今日教わった中に、競技には5つの種類があるそうです。その中でも回転式というものがあり、旗と旗の間の距離の長さによってスノーボードの板の長さ、大きさが違うという知識を得ました。目標の立て方や行動への移し方を聞いた時に、今までやり方がわからなかったり、考えてもなかなかそれに向けた行動に移せなかったりしたのだけれど、「私もこうしてみよう」とか、「この方法はやめた方がよさそう」などと、いろいろと気付かされる話が多くあり、とてもよかったです。「行動目標の3つのメリットを習慣化すれば、モチベーションに頼り過ぎない」という話を聞いて、今まで自分はモチベーションや、その日その場の気分で勉強をしていたので、これを聞いて試してみようと思いました。今日はためになる話を聞かせていただき、ありがとうございました。
◆スノーボード競技での結果や戦績から、目標設定の役割、長期・中期・短期と目標を細かく分けて目指すこと、行動目標の指標で、具体性、数字、達成の可能性、目標に関連した締切という5つの考えなどが紹介されました。プロだからこそ、目標達成への道のりや、やるべきことが明確になっているからこそ、日常生活の中身が決まっているのだと納得した。また、モチベーションに頼り過ぎずに、だるかったとしても、まず行動していくと自然にと動けるようになるということなので、自分もやってみようと思った。目標に対しての振り返りでは、「何を振り返るのか」「どう振り返るのか」「いつ振り返るのか」、振り返り方はいろいろあるが、方法を変えて振り返ることで、また新しい目標ができ、それを振り返ることで目標達成につながるのだなと思いました。
【D組】
松本大学教授・増尾 均「悪徳商法のしくみと対策」
各種悪徳商法の手口を解説した上で、その対策としてのクーリングオフの説明を行います。なお、クーリングオフについては実際に行えるまで詳細に講義します。


《生徒の感想より》
◆今回の講義では悪徳商法の仕組みと対策について学びました。その中でクーリングオフについて詳しく学びました。法律というものはとても難しく複雑で、自分ではよくわからないという状態だったのですが、今回講義していただいた内容が少し理解できたかなと思います。悪徳商法についてはあまり詳しくなかったし、著作権法などは少し知っている程度で、それが悪徳商法と深く関わっていたとは知りませんでした。消費者を守るための法律の総称として消費者保護法。消費者保護のためにいろいろな法律が定められており、その中でも特定商取引に関する法律としていくつも種類があることなど、法律はやっぱり自分には難しいなという感じでした。ですが、今回、法律について興味が持てた気がしました。とても良い話が聴けたと思います。
◆商品の売り方やお金の稼ぎ方には様々なルール、法律があることに驚きました。自分は寮で生活しているので、ネットで買い物をすることが多々あり、今回の授業を受けてとても勉強になりました。消費者保護法には大切なことがたくさん詰まっており、よく考えられています。また、過去の大手企業でもいろいろと法律にふれたケースについては驚きました。訪問販売で無理に買わされたとしても、クーリングオフにより返品ができることを知ったので、もし、そのようなことがあった場合は活用したいです。郵便局でいろいろと手続しないといけないらしいので、後日、郵便局に問い合わせて勉強したいと思います。また、いろいろな法律を知っておくことで、どんなことが起きても対処できることがわかったので、関係する法律を少しでも身につけることを心掛けたいと思います。
◆クーリングオフについては、中学校で学習していたが、方法や期間などについての詳しいことは学習しておらず、とてもためになった。また、私は法律に興味があるので、消費者保護法は知っていたが、それが特定商取引法や著作権法、製造物責任法など、消費者を守る法律の「総称」だということは知らなかった。また、クーリングオフの販売形態によって期間に違いがあること、通信販売は対象外であることなどを知った。私は刑法については、そこそこ詳しいと思っていますが、民法などについては知らないことが圧倒的に多いという感じなので、この法律にいて調べようと思います。
◆クーリングオフをするにもいろいろと決まりがあったり、クーリングオフができない場合もあるということがわかった。いろいろな契約の方法があるが、8日から20日の期限が過ぎるとクーリングオフができなくなるため、ネット通販を利用する場合はクーリングオフができるかどうかを調べてから買ったほうがいいと思う。クーリングオフの方法にはいろいろあるが、その方法や手順さえ理解しておけば、書類を郵便で出せば、相手に届いていなくてもクーリングオフができることは、契約の際に安心できます。今後どうすればいいかがわかったので、今回の話はためになり、ありがたかった。今回の話を忘れないようにし、周りに広めていきたいと思った。
◆「悪徳商法」と聞くと詐欺くらいしか思いつかなかったが、悪徳商法は身近で起きていることだと知りました。まだ私は被害にあった経験をはありませんが、「必ず儲かる」などと書いてあったり、なりすましなどがあるため、何かあっても焦らずに相談したいと思います。「クーリングオフ」という言葉は聞いたことはありますが、どんなものかについて詳しいことを知り、よかったです。クーリングオフの期間についても、まったく聞いたことがなく、販売形態によって期間も違い、クーリングオフの対象とならない場合もあるので、気を付けたいと思いました。クーリングオフの方法も学べました。内容証明郵便の文字数の書式などもわかってよかったです。これからは今日の話を参考にしてクーリングオフとかよく調べてみようと思います。
【E組】
松本大学教授・山根宏文「中心市街地活性化のための戦略/町の中心を元気にするには」
街の中心地が年々寂れている。なぜなのか、歩いて楽しいヨーロッパの観光地、日本でも中心地が賑やかな街の人気の理由を解説し、中心市街地活性化のための10の戦略を解説します。


《生徒の感想より》
◆いつも何とも思わず普通に利用しているセブンイレブンの海外の店であり、日本に出店したものだということを今日の授業で初めて知りました。他にも中心地の活性化のために法律が作られていることも知りました。日本とヨーロッパの街を比較した画像を使った説明の時に、ヨーロッパの街の画像を見て、行ってみたい、見てみたいと思いました。パリは街並みがおしゃれで美しいと思っていましたが、その分様々な規制があり、観光客に興味を持ってもらえるような工夫やこだわりがあるんだなあと思いました。また、ヨーロッパのお店は商品をディスプレイに出していて、それを見ながら歩くのも面白そうだと思いました。いつか自分が行く機会があったら、夜の街を散歩したいと思いました。海外だけでなく、日本も自然が豊かだし、寺などが多いのでいいと思います。車いすの人たちが使えるトイレの位置が示されているマップの存在も、とても親切だと思いました。
◆1974年にセブンイレブン1号店が出店されたが、この時にどのような物が売られていたのかが気になりました。また、ヨーロッパのある街では、5階建て、白を中心にデザインされている、看板がないなど細かなところまで工夫されているのを知ったので、機会があればヨーロッパの街並みを見てみたいなと思いました。車いすを利用するなど体が不自由な人へのバリアフリーや舗道の整備、車いすが入れるトイレなども、住民や観光客すべての人が過ごしやすい街づくりが大切だなと思いました。京都も寺社仏閣などの参道があったり、セブンイレブンの色が赤やオレンジではなく、茶色など寺社によく使われている色を使っているので、とても工夫されていると思いました。これから観光でどこかに行った時は、街並みの色や建物の工夫などにも注目しながら観光しても楽しそうです。これからの時代、街並みがどのように変化するのかが楽しみです。
◆私の住んでいる地域は田舎なので、今日聞いたことを実行していけば地域が活性化してよりよい街づくりができるのではないかと思いました。特に私が大切だと思ったのは「地域に誇りを持つ」ということと、歩きたいと思えるような景観を作るということです。生まれ育った自分の地域に誇りを持って町おこしに取り組んでいけば、街の景観も自然に良くなり、歩きたいと思えるものになると思いました。私の住んでいる町でも、おしゃれなカフェなどが増える傾向にあると思われますが、まだ「歩きたい」と思えるような景観ではないし、商店街はいまだにシャッターストリートのようになってしまっています。その商店街に地域の特産品を売る店などができれば、食べ歩きしながら観光もできると思います。これから私も少しずつ町おこしに協力できればよいなと思いました。
◆自分たちの地域を活性化させるためには、地域に誇りを持ち、中心地を大切にすることだと知りました。街づくりに必要な都市計画法・大店立地法・中心市街地活性法の3つを理解することが大切だと思いました。人気の中心街(ヨーロッパ)では、町に機能を集中させ、景観(歩きたくなる街並み、歩きたくなる賑わいと店舗)、ウィンドウショッピングの習慣と楽しさなど、都市の構造にはたくさんのこだわりがありました。日本の中心地が賑やかになるためにはまず、歩きたくなる環境・コミュニケーションとおもてなしを中心に考えていく必要があると思いました。また、地域の経済をよりよくすることも大切にしたいと思いました。様々な地域の良さを知ってもらうためには、自分たちが町に誇りを持つこと、町の良さを伝えていくことが大切だとあらためて感じました。今まで以上に町・地域を豊かにしていくための活動に自分から取り組むことができるようにしていきたいと思います。
◆今日のお話により、中心市街地活性化のために自分がどのように行動していけば良いのか、深く考えることができました。中心市街地を活性化するためには、細かい部分についての工夫が大切だと思いました。景観を中心にして文的な要素を取り入れたり、歩きやすい街をつくるなど、都市計画を綿密に立てていくことかせ、これからの街の活性化につながっていくのだと思いました。お話をうかがい、街を活性化させるためには、まず自ら行動していくことが一番だと思いました。誰かに頼っていては何も変わらず、だめになってしまうと思いました。山根先生もおっしゃっておられたように、自分の街を愛し、大切にしていくことを心掛けて生活していき、たくさんの人々に来てもらえるような街づくりを積極的にしていきたいです。そして、今ある街の文化も尊重し、地域に誇りを持ちたいです。一つ一つのことを大切に生活していきたい。
【F組】
防衛省自衛隊長野地方協力本部茅野地域事務所長・濱嶋智也「防衛省の業務、国際情勢と防衛政策」
最近の世界情勢、日本と周辺諸国との間の問題、防衛省の役割と防衛政策、自衛隊の組織などについて解説します。


《生徒の感想より》
◆私は陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊、この3つの名前はよく耳にしていますが、実際にどのような仕事をしているのか知りませんでした。災害が発生した時に救助活動をしたり、国の防衛を担っていることは知っていました。しかし、鳥インフルエンザや行方不明者を捜索するなど幅広い活動をしているそうです。自衛隊の中には通信や音楽、食事を作るなど多くの仕事があることに驚きました。今日、短い時間でしたが、お話を聞き、自衛隊が私たちの生活を守ってくれていることを知らなかったことに改めて気付きました。ニュースで自衛隊の活動が報じられることがありますが、あまり気にも留めず生活してきたので、今日のことを思い出しながらニュースを見たいと思いました。また、自分が将来どんな仕事につくかは決めていませんが、今後は視野を広めていきたいと思います。
◆自衛隊があるからこそ日本は成り立っているんだなと、今回の授業を通して改めて感じた。私は正直あまり自衛隊に興味はなく、すごく厳しい職業だというイメージしかありませんでした。ですが、今回の授業で自衛隊にはいろいろな職種があり、厳しいけれど多くのやりがいが感じられるんだなと思った。私たちがニュースで聞いているウクライナの戦争は現場に行ってみないとわからない悲惨さがあり、また、北朝鮮では弾道ミサイルの発射が増えていて、世界に目を向けると様々な問題があることをもっと意識しなければいけないし、その問題に対して取り組んでくれている人々に感謝しなければいけないなと思った。日本国内でも日々様々な問題が起こっているのは確かなことで、解決していない問題もたくさんあるので、見て見ぬふりをするのではなく、自分から問題解決に向けて取り組むべきだと思った。今日はありがとうございました。
◆本日は私たちのために自衛隊についてお話しいただき、ありがとうございました。私は自衛隊と聞いて、よくテレビで観るような陸上自衛隊や海上自衛隊のことしか知らなかったので、世界情勢と自衛隊の役割についてたくさんのことを知ることができて良かったです。中でも、自衛隊の中にはたくさんの職種があることには驚きました。私は今のところ将来の夢が看護師なので、自衛隊の看護職の道もあるということなので興味を持つことができました。自衛隊の看護職という選択も視野に入れようと思います。そして自衛隊の皆さんの主な仕事や役割などを聞いて、「人を助ける」ということが胸に響きました。看護師になりたいという以前に、人の助けになれる仕事や、誰かを笑顔にできる仕事をしたいと思うので、お話をうかがい、尊敬しました。高校3年間でしっかり悩み、自分が本当にやりたいことを探して、自分の仕事に誇りを持てるような人になれるよう頑張ります!
◆自衛隊という職業はとても大変そうだというのが授業を受ける前の一番のイメージでしたが、授業を受けて、大変だけど、やりがいを感じることができる仕事だというイメージに変わりました。意外だったことは、自衛隊の中にたくさんの専門科があり、性別関係なく、自分の適性や希望に合う形で国の防衛に関わっているということです。災害派遣や兵器を操作するというイメージが大きかったのですが、看護師の方がいたり、通信系のお仕事をしている方がいたりと、幅広い仕事に分かれ、選択できる専門職種が豊富だというところが魅力だと思いました。進路の選択肢が広いということは自分の希望する職業を通じて国の防衛に関係できるかもしれないと思うので、自衛隊という言葉だけで自分に合う合わないと決めつけずに、多くの選択肢を検討したい思います。
◆自分の実家が航空自衛隊の基地の目の前なので、家の真上を自衛隊の航空機が通過したり、自衛隊に接する機会は多い方だと思います。自衛隊は過酷できつい職場という印象を抱いていましたが、意外に自由な時間があったり、良い仲間ができて充実しているのだなとパンフレット見て感じました。自分が自衛隊員になるなどという想像はしませんが、たくさんの部隊があって面白そうだなと思いました。陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊のそれぞれが役割が明確に区分されており、災害時などには欠かせない存在になっていることを、もっと知るべきだなと思った。国の防衛のために働くということは、すごくやりがいがあるとは思いますが、そのぶん責任も大きくて大変だろうなと思います。普段何気なく送っている平和な生活、災害時に助かる生命などは自衛隊のおかげなんだと改めて思いました。
【G組】
長野県労働金庫茅野支店 係長 林怜「高校生のためのお金の授業」
お金と上手につきあいましょう。これまでかかったお金、これからかかるお金。お金に関する知識を身につけ、今後の人生に役立てましょう。詐欺被害をはじめ、悲惨な事例も紹介します。「サツカン」も体験しましょう。


《生徒の感想より》
◆お金の使い方や管理の仕方、大切さについて学ぶことができました。お金を得るには、働く、借りるなどがありますが、借りるには相当注意しなければならないと感じました。ローンやクレジットカードには、良い点として必要な時に必要なものを手に入れることができたり、たくさんの現金を持ち歩かなくていいなどととあるが、使い過ぎる心配があったり、多重債務に陥る危険性があるなど、注意すべき点がたくさんあります。お金を使い過ぎ、借り過ぎてしまうと返済できなくなり、その後5年から10年間はローンを組めなくなってしまうという状況になってしまうので、お金の管理はとても大切です。個人情報や詐欺、悪徳商法にも気を付けなければなりません。自分でお金を管理するようになったら、今以上に気を付けなければいけないことが多くなると思いました。
◆「ろうきん」というものを聞いたことがなく、「お金のこと?」程度のイメージでしかなかった。しかし、話を聞いていくうちに、身近なものなのだなと思った。自分が思っている以上に学費や結婚にお金がかかるのでびっくりした。親に感謝すべきなんだと改めて感じた。生きていくうえでお金は必要不可欠であると思う。だから、働くようになったら、自分の収入や支出を把握し、適度なバランスで生活することが大切なんだなと思った。私は寮生だから、お金の使い方には今まで以上に気をつけていこうと思う。電子マネーを使うことが多いから、使い過ぎに注意して利用していきたい。現代は身近に詐欺が増えてきている。だから、クーリング・オフの利用方法などを自分なりに理解し、詐欺から身を守っていきたいと思う。そして、社会に出たら、今以上にお金の利用には気を付けたいと思う。
◆お札を数えるにも技術があることがわかった。ただ、やはり大金を人の手で数えるのは大変なので機械が数えることもあるということだ。車、結婚、住居、子育てなど、これからもお金がかかる。1人が大人になるまでに約2千万円かかると聞いて驚いた。計画的にお金を使うために色分けをすることが大切だと。「ローン(借金)」をしている人は少ないのだと思っていたが、家を買うにも一度で払うことが厳しいのでローンを組まざるを得ない。ちなみにウチも昔はローンがあったらしい。ローンをすると返済の義務が発生するのは当たり前だが、深く考えさせられた。分割払いは一回に払う金額は少ないが、総額では一括よりも高くなる。キャッシュレス決済をする際には使い過ぎないように気を付けようと思う。スマホを持ってみると、割と頻繁に詐欺メールなどが送られてくる。クーリング・オフ制度も知っておくとよいと思った。
◆私立と公立に進学した時のお金の差にとてもびっくりしました。幼稚園から高校までのそれぞれのお金の差は私立に進学すると公立の2倍以上かかる。こんなにも差があるものだと思っていませんでした。まだ一人暮らししておらず、家族一緒に住んでいるから自分のことについて、お金の管理はしてもらっているが、一人暮らしを始めた時は、うまく管理していかないといけないので理解を深めておこうと思います。お金に関する多くの詐欺について知りました。私はオレオレ詐欺しか知らなかったので、いろいろな手法があるのは恐ろしい。油断も隙もないので対策していかなければなりません。18歳から成人で契約行為など、生活に関わる責任の範囲が広がるので、お金の扱い方について知る機会をいただき、ありがとうございました。
◆今まで小学校からかかった費用を初めてグラフで見て、公立と私立でまったく違うことを実感しました。大学も国公立と私立、文系と理系ではかかる学費に差があり、とても参考になりました。また、お金について収入・支出について把握することや、お金の使い方では色分けをすることが大切ということを学べて良かったです。クレジットカードの仕組みについての詳しい説明を聞き、近い将来作ると思うので、支払方法に気を付けて自分が把握できる範囲で利用し、多重債務にならないように使っていく必要があると思いました。ローンやキャッシュレス決済については、今まで良い点しか考えていませんでしたが、今回のお話を聞いて、今後の買い物の際に参考にします。今回の講義を聴いて、これからの生活や進学にかかるお金について、特にローンのことやお金の使い方などを知る機会ができて良かったです。ありがとうございました。
【J組】
明治安田生命保険相互会社教育育成課長・村上宏治「『人生100年時代』を生きる子供たちに伝えたいお金のこと、保険のこと」
高校生のみなさんが生きる将来は、どんな未来でしょうか。「人生100年時代」がくるといわれるからこそ、自身を守る正しい「お金」と「保険」の知識や心身ともに豊かに生きていくことをテーマにした金融・保険の授業です。


《生徒の感想より》
◆私は雨や雪が降るという予報を見ると、必ず傘を持つようにしています。しかし、快晴の場合でも急に天気が崩れ、豪雨になることもあります。このような、自分でも想像しないような予想外の出来事がいつでも起こるリスクがあると改めてわかりました。人生はいつ何が起こるかわからないので、万が一のリスクに備えるために生命保険に入るとこが大切だと思いました。私の両親も生命保険に入っていると聞いたことがありますが、今日の話を聞くまで詳しくは知らなかったので、聞いてみようと思います。少子高齢化の影響により、高齢者の平均寿命が延び、高齢者人口が増える一方で子どもが少なくなるため、今の私が高齢者になる頃には退職する年齢が現在よりも上がるかも知れません。また、人口1人当たりが負担する税金も今より増加するするかも知れないというデメリットがあるので、早いうちから貯金しなければいけないと思いました。今日はお金や人生に関する講演をしていただき、ありがとうございました。
◆今まで保険について考えたこともなかったため、保険と何なのかをわかっていませんでした。ですが、今回の講義を受けて、保険とは保険料として共有の基金を作り、加入者に何かあった場合に基金からお金を受け取り、相互扶助すること、保険に加入している人は病気になってしまった時には保険から5万円受け取り、賄うことができるが、加入していない人は自分の貯蓄から賄わなければならないので、自己負担が多くなってしまうリスクがあるということを知り、自分が将来自立して生きていく時には保険に加入し、家族も自分も安心できるようにしたいと思いました。今の少子高齢化の時代がこのまま進んでいってしまうと、65歳以上の人が増えていき、若い人が減ってしまうので、自己負担になってしまう。そのため余裕をもって投資などによって利益を得る方法もあるので、万一そのような社会になったら、投資も考える必要があると思いました。今日の講義は自分のためになる話で、とてもわかりやすかったです。ありがとうございました。
◆私は保険については病気などのリスクのことを考えていましたが、万が一のリスク、障がい・介護のリスク、病気やケガなどのリスク、長生きのリスクの4つのリスクがあることを初めて知りました。社会保障だけで不足しているぶんは貯蓄と保険で補っており、このような相互扶助という仕組みを覚えておきたいと思いました。保険に加入ありとなしとでは万が一のリスクの際に払うお金が全く変わってくる。「貯蓄」と「保険」をバランスよく準備することが大事だということを学びました。1964年と2020年の平均寿命の比較では男女ともに延びているということがわかりました。寿命だけなく万が一の値段やお金の価値も変わっているということに対しては実感できました。日本の将来の人口は今よりも4千万人ぐらい減ってしまうと予測されており、お金の不安を感じました。投資などでお金を増やす方法があり、保険ではリスクを考え、お金について考えていくことが大切だとということを知りました。
◆貯蓄は一定の金額まで貯まるのに時間がかかるため三角になっていて、保険は加入した直後から一定の金額を受け取れるので四角のグラフとなっていることがわかりました。病気やケガをした時、保険に加入していないAさんと、保険に加入していたBさんでは、AさんはBさんよりも貯蓄していたのに、貯金が0円かつ2万円不足してしまっていたので保険に加入することの大切さを感じました。私は、親と同じ保険に入っているのですが、大人になったら自分で保険を決めないといけないので、保険についてもっと勉強したいと思いました。明治安田生命は数学のプロフェッショナルたちが計算して保険料を決めていて、赤字になっていないというところがすごいと思いました。国債という形で国にお金を貸していることを知りました。お金は国や物価により価値が変わるので、投資を考えるのは難しいと思いました。とても勉強になりました。
◆明治安田生命について今まで何となく知っているつもりでいたけれど、今回の講義を通して生命保険会社についての知識を深めることができました。長生きのリスクについて考えた時、相互扶助という仕組みがあることで保険が動いていることを知って驚きました。だからこそ、人生100年時代がやってくるというところにつながるのだなと思いました。私たちが生命保険について学ぶことはほんとうに大切なんだと気づくことができました。また、保険だけでなく、投資について学ぶことができたのも良かったです。投資の「必ずしも利益が出るものではなく、リターンが大きいものほどリスクが大きい」といったデメリットも同時に学習することができて良かったです。今回の講義を通して保険に興味を持つことができたので、自分で生命保険について学習していきたいと思います。本日は講義をありがとうございました。