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【科学部】環境省の「国民参加事業 地場産業×気候変動影響」に参加しました

10月29日、科学部の2年生が「気候変動が茅野の天然寒天産業に及ぼす影響」について、オンラインで研究成果を発表しました。これは長野県環境保全研究所が主体となって今年初めて開催されたもので、県内の高校・大学・一般から15チームが参加しました。
近年は暖冬で、屋外では寒天が十分に凍らず腐ってしまうことも多いそうです。「それなら冷凍庫を使えば?」と思うかもしれませんが、生天(ところてん)を冷凍庫で冷凍解凍を繰り返したものは、写真のように形が崩れ、天然のように棒状にはなりません。このまま温暖化が進めば、茅野の特産である天然の棒寒天は消滅してしまいます。
発表会では他にも、県内の味噌や日本酒、リンゴ、ワサビ、ミツバチなどの様々な分野に、気候変動が大きな影響を与えているとの報告がありました。部員は地場産業を守るためには具体的にどう行動すべきかを、一生懸命に考えていました。
なおこの研究成果は、2月に茅野市内で配布されるエコレポートに掲載予定です。