【1学年】累進課税について学習しました
東海大学の付属高校には「高校現代文明論」という授業があります。混迷する社会において生きる力の源となる思想を培う授業です。
本校ではリベラルアーツを重視した多様な学びを実践しています。9月・10月は租税教育に重点におき、前回までは我が国の税制や、「源泉徴収票」のサンプルを用い、実際の「確定申告書」に記入したほか、納税者としての義務と権利について学習しています。
今回は「累進課税のしくみ」をテーマにグループ学習を行い、累進課税制度について学びました。
概論の後、ワークシートを用い、住民の年収に応じて税率を設定し、公平な税負担のありかたを考えました。
「あちらを立てればこちらが立たず、税率の設定には苦労しました。年収2,500万円と2,000万円、1,000万円と500万円以下のグループの収入差は500万円ですが、同じ税率を設定すると、500万以下のグループの負担率が高くなってしまいます」と、タブレットで資料と計算アプリを並べながら苦労する生徒たち。
「高校現代文明論」を統括する齋藤均教諭は、「少子高齢社会においては、これまでの社会システムが維持できなくなります。国や地方自治体の施策の財源となる税について学ぶことは、新たな社会システムを考えるうえで不可欠です。今後も身の回りの世界を教育資源として活用し、生きるための思想と力を育んでいきたい」と次のプランを画策中です。


