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カモシカのいる風景

大学院時代に化学を専攻し、多くの研究生を指導した本校校長代理の小口隆秀教諭が住まう、岡谷市のとある住宅地。「今日も元気だ、窒素がうまい」と、2階から朝陽を浴びる小口教諭。なんと眼下でカモシカがタラの芽を食(は)んでいるではありませんか。 

通常であれば、ここで警察や報道が駆けつけることになるはずです。先日も松本市の住宅街に現れたカモシカがニュースになったばかりです。しかし、「たまに見かけるし、みんな見慣れてるよ」と、ご当地においてカモシカの姿は、日常的な風景になっているようです。 

「カモシカはウシ科の動物でヤギの仲間に近く、『シカ』の名が付いていますが、生物学的には別の動物ですよ。反芻性の動物ですから、休憩中に反芻するんです。単独か、数頭で行動し、基本的に人を襲うことはなく、むしろ興味を示す性質もありますが、これからは出産の時期になるので、幼獣と一緒の場合は人に向かってくることもあるから要注意」とのことです。なるほど、俊敏なシカよりは、緩慢なウシのような動物であることが、動画からうかがえます。 

なお、カモシカの前に立ったり、逃げ道をふさぐようなことは厳禁だそうです。静かに見守っていれば、山に帰っていく動物のようですから、目撃しても大声で騒いで興奮させないようにご注意ください。 

動画は5分。堪能いただければ幸いです。