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【1学年】生きるための思想や教養にふれる「高校現代文明論」

24日、1年生の「高校現代文明論」の授業では、創立者と学園の教育理念を学んできました。今回から証券・金融業界や大学・専門学校、地元企業等から講師を迎え、クラスごとにビジネスや金融リテラシーの育成、人間関係の構築などの講義を受講しました。キャリア教育のスタートとして、定期的に学問の世界や社会システム、国家行政の一端に触れ、キャリアについての意識形成を図っています。

 

■講義概要(敬称略)

 

【A組】松本大学教授・飯塚徹「一生で必要なお金は3億円? 良い借金と悪い借金、キャッシュレス社会」

一生で必要となるお金はいくらでしょうか?住宅資金、自動車資金、早いかもしれませんが老後の生活資金も考えておく必要があります。みなさんが老後を迎える時代には現在のような年金制度はないことが予想されます。また、日本人は借金を悪いことだと考える風潮がありますが、欧米では違います。豊かな暮らしにはよい借金が必要です。悪い借金は身を滅ぼしてしまいます。両者の違いを解説します。そして、世界でキャッシュレス化が進んでいますが、日本ではそれほど進んでいません。その理由とそれでも良いことを解説します。

≪生徒の感想より抜粋≫

◆お金に関する話を聞いて思ったことは、一生で必要お金は3億円もかかっているんだと知りました。貨幣の製造原価の話では、1円~10円玉は貨幣価格よりも製造原価の方がコスがかかっていること、紙幣は1枚17円であることを知りました。日本がキャッシュレス化に遅れている理由に、治安が良いこと、現金に対する信頼性が高いことなど、他の国にはない、日本ならではの良さがあるということも学びました。キャッシュレスを使うことで現金より1.6倍も使ってしまうということなので、使い方を正しくすればキャッシュレス生活も便利だし、よいと思いました。最後に「良い借金と悪い借金」について講義があり、借金に対してよくないイメージがあったが、前向きな借金はよく、後ろ向きな借金はよくないということも理解できました。また、結婚をして家庭を築くとなると、お金についてさらに考えていかなければいけないので、このお話を将来に活かせるようにしたいと思います。

◆今回の講義で感じたことは、結婚についての話です。結婚した人は一生にかかるお金が3億円だが、結婚しない人だと、たったの1億円しか使わないという話を聞いてとても驚いた。また、クイズの中で、私は男性の独身は15人程度だと思っていたが、たったの4人しかいないということを知って怖いなと思った。お金の面は今まで気にしていなかったが、あと2年経ったら成人になり、自分で生活していかなければならないので、今のうちにしっかりと知識を蓄えておき、今後の人生に活かせるようにしたい。今まで自分は親に頼り過ぎて生きてきた。中学を卒業する前に、他県で寮生活をしたいと思い、寮に入り、しっかりと生活ができているが、少しずつ親に頼らずに生活していかなければならないと思った。

◆今日の高校現代文明論の講義では、お金のことについて学びました。キャッシュレスの利用が増えてきている中でのメリットやデメリットについてそれぞれ理解することができました。日本でキャッシュレスが進まない理由がとても意外でしたが、これからはその点を克服してキャッシュレス社会が進んでいけばよいのではないかと思いました。また、結婚によって生涯のお金が大きく変わってくることも学びました。結婚するかしないかで、お金も環境も変わってくるという話は勉強になりました。いまはまだ高校生でお金のことや結婚のことはあまり接点がありませんが、これから大人になっていくためにも今日のような学習を受けていきたいです。まだまだ自分には知らないことがあると思うので、興味のあることは自分から調べ、新しく学んだこともしっかり頭に入れていきたいです。今日学んだことを役立てたいです。

◆キャッシャレス化が進んでいる現代の中にいて、キャッシュレスとは何か、詳しくはわかっていなかった。今、日本はキャッシュレスの割合がとても低い。しかし、その背景には日本だからこその良さがあった。治安の良さ、お金への信頼、レジの込み具合などがある。キャッシュレスはお金を使わずに決済をすることから、現金よりも1.6倍使ってしまうことがグラフを見て驚いた。また、キャッシュレ化が進むと会計員がいらないことなどから約数兆円節約することができる。人生で必要な金額はおよそ3億円と言われているので、予想外の出費が多いことも考えられる。結婚する人と生涯独身の場合とを比較すると約2億円の差がある。今日の話から、自分がどれほど親に支えられているのか、将来どれだけ稼がないといけないのかなどを考えることができた。これからはキャッシュレス化がどんどん進むと思うので、キャッシュレスの利用法を学び、適切に使えるようにしていきたい。

◆私はキャッシュレスも利用するし、現金も使うのですが、韓国ではあまり現金が使えないと聞いて驚きました。キャッシュレスだと便利だし、ポイントがたまるとかもあるので、キャッシュレスの方がいいと思いました。結婚をすることによって人生でかかる費用が2億円くらい違うことに驚きました。今、少子高齢化の原因の一つとして出産したり出産後にお金がかかるということがあげられるという話をテレビで報じられていました。講義を聞いて、私が思っていたよりも、子どもにお金がかかることがわかりました。しかし、結婚願望があったり、子どもが欲しい人にとっては、お金はかかりますが、その分幸せも増えるのではないかと思いました。結婚のきっかけの1位がマッチングアプリだというのが意外でした。大人になって、マッチングアプリも1つの手段だと思いますが、やはり少し怖そうです。講義を聞いて、金融のことなどを学べて良かったです。学んだことを将来に生かしていけたらいいなと思いました。

 

【B組】松本大学准教授・中島節子「生・性 大切なあなたを守るために」

生命誕生のすばらしさや性について考えてみましょう。そこから自分自身や友達を守るために何が必要か見えてくるものもあります。近年若者の人工妊娠中絶や性感染症のことが問題にされていますが、正しい知識をもつことで予防できることもあります。ピア(同世代の仲間)からのメッセージも伝えたいと思います。

≪生徒の感想より抜粋≫

◆今回の性教育の話を聞いて大切にしたいと思ったことが4つあります。1つ目は、男子と女子の気持ちの差です。人それぞれ感じること、言うことは違うため、それをお互いが理解することが大切だなと思いました。2つめは、ストレスと向き合い、乗り越えることが大切だということです。自分の中でベストなストレスへの対処法を知っておくで、ストレスと向き合うことができ、乗り越える方策を考えることができると思います。3つめは、その人らしさを大切にすることです。LGBTの人が自分の周りにいたら、私はその人と普通に接したいです。そして、その人らしさがあればいいと思いました。4つめは、人に流されないことです。時には断ることが大切です。自分も相手も大切にするために、断ることや流されないことも、この先、身につけていきたいです。

◆中島節子先生より、高校生が知るべき性についてお話をうかがいました。思春期に入り、体、考え方、生活力などが変化しはじめて、個人差はあるものの、成長していく。そのうち、体の変化を起こすのは性ホルモンの影響であると説明していただきました。男女どちらにしても二次性徴に関してポジティブな考え、ネガティブな考えの両方を持っていることを知りました。私は、ネガティブな考えが多いと思っていたので驚きました。自分の成長に関して相談できる人をつくることも大切。性の多様性(LGBTQ)が時代と共に認知されるようになってきました。性に対する自己意識と性的指向はグラデーションになっていて、一人一人の考え方が違うということ、カミングアウトに対しての返事や反応が大事だとおっしゃっていました。私は誰かにカミングアウトされたことはないけれど、私を信頼してカミングアウトしてくれた人に出会ったら、その人の考え方を大切にしたいと思いました。

◆思春期に入ると月経や精通が始まり、それらは人によって個人差があり、それぞれの人の気持ちも違うということがわかりました。現状の日本では性教育が遅れていると言われています。伝えることがなかなか難しい内容ですが、知識があるのとないのとでは、まったく違うと思います。また、LGBTQについて、人は細胞がXYかXXかで性別が決まるということを初めて知りました。また、最近はセクシャルマイノリティのことが話題にあがっていますが、自分の性認識が異なる人は、かなりの数で存在すると言われています。性同一性障害をカミングアウトしている人は少なく、していない人は40パーセントいるということを知り、性のことが話しにくい現状にあるんだなと思いました。性的同意について、嫌なことを相手に伝えたら傷つけてしまうんじゃないかと思い、NOと言えなくても、たがいが大切なら真実を伝え合うことが大切だと思いました。

◆私たちのためにこのような素晴らしい性教育の授業をありがとうございました。先生の聞きやすい声、頭に入ってきやすい話し方、すごくまとまった資料、こんなに丁寧に準備をしてくださって、本当に感謝しています。この授業で学んだことはたくさんあります。包茎の手術などインターネットの変な情報にだまされず、また、自分一人で解決しようとせずに、親や医師に相談することが大切だと思いました。そして、動画の中の「フミノさん」の友人のように「フミノはフミノでいいんじゃね?」という、短い言葉ですが、このような他人の人生を変える一言を言えるのは素晴らしいことだと思いました。自分の周りの人々や友達に「本当は女だけど男だ」と言われたら、そのようなことばをかけられるようにしたいと思います。この授業は自分の人生にとって重要だと思ったので、夢をあきらめずに生きていきたいと思います。

◆性についてパブリックな場面で話すのは、時にいかがわしいこととして扱われる風潮がある気がしていましたが、今日の講義を通して、「知らないよりも、知っているほうがいい」ということや、「人間の多様さを尊重することの大切さ」を再認識しました。ある種の知識として、自分や他人との向き合いかた、自信の成長との向き合いかたを明るい方面から見ることができれば、自らのことを誇らしいと思える気がしました。近年は「性的少数者」という言葉が盛んに言われるようになりました。講義中のデートDVと言われるものにも通じるものがありますが、相手や生命を尊重する態度が、他者と関わるうえでの基礎であるということを改めて認識しました。自分と他者との関わり方、そのうえで必要になってくる知識や態度を、いかなる時も心に留めておきたいと、今回の講義を聴いて思いました。

 

 

【C組】松本大学教授・室谷心「情報社会をかしこく生きる―情報社会論」

つぶやき、チェーンメール、都市伝説、自作自演、いろいろな情報があふれるネット社会で、間違いのない判断ができる“おとな”になるための心配りを考えましょう。

≪生徒の感想より抜粋≫

◆普段、ネットで物を買う時、何も気にせずオススメの商品を見つけて買ってしまうことが何度かありました。でも、その裏側にはいろいろと情報を集めたり、そこからグループ分けをし、その人に似た人を見つけて商品を勧めてくれるということなど、興味深い話でした。一番印象に残っているのは、ポイントカードについて、お店と自分の利益の関係です。ポイントが与えられるたびに、店の利益はどうなっているのか気になっていましたが、ポイントを利用する時に自分の情報をネットショップやお店側に渡しているという事実に驚きました。ネットはメリットの部分もあれば、デメリットもあるのだということを改めて考えました。

◆今までポイントカードの意味を考えたことがなかったので、この機会に理解できてよかったと思いました。インターネットで買い物をした際に、なぜ毎回自分に合ったお勧めがでてくるのかが不思議でしたので、講義を受けて納得しました。ポイントをつける理由を客への感謝やお礼だと思っていましたが、かなり深い理由があることがわかりました。店員さんも何も考えずに勧めてくるのかと思っていましたが、客の見た目や好みを聞いてから勧めてくれることを考え合わせると、買った方がよいという考え方に変わりました。協調フィルタリングはそれを自動的になしうるものでしょうか。インターネットショップでも時間と手間をかけて買う人に合った商品を探していることを知り、いろいろな優しさを感じました。また、会員登録もお勧めを提供するためのデータ収集が目的なのでしょう。様々な謎が解けてよかったです。ありがとうございました。

◆本日はお忙しい中、私たちに講義をしてくださり、ありがとうございました。この講義を聴いて、ポイントというものが何なのかを知ることができました。日常生活でポイントカードを使いますが、ポイントカードのある理由を初めて知りました。ポイントを付けたがるのは大量のデータを収集するためだということです。大量のデータが集まることで、お勧めできる商品が増えて、買ってくれる人も増えるからだとわかりました。好みの似ている人に勧めると購入する確率が高くなり、結果的にショップの利益につながること、購入者にレビューを求めるのはポイントを集めている人の好みがわかり、個人向けの広告によってヒット率を上げるという流れもつかめました。

◆今回の授業で私が最も勉強になったことは「協調フィルタリング」だ。今までアプリやサイトへのログイン、会員登録することの意味がよくわからなかったが、ログインや会員登録をすることによって個人の好みについてのデータを集め、それぞれにあった商品を勧めることができる仕組みになっていることを知った。こうした個人についての情報収集は身近に当たり前に存在している。これからは、日々をのほほんと過ごすのではなく、ささいなことに疑問を持ち、解決していきたい。また、「協調フィルター」が使われている他の場面を探してみたい。いつも口コミやレビューは書かなかったが、少しくらいは書いてみたい。

◆私もネットショッピングを利用することがよくあります。その時に同じような商品や同じジャンルの商品がお勧めに出てきて、この商品を買おうかなと思うことがあります。今日の講義を聴いて、なぜ店側は客の気に入りそうなものを勧めることができるのかを学ぶことができました。店側は好みの似ている人の意見を参考にする協調フィルタリングを使っていることがわかりました。多くのデータから客の好みをグループ化し、同じグループの他人の好みの商品を勧めることで成り立っているのですが、客をどのようにグループ化するか、それぞれの店が勝負しているということがわかりました。協調フィルタリングは客側がセレンディップになり、店側がロングテールになるので、どちらにしてもメリットがあり、とてもいいもので、これからも利用していきたいと思いました。

 

 

 

【D組】松本大学教授・矢野口聡「情報化社会の近未来」

現代の社会は「情報化社会」といわれていますが、具体的にどのような社会なのでしょうか。スマートフォンやiPadなどの情報機器やTwitterやFacebookなどのネットサービスが普及したことで、一体何が変わったのでしょうか。日本では「IT革命」という言葉が流行語大賞に選ばれた2000年頃から、インターネット技術を使った様々なサービスが世の中に急速に広がっていきました。この10数年でITやICTは社会にどのような変化をもたらしたかを様々な事例で紹介し、今後の情報化社会がどうなっていくかを探っていきます。

≪生徒の感想より抜粋≫

◆今日の文明論の授業での感想は、AIはとても良い物だし、自分たちの暮らしがよりよくなる。でも、AIに頼り過ぎると怖いこともあるなと思いました。工業社会から情報社会になり、気軽にスマホやパソコンを使えるようになり、わからないことも調べればすぐに答えが出るような社会になっていく中、人間の脳にチップを入れ、データを送り、いろいろな情報を取り入れるといった話になり、僕はそれだったら人間はいらなくなるではないかなどと不安になりました。未来はAIに頼り過ぎず、程よいくらいでAIを使っていけばよいと思いました。今回の授業でAIとの距離がとても大切なのではないかと思いました。未来がAI中心の生活になってしまう前に、自分のスマホの使い方に気をつけて、善し悪しの判断をきちんとして、また、インターネットの使い方に気をつけたいと思いました。

◆日本は農耕社会、工業社会を経て、現在は情報化社会となっている。昔は操作・暗記が義務教育の中心だったが、義務教育で思考・創造型の教育を行っていないため日本は先進諸国の中で遅れている理由がわかった。しかし、情報通信産業が産業の中で有力になっているものの、この産業にまだ1割の人しか関係していないと聞いて驚いた。もっとこの産業に人が集まったら、日本も発展するのではないかとも思った。手にチップを入れるという話を聞いたことがあるが、脳にもチップを入れるというのは初めて聞いた。すでにサルで実験して成功していると聞き、本当に何でもできる世界になってきたなと改めて思った。でも、この情報を悪用せずに、安全に使ってくれればいい社会になっていくのだろうと思った。今回はこの話が聞けてよかったです。ありがとうございました。

◆江戸(19世紀)までは、コメ作りを中心とした農耕社会であり、明治時代から昭和時代(20世紀)からは物作りを中心とした工業社会、そして、現在(21世紀)は情報化社会となっている。時代が進むとともに人間にできることが増え、社会の中心とするものが変わっていくという話が面白かった。19世紀から20世紀の間に日本が発展したことの要因の一つに義務教育制度があり、20世紀から21世紀の間で考えられている新義務教育は、いったいどのようなものになるのか気になった。21世紀に情報化社会となり、1980年代には電子産業が発達し、操作力や暗記力が求められ、2010年代には情報産業が発達し、思考力・創造力が求められるようになった。その時代の産業の種類により、求められる能力が違うという話も面白かった。また、ブレインチップにより、感覚の共有ができるということを知り、これからの社会にどのようにそうした技術を取り入れていくのかが気になった。

◆今日の「情報化社会の未来」の講義で感じたことは2つあります。1つめは、勉強に向かう姿勢について改めて考え直さなければならないと感じました。私の将来の夢では、学校で習っているようなことはほとんど必要ないと思っていました。しかし、もし仮に自分の目指しているものが情報化の進展により、なくなってしまうという可能性があるならば、やはり勉強というものは、安定した未来に導くという点で、とても大事なものだと思いました。2つ目は、ものすごい速さで進んでいるということで。BCI、人口培養脳など、まるでアニメの中でしかできないと思っていたことが少しずつ実現できるようになっていることに驚きました。私たちが年を取った後や死後は一体どんな世界になっているのか、知りたい反面、知ることが少し怖いと感じました。情報についてはもっと知りたくなりました。

◆今回の情報化社会の話を聞いて、まず、情報化社会の歴史がとても深いと思いました。20世紀の電子立国で首から下で働くことが、21世紀のにIT立国の時代では首から上で働くことが多くなった、という話で、たった数十年の間より、体よりも頭を使うことが多くて、創造力や思考力の方が大事なのだなと思った。また、情報化社会の労働人口が全体の1割で、私はこの分野の人口が一番多いのかなと思っていたので、とても驚きました。ブレインチップなど、人やモノにチップを埋めて五感を共有したり、テレパシーするということまで可能になるという話がとても興味深く、もっと多くのことを知りたいなという内容でした。この先もっと情報技術が進歩してコンピューターを使ってすべてできるようになると思うと、すごいと思う反面、コンピュータの力が少し怖いとも思いました。これから自分でもコンピュータの事など学んでみたいなと思いました。本日は興味深い講義をありがとうございました。

 

 

【E組】茅野バス観光・紅谷美奈穂「岐路に立ったときに大切にしてきたもの」

人生は二者択一の連続です。選択しなければならない時に大切にするものとは何でしょう。

≪生徒の感想より抜粋≫

◆自分が何をしたいかを考えることが大切だと思いました。自分の気持ちがまとまっていないと、本当にしたいことが見つからないし、それに向かって頑張れないということを聞いて、自分ももっとよく将来を考えないといけないなと思いました。正直、「少しずつ将来何になりたいかを考えればいいや」と思っていました。ですが、今回のお話を聞いて、どんどん自分がやりたいことについて調べたいと思いました。また、行動していかないとわからない道だったり、自分が知らないことがたくさんあるので、自分と向き合って行動したいです。直感を大切にする、信じると、やりたかったことができるようになると言われ、私ももっと私らしく頑張りたいと思いました。本当に今が一番大切な時期にだと思います。人に流されて将来を決めるのではなく、自分が本当にやりたいことを見つけ、その夢に向かって頑張っていきたいです。自分を信じてまっすぐ進みたいです。

◆今回話をしてくれた紅谷さんは東部中学校出身で、地元の町おこしがしたくて観光業の道に進みたいと言っていました。私も茅野市出身なんですが、松本と比べて田舎で田んぼがほとんどだと思うんですけど、そんな茅野市の町おこしがしたいと思って観光業を選んだと言っていて、個人的にすごく素敵な理由だと思いました。話の中で、自分の直感、自分を信じることが大事だと言っていたのが一番印象に残りました。私は自分が将来何をしたいか、どんな道に進みたいかで、正直悩んでいます。紅谷さんの話を聞いて、やりたい!気になる!と思ったことを自分なりに調べた入りして挑戦したいなと思いました。自分の周りには、この先どんな道に進みたいか決まっている人がほとんどで、正直あせっていたんですが、この先生活していく中で気になったことなどを将来につなげたいと思いました。また、「見た目が良くても中身がだめだったら意味がない」というところも共感しました。

◆今回の授業を受けて学んだことが2つあります。一つ目は思いやりの大切さです。私自身野球をやっているうえで、思いやりは大切だと思っていました。東海大諏訪の野球部のスローガンは「感謝」で、自分は野球をやらせてもらっている親や、野球を教えてくださる先生やコーチにも、そして、チームメイトに日頃から感謝を伝えることが、自分が考えている思いやりなのかなと思いました。2つ目に、自分の直感を信じる大切さです。自分の心の声を聞いて、その心に従うということが、直感を信じるということなのでと思いました。私も小学校、中学校ではクラスの中心として動いてましたが、その時に学んだのは、紅谷さんが話をしていた「自分の思ったことを行動に移す」ということです。今回の授業を受けて、思いやりの大切さと自分の直感を信じることを学びました。この2つは勉強面、野球面、そして、この先の人生でもとても重要だなと思いました。授業の話を生かしてこの先を生かしてこの先頑張っていきたいです。

 

◆今回の紅谷さんの講義を受けて、将来の不安などに対してどのようにすればよいのか、体験談も含めて考えることができました。自分がやりたいと思っていたとしても、実際の人生は違ったりすることがあるので、将来やりたいことをできるだけ多く考えておいてもいいと思いました。紅谷さんの話を聞いて、自分で決めていくことが多くなることは、現在の自分にも結び付いているので、今後も重要な課題になっていくんだと思いました。社会に出た時、自分の直感を通したり、信じたりして行動することが必要だと言っていました。自分で自分を否定しないことは、私も大事だと思うので、今後の社会に活かしていきたいです。その中で、人に対する思いやりや、自分の周りの人に支えられて生きていることが現在なので、感謝もしつつ生きていきたいです。高校卒業後は必ず大学に行くと決めていなくても、自分のやりたいことと結びつけて考えていく必要があります。今から将来に向けて考えたいです。

◆自分は正直、今は夢もなくて、大学に行けばいいかなと思っていた。紅谷さんの話や実体験などを聞いて、様々な仕事を経験したことを知って、これまで自分は、「あまりいろいろなことに手を出すのはよくない」と、よく調べもせずに偏見で無理だと、親に反対される前から自分で自分に反対してきたが、自分がやりたいと思ったら自分の直感を信じて、たとえそれが難しくても諦めずに向かっていきたいと思った。「誰かの日々は誰かの思いやりで成り立っている」というような言葉を聞いたことがあるが、気付いていない人が多いだけで、世界は思いやりの輪になっているんだと感じた。こういったことから、やってみたいことには一直線に向かい、思いやりも忘れず、自分の直感を信じることを忘れずに挑戦していきたいと、紅谷さんの話を聞いて思った。

 

【F組】信州スポーツ医療福祉専門学校 「柔道整復と社会貢献」

選手をサポートするための確かな知識と技術を柔道整復を通して学びましょう。今回はテーピングについての理論と体験を取り入れた講義です。

≪生徒の感想より抜粋≫

◆私は小さい頃から医療に携わる仕事がしたいと考えていましたので、今回テーピングを体験する機会をいただき、とても嬉しかったです。私は捻挫や骨折をした経験がなかったので、中学生の頃に授業で体験して以来のことでした。やり方がすごく難しくて、ポイントを教えていただいたのですが、実際にやってみると上手くいかず、焦ってしまう自分にびっくりしました。医療に携わる方々は、手早く正確に行っていて、凄いなと思いました。私は硬式テニス部に所属していて、足のケガをしやすいので身近にそのような危険性があるからこそ、このような体験をさせていただいたのをきっかけにして、テーピングを覚えていきたいです。将来についても具体的には決まっていないのですが、やりがいなどを聞き、自分の将来にとって、とても大切な機会をいただいたなと思います。将来に生かしていきたいと思います。本当にありがとうございました!

◆私は人にテーピングしてもらったことはありましたが、人に施したことがありませんでした。テーピングの手順の名前や方法など、わからないことだらけでした。見ている時は「簡単そうだな」と思っていました。しかし、実際にやってみると、しわが寄ってしまうし、たるんでしまうなど、うまくテープを貼ることができませんでした。特にスターアップは座ってもらっている時は綺麗に見えたとしても、立ってもらうとたるんでしまっていました。ヒールロックもしわが入りやすく、とても難しかったです。いつもテーピングしてもらう立場だったので、貼ってくれた人のすごさと感謝を改めて感じることができました。これから先、自分が怪我をしてしまったり、近くの人が怪我した時には、今日教わった方法を忘れずに実際に行っていこうと思います。今日はお忙しい中、たくさんのことを教えてくださってありがとうございました。

◆今日来てくださった講師の方々のお話を聞いて、普段していただいているテーピングは、しっかりと怪我に対応した方法があることがわかりました。テーピングをしていただいたことはありますが、自分が誰かにするということはなかったので、貴重な体験になりました。テーピングはただ巻くことではなく、しっかりと意味を理解していなければならないということがわかりました。実際に友達にテーピングされた感想は、テーピングし終わった後に足首が少し動かしにくくて、しっかり手順に沿ったテーピングによって効果が出るんだなと驚きました。友達にテーピングした感想ですが、意外と巻くのが難しくて、これをスムーズに適切に処置できるのはすごいことなんだと思いました。今回はお忙しい中、本当にありがとうございました。自分の夢をしっかり持つことがすごくかっこいいと思いました。私も夢について少し考えてみたいと思いました。ありがとうございました。

◆今日は約1時間ありがとうございました。私は小学校、中学校とバスケをしていましたので、テーピングをまいてもらう機会は多かったのですが、自分で巻く機会はなく、今日が初めてでした。今日の授業で、私は、思いやりの心ととても大事なんだということを改めて思いました。他人が怪我をした時に、雑にテーピングしてしまったら、相手も嫌な気持ちになってしまうし、雑だからテーピングも意味がなくなってしまうことがわかりました。「テーピングにはその人の気持ちが表れる」という言葉にものすごく共感できます。今日は相手が本当に怪我をしている訳ではなかったので、慎重にテープを巻かせてもらいました。すると、私もきれいに出来て嬉しかったし、相手も「めっちゃきれい!」と褒めてくれて、どちらも嬉しい気分になれました。高校では、私は弓道部に入っているので、テーピングをする機会は少ないのですが、今日学んだテーピングの技術をしっかり覚えておいて、将来に生かしたいと思います。今日は本当にありがとうございます。

◆今日の体験で私は、テーピングをまくことでどんな効果があるのかを知ることができました。実際に巻いてみて、強く引っ張るところやテーピングが交差するところなど、ただ巻いているだけでは固定されないことを知りました。足首の捻挫は身近に起こる怪我なので、練習や大会の時などにも活かせる場面が数多くあります。そうした場面で対応ができるような技術が学べたので良かったです。私は陸上をやっています。高校で終わりにしようと思っているので、その後大学などの進路を決める時に、スポーツに関わる仕事の一つとして選択肢が増えました。今回の体験は知識や技能を身につけることができるとても貴重な体験でした。今回学んだことをここで終わりにはせず、今後の人生で活かしていきたいです。今日は貴重な体験をさせていただき、とても自分のためになりました。ありがとうございました。

 

【G組】明治安田生命保険相互会社・村上宏治、諏訪湖営業所長・柳守、MYリンクコーディネーター・桜井美香、営業支援担当・赤羽擁子「『人生100年時代』を生きる子供たちに伝えたいお金のこと、保険のこと」 

*地元メディアの報道  http://vod.lcv.ne.jp/iPhone/detail?movid=10010600&pg=0&channelname=LCV

≪生徒の感想より抜粋≫

◆保険に入っている人は、自分のためではなく、家族のために保険に入っている人が多いといことがわかりましたので、家族に感謝しないといけないと思いました。14歳から64歳の労働生産人口を2020年と2070年で比較すると、約3,000万人減るということに驚きました。しかし、65歳以上の人口は3,367万人と、あまり変わっていないことから、少子高齢化が進んでいて、どんどん日本の人口が減っていくことで、税金が上がっていくことに不安なりました。「¥」という通貨記号は日本だけが使っていると思っていましたが、中国でも使用されていると知ったので、買い物をする時には気をつけようと思いました。生きていくうえで待ち受ける大きな4つのリスクとは、亡くなってしまった時、病気や怪我、障害や介護に加え、長生きだということを知りました。長生きは良いものだと思っていました。老後の生活費などは今まで考えたこともなかったけれど、貯蓄をしていこうと思いました。貯蓄は貯まるのに時間がかかるのに対して、保険は一定の金額を受け取れ、万一の時も保険に加入していれば安心だなと思っていたので、保険に加入したいと思います。保険に加入したら自分のためではなく、自分以外の人のために貯められるような大人になりたいです。今日はお忙しい中、ありがとうございました。

◆私はあまり保険について深く考えたことがなかった。私達が生きていくうえで待ち受けるリスクの中に、「長生きのリスク」があって驚いた。大きなリスクに対しては、国が社会保障を準備しているが、それでもまだ不足している部分は「自助」で補っていかなければならないのだと思った。保険というものが、加入している人同士で支え合っているという仕組みで成り立っているということも知った。今の日本は平均寿命が延びて、近い将来「人生100年時代」が来ると言われている。しかし、一方で人口は大幅に減少するにもかかわらず、高齢者が占める人口の割合は変わらないという問題があり、この先がすごく不安だ。将来のことも視野に入れていかないといけないなと思った。私たちが生きていくうえで「保険」と「お金」は深く関係しているということがわかったので、これからは、保険や将来のお金のことも少しずつ頭に入れて過ごしていきたい。

◆人生のリスクの中に「長生きのリスク」が入ってくることに驚いた。私は「お金とかかな?」と思っていたし、長生きは喜ばしいことだと思っていたので、大変なこともあるんだなと感じた。私の母は介護の仕事をしていて、仕事が大変そうだし、認知症になってしまった人も大変だ。これも老後のリスクなのだろうか。「人生100年時代」が来て、将来多くのお金が必要になる中で、自分で働き、時にはお金に働いてもらい、うまくお金を増やしていければいい。だが、それにも様々なリスクが伴うということも学んだので、しっかりとこれから知識を積んでいきたいなと思った。私たちが生きていくうえで保険とお金が深く関係していることがわかったので、今日学んだ保険、貯蓄、投資をうまく使い、自分らしく生きていくために知識を深めていくことが大切だ。将来の自分に必要なものが見えたなと思った。

◆今回のお話を聞き、自分にはまだ関係ないと思っていた「生命保険」「投資」について、新しく多くのことを学び、理解することができました。保険は、ただ保険料を月々払い、少し損をしているんじゃないかと思っていましたが、生命保険はお互いに助け合いながら万が一の時に備えるというありがたい仕組みなのだと言うことを学ぶことができました。また、生きていく中で起こるリスクを考え、自分ためであったり、家族のための一種の備えであるということも学べました。投資は「危険」「損失」のイメージがずっと頭にありましたが、将来得をするかもしれないという「可能性」もあることを知りました。ハイリスクならばハイリターンの可能性もあり、挑戦してみなければわからず、貯蓄だけで生きるのが難しい世の中で、時間を味方につけながら行うことが大切だ思いました。「まだ関係ない」で終わらせず、少しでも身近に感じること、触れることが大切だと思います。

◆私は今日の話を聞いていて、生きていく間には些細なことにもリスクが絡んでいると感じました。人生における4つのリスクは病気やけがはもちろん、長生きすることもあるということがわかりました。長生きすることはいいことでも、生活をしていくにはリスクがあるということを改めて感じました。また、そのリスクに備えるためには保険に入っておくことが大切だと思いました。生命保険は相互扶助という互いに助け合う仕組みを使ってリスクに備えていることを知りました。貯蓄は少しずつたまっていくけれど、時間がかかってしまうのに対して、保険は加入してすぐに一定の金額が受け取れるという違いがあるようです。日本は高齢者が多いので今から40年くらい経った時に、人口が大きく減ってしまう可能性があると知ってびっくりしました。今日聞いた話を少し考えながら、これからの自分の人生についてしっかり考えていこうと思いました。

 

【J組】松本大学教授・益山代利子「ディズニーランドと日本人のホスピタリティ」

何度も行きたくなるディズニーランドの顧客価値とは何か?お客様と共に幸福体験価値を創り出すキャストの役割や育成方法について説明します。

≪生徒の感想より抜粋≫

◆世界に6つあるディズニーランドのうち、東京ディズニーランドが世界で最も成功した要因が数多くあることがわかった。それは大人から子供まで幅広い世代の人々やキャストなど、ディズニーで働くすべての人が、幸福になるために様々な工夫や仕組みを創り上げていることだ。次から次へと新しいものを発想・創造し、ゲストを飽きさせない、あなたの幸せが私の幸せであるという「おもてなしの心」を常に持って、ディズニーランドを訪れる人々に接するなど、ディズニーの奥深い一面を知った。今日の話を聞いて、次回ディズニーランドに行く時は、自分や周りの人も幸福にさせるキャストさんやアトラクションをよく観察してみたい。ディズニーランドはこんなにもキャストを思って接してくれているのだということを他の人にも話して、近いうちにディズニーランドに行けたらいいなと思った。私もディズニーを見習い、おもてなしの心で周りの人を笑顔にしてみたい。今日は貴重な講義をしていただき、ありがとうございました。

◆東京ディズニーランドに着目し、日本のフランチャイズがどのような戦略でマーケットを拡大していったのかがわかった。日本人の特性、男女比、年齢層など様々な観点からどのようなことができるかを研究していることを知って、マーケティングの奥深さや面白さを学べた。継続的な設備投資や、創造的な舞台演出などで客をもてなし、幸福感を高めることでリピーターを増やす戦略に感心した。また、客の幸せ=従業員の幸せと考え、従業員を意欲的にさせる教育や考え方がすごいと思った。これらのマーケティングが、経済効果を高め、海外からの評価などにより、プラスの方向に働いていることがわかった。今回の講義でマーケティングの奥深さや戦略についての興味が湧いた。

◆世界でも有名な東京ディズニーランドでは「おもてなしの心」が大切にされていることに気づくことができました。私仁もディズニーに行ったことがあり、その時も「また来たい」と思いました。そうした思いを持たせるためには、ホスピタリティとゲストのハピネスを尊重していることもわかりました。ゲストに気持ちよく帰ってもらうための「The Five Keys」があることにも驚きました。5つの決まりの中には、ゲストだけではなく、キャストも楽しく働くというのがあり、お客さんだけではなく、キャストも含めてディズニーのたしさを創り上げているんだなと感じました。今まで「おもてなし」とは難しく、厳しいものだと感じていました。しかし、今日の講義を聞いて、おもてなしとは、する側、される側、どちらにとっても嬉しく、楽しい気持ちにさせるものだと感じました。これから私もおもてなしの心を大切にしていきたいと思いました。

◆本日は遠くからお越しいただき、本当にありがとうございました。なぜディズニーが売れてるのか、その背景には様々な配慮、ハピネスの追求、おもてなしの心など、ただ売れているわけでなく、様々な要因があったのだと気づかされました。情報を分析し、深く掘り下げて戦略を立てる。この考え方は、様々な商売でも活用できることだと思いました。これにいち早く気づき、実践しているディズニーは、まさに売れるべくして売れているのだと思いました。いかにお客さんを幸せにするのかを従業員一人一人が真剣に考えていることにも感動しました。幸せの原点というのは、やはり、おもてなしの心なのだと感じました。私もディズニーの考え方、思考回路(みんなが幸せになるためには?)を生かして生活していきたいと思います。本日は誠にありがとうございました。

◆ディズニーランドは現在年間入場者数が約3,200万人であるが、その9割がリピーターであることに驚きました。また、お客様の感情を動かすことが上手であることによりリピーターが増えているのだと知りました。確かに少しでも嫌な思いをすると、高い金を払ってまで行きたくないと思うようになると思いました。そのようなことまで想定して運営しているのだと考えると、やはり、注目を浴びている場所はその分人一倍お客様という存在を考えているのだと思い知らされました。また、お客様のことを考えるだけでなく、1ヶ月に一度訓練をしたり、多様性を尊重するためにもいろいろな知識を頭に入れたり、怒りや悲しみなどの感情を出さずに仕事をするといった、ただ働くだけではできないことをしていることがすごいと思いました。また自分が知っている中で、ディズニーでは「いらっしゃいませ」は言わないということがありますが、そのような細かいところまで考えられているからこそ、現在のディズニーがあるのだと思いました。やはり接客業は多変なのだと改めて感じました。